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沖縄のキラキラ輝く海へテレポートしたのかな
10 戻ってきた
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わたしの目の前にキラキラと輝く青色の海が広がった。そして、ピカッと青色の光が見えて眩しくてわたしは、目を瞑った。
目を瞑っていても青色の光が眩しいなと感じたその瞬間わたしの体がぷかぷかと浮いたような気がした。
また、この不思議な感覚だと思ったその時、ぷかぷかぷかとわたしの体はどこかに運ばれた。
「みっきーミケネコーンちゃん!!」
わたしが叫ぶと、
「ここにいるよ~どうなっているの~!!」
「ここにいますにゃ~ん! ミケネコーンはぷかぷかにゃんですにゃ~ん!!」
みっきーとミケネコーンも大きな声を上げた。
これは、シーサーたんの仕業だろうか。
「シーサーたんはどこにいるの~?」
シーサーたんに呼びかけるが返事はない。けれど、これは絶対にシーサーたんの仕業だと思う。
そして、気がつくとわたし達はシーサーたんが置かれていた門柱の前に立っていた。
「……どうして、ここにいるの?」
「さっきまで沖縄にいたよね」
「さっきまでミケネコーンは、むしゃむしゃにゃんをしたりシーサーにへばりついていましたにゃん」
わたし達は首を傾げその場に立ち尽くした。
「おかえりなさいませ~じゃ~」
その声が聞こえてきたのとほぼ同時にシーサーたんが門柱の上にぴょーんと飛び乗った。
「シーサーたん! これはどういうことなの?」
わたしは、門柱の上にいるシーサーたんのギョロとした目をじっと見て聞いた。
「沖縄からとりあえず帰って来たのじゃ~」
シーサーたんは、アハハハッーと甲高い声で笑った。
「ただいまですにゃん」
ミケネコーンは門柱の上にいるシーサーたんを見上げ挨拶をした。
「おかえりなさいだけどまた、沖縄に行くかもだぞ~」
シーサーたんは目をギョロリとさせて言った。
「それは、どういうことなの? 沖縄にわたし達をぶっ飛ばしたのはシーサーたんなの?」
「そうだよ、沖縄にわたし達を飛ばしたのはシーサーたんなの? って言うか置物が喋っているよ」
みっきーは本当に驚いたと言う声を出した。
「挨拶が遅れていたね。わたしの名はシーサーたんだ。自己紹介をどうぞ~」
言ってシーサーたんはギョロリとみっきーの顔を見た。
「……シーサーたん。こんにちは、わたしは、三木田文代です。みっきーと呼んでくださいね。夏花ちゃんと同じ中学一年生です。趣味は読書です」
みっきーは自己紹介をしてぺこりと頭を下げた。
「ほっほー三木田文代ちゃんことみっきーなんだね。では、みっきーあの怪獣界のあほっ子ミケネコーンをよろしく頼むぞ~」
シーサーたんはわたしが自己紹介をした時と同じようなことをみっきーに言った。
「もうすっかりあの怪獣さんのおもりだったらしているけどね」
みっきーはミケネコーンに視線を向け溜め息をついた。
そして、みっきーは、シーサーたんに向き直り、「もう一度聞くけどシーサーたんがわたし達を沖縄に飛ばしたの?」と質問した。
すると、シーサーたんはギョロとした目をギョロリと動かし「その通りじゃ~」と答えた。
このシーサーの置物のシーサーたんにそんな力があるなんてわたしは、ちょっと驚いた。聞いたみっきーも目を見開いている。
「わたしが、その沖縄の本にパワーを注入したのじゃ~」
シーサーたんのギョロとした目が動き見ている視線の先を見ると沖縄の本が落っこちていた。
開いている本のページはエメラルドグリーンの海と真っ白な砂浜がとっても綺麗で沖縄の夏の香りがした。
「パワーを注入したってどういうことなの?」とわたしはシーサーたんに聞いた。みっきーも「そうだよ、パワーを注入したってシーサーたんは何者」と言った。
「わたしはシーサーの置物だよ。あの間抜けなミケネコーンのお父上に頼まれ力をもらったのじゃ~」
シーサーたんのギョロとした目がわたし達をじっと見ている。
「ミケネコーンちゃんのお父さんはどういう人なの? あ、怪獣だよね?」
「ミケネコーンのお父上は怪獣界の怪獣王だよ」
「えっ? 怪獣王って王様! 一番偉いのかな?」
「そうじゃ~って言うかわたしもついこないだ知ったばかりだよ」
「え~!?」
わたしが大声を上げるとみっきーも同じように叫んだ。
「何をそんなにびっくりしているのじゃ~」
「だって、ミケネコーンのことを頼んだなんて言うからずっと前からの知り合いかと思ったんだもん」
「あははっ、違うんだよ。あれは偶然の出来事だったのじゃ~」
「偶然の出来事って何かな?」
