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華夜ちゃんの友達
新しい朝とそれと
しおりを挟む翌朝、わたしは元気よくシャキッと目覚めることができた。神様が枕投げを止めてくれて本当に良かった。
カーテンを開け朝の日差しを浴びると気持ちいい。新しい朝におはようとわたしは挨拶をする。
朝食もみんなで美味しくもりもり食べ、おばあちゃんと幽霊のおじいちゃんに見送られ神様と狛犬達と学校へ行く。
こんな朝がわたしの日常になりつつある。なんだか幸せだなと思った。
鹿を見つけた狛子と狛助は懲りずに近づき逃げられる。わたしと神様はそんな二人(二匹)を見て笑い合う。
「相変わらず逃げられたり追いかけられたりしても懲りない奴だよな」
神様のプラチナブロンド色の長い髪は太陽の光を浴びグレーぽく透き通りとても綺麗だ。その長い髪を触りながら神様はクフフッと笑う。
「あはは、本当に懲りないですよね」
わたしも鹿に逃げられそして追いかけられている狛子と狛助を見て笑った。朝からなんだか楽しいよ。
わたし達は笑いながら途中神社によりそして学校へと向かった。
わたしは神様と狛犬達と楽しくお喋りをしながら歴史を感じる古都ならまちの通学路を歩いていた。
今日も楽しい一日になるかなとワクワクしながら学校の門に近づいたの時、
「町屋さん、おはよう」と誰かがわたしに声をかけてきた。
えっ!? 誰だろ? 女の子の声だけど、華夜ちゃんではないなと思いながらわたしは振り向いた。
すると、さらさらツヤツヤのストレートヘアが美しい二橋さんが立っていた。
「あ、おはよう、二橋さん……」
華夜ちゃんがわたしとの夕飯の約束があり二橋さんの『放課後買い物に行こうよ。わたし本とぬいぐるみを買いたいんだ』と言う誘いを断ったことを思い出しなんだか気まずく感じる。
「なんだか楽しそうに歩いているね」
二橋さんはにっこりと笑った。けれど、わたしはギクッとする。だって、他の人には見えない神様と狛犬達と話していたのだから。
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