「それはじゃな~わたしが置かれている門柱の上にミケネコーンとミケネコーンのお父上が空から落っこちてきたのじゃ~(怪獣界らしいけどね)」
そう言ってシーサーたんは話し始めた。
目を瞑っていても青色の光が眩しいなと感じたその瞬間わたしの体がぷかぷかと浮いたような気がした。
また、この不思議な感覚だと思ったその時、ぷかぷかぷかとわたしの体はどこかに運ばれた。
「みっきーミケネコーンちゃん!!」
わたしが叫ぶと、
「ここにいるよ~どうなっているの~!!」
「ここにいますにゃ~ん! ミケネコーンはぷかぷかにゃんですにゃ~ん!!」
みっきーとミケネコーンも大きな声を上げた。
これは、シーサーたんの仕業だろうか。
「シーサーたんはどこにいるの~?」
シーサーたんに呼びかけるが返事はない。けれど、これは絶対にシーサーたんの仕業だと思う。
そして、気がつくとわたし達はシーサーたんが置かれていた門柱の前に立っていた。
「……どうして、ここにいるの?」
「さっきまで沖縄にいたよね」
「さっきまでミケネコーンは、むしゃむしゃにゃんをしたりシーサーにへばりついていましたにゃん」
わたし達は首を傾げその場に立ち尽くした。
「おかえりなさいませ~じゃ~」
その声が聞こえてきたのとほぼ同時にシーサーたんが門柱の上にぴょーんと飛び乗った。
「シーサーたん! これはどういうことなの?」
わたしは、門柱の上にいるシーサーたんのギョロとした目をじっと見て聞いた。
「沖縄からとりあえず帰って来たのじゃ~」
シーサーたんは、アハハハッーと甲高い声で笑った。
「ただいまですにゃん」
ミケネコーンは門柱の上にいるシーサーたんを見上げ挨拶をした。
「おかえりなさいだけどまた、沖縄に行くかもだぞ~」
シーサーたんは目をギョロリとさせて言った。
「それは、どういうことなの? 沖縄にわたし達をぶっ飛ばしたのはシーサーたんなの?」
「そうだよ、沖縄にわたし達を飛ばしたのはシーサーたんなの? って言うか置物が喋っているよ」
みっきーは本当に驚いたと言う声を出した。
「挨拶が遅れていたね。わたしの名はシーサーたんだ。自己紹介をどうぞ~」
言ってシーサーたんはギョロリとみっきーの顔を見た。
「……シーサーたん。こんにちは、わたしは、三木田文代です。みっきーと呼んでくださいね。夏花ちゃんと同じ中学一年生です。趣味は読書です」
みっきーは自己紹介をしてぺこりと頭を下げた。
「ほっほー三木田文代ちゃんことみっきーなんだね。では、みっきーあの怪獣界のあほっ子ミケネコーンをよろしく頼むぞ~」
シーサーたんはわたしが自己紹介をした時と同じようなことをみっきーに言った。
「もうすっかりあの怪獣さんのおもりだったらしているけどね」
みっきーはミケネコーンに視線を向け溜め息をついた。
そして、みっきーは、シーサーたんに向き直り、「もう一度聞くけどシーサーたんがわたし達を沖縄に飛ばしたの?」と質問した。
すると、シーサーたんはギョロとした目をギョロリと動かし「その通りじゃ~」と答えた。
このシーサーの置物のシーサーたんにそんな力があるなんてわたしは、ちょっと驚いた。聞いたみっきーも目を見開いている。
「わたしが、その沖縄の本にパワーを注入したのじゃ~」
シーサーたんのギョロとした目が動き見ている視線の先を見ると沖縄の本が落っこちていた。
開いている本のページはエメラルドグリーンの海と真っ白な砂浜がとっても綺麗で沖縄の夏の香りがした。
「パワーを注入したってどういうことなの?」とわたしはシーサーたんに聞いた。みっきーも「そうだよ、パワーを注入したってシーサーたんは何者」と言った。
「わたしはシーサーの置物だよ。あの間抜けなミケネコーンのお父上に頼まれ力をもらったのじゃ~」
シーサーたんのギョロとした目がわたし達をじっと見ている。
「ミケネコーンちゃんのお父さんはどういう人なの? あ、怪獣だよね?」
「ミケネコーンのお父上は怪獣界の怪獣王だよ」
「えっ? 怪獣王って王様! 一番偉いのかな?」
「そうじゃ~って言うかわたしもついこないだ知ったばかりだよ」
「え~!?」
わたしが大声を上げるとみっきーも同じように叫んだ。
「何をそんなにびっくりしているのじゃ~」
「だって、ミケネコーンのことを頼んだなんて言うからずっと前からの知り合いかと思ったんだもん」
「あははっ、違うんだよ。あれは偶然の出来事だったのじゃ~」
「偶然の出来事って何かな?」
「それはじゃな~わたしが置かれている門柱の上にミケネコーンとミケネコーンのお父上が空から落っこちてきたのじゃ~(怪獣界らしいけどね)」
そう言ってシーサーたんは話し始めた。
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