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わたしの家にミケネコーン
2 お父ちゃまに会いたいにゃん!
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翌朝、目を覚ますとミケネコーンが裂けた大きな口を開けいびきをかきそして、寝言を呟いていた。
「お父ちゃまに会いたいですにゃん、どうしてミケネコーンを黒い人間界に落っことしたんですかにゃん? ミケネコーンはお父ちゃまのことが大好きなのににゃん」
ミケネコーンの寝言を聞くと胸がキュッとなった。この子は寂しいんだ。可哀想にと思いながらわたしは、ミケネコーンのその姿を眺めた。
「にゃはにゃはにゃん! めちゃくちゃ美味しいですにゃん。沖縄そばをじゅるじゅるにゃんと食べますにゃん」
ミケネコーンはヨダレをじゅるじゅるにゃんと垂らしていた。
可哀想だと思い心を痛めていたのにじゅるじゅるにゃんだなんてなんだか馬鹿らしく思えてきた。
でも、怪獣界から落っこちてきたらしいのに沖縄そばって変なのと思い笑ってしまった。
「あ、そうだ! 沖縄といえば」
わたしは、良いことを思いついたとポンと手を打った。
「ミケネコーンちゃん、目を覚ましたらお楽しみがあるよ」
わたしは、にやりと笑ってみせた。
ーーー
「夏花、おはようにゃん」
ミケネコーンは大きなあくびをしながら朝の挨拶をした。
「おはよう~ミケネコーンちゃん」
ミケネコーンの居る生活は夢の世界なんかではなくて現実なんだと思うと不思議な気持ちでいっぱいになった。
「今日も朝ごはんをたらふく食べますにゃん」
そう言ってにゃんまりと笑うミケネコーンにわたしは、
「ミケネコーンちゃん見てみてジャ~ン!
かりゆしワンピースだよ~」と言って沖縄らしさが溢れているかりゆしワンピースを見せた。
「うにゃん? かりゆしワンピースですかにゃん?」
ミケネコーンは不思議そうに首を傾げている。
「うん、お人形さんのかりゆしワンピースなんだけど小さな体のミケネコーンちゃんにぴったりかなと思ったんだよ。着てみる?」
「うにゃん? 沖縄らしい柄は素敵にゃんだけど、ミケネコーンは女の子とちゃいますにゃん!」
「えっ!? えーーーー!! ミケネコーンちゃんは男の子だったの?」
「はいにゃん。ミケネコーンは男の子ですにゃん」
「あはは、ごめんね。女の子だと思っていたよ」
そう言えばシーサーたんが、『夏花ちゃん、改めてあの怪獣界の落ちこぼれ王子を頼んだよ』と言っていたことを思い出した。
「酷いですにゃん」
ミケネコーンは頬をぷくぷくと膨らませた。
「じゃあさ、ミケネコーンちゃんかりゆしシウェアを着る?」
わたしは、ジャ~ンとお人形さん用のかりゆしウェアをミケネコーンに見せた。
「あ、はいにゃん。着ますにゃん」
ミケネコーンはにゃぱにゃぱと笑顔を浮かべた。かりゆしシャツにはどうやら興味があるようだ。
因みにかりゆしウェアはアロハシャツと似ている。
けれど、アロハシャツのようにパイナップルやココナッツ柄などのトロピカルなモチーフのものをカラフルな色彩で染めたものとは少し違い沖縄らしい八重山ミンサーや紅型などの沖縄伝統工芸の織物を模した柄やゴーヤやシーサーなど沖縄独特の風物をモチーフにした柄などになりアロハシャツよりかりゆしウェアはちょっとおとなしいイメージだ。
「じゃあ、どうぞ~」
「ありがとうですにゃん! ミケネコーンお着替えしますにゃ~ん!」
ミケネコーンは、わたしからかりゆしウェアを受け取りお着替えをした。
「ミケネコーンってば可愛らしくなりましたかにゃん」
ミケネコーンはシーサー柄のかりゆしウェア姿になりにゃんにゃんと一回転した。
「ミケネコーンちゃんてば可愛いね」
「わ~い! 嬉しいですにゃん!」
ミケネコーンはにゃぱにゃぱ笑っている。
ねえ、ミケネコーンちゃんかりゆしウェアがワンピースみたいに見えるよと、わたしは、心の中で笑った。
「お父ちゃまに会いたいですにゃん、どうしてミケネコーンを黒い人間界に落っことしたんですかにゃん? ミケネコーンはお父ちゃまのことが大好きなのににゃん」
ミケネコーンの寝言を聞くと胸がキュッとなった。この子は寂しいんだ。可哀想にと思いながらわたしは、ミケネコーンのその姿を眺めた。
「にゃはにゃはにゃん! めちゃくちゃ美味しいですにゃん。沖縄そばをじゅるじゅるにゃんと食べますにゃん」
ミケネコーンはヨダレをじゅるじゅるにゃんと垂らしていた。
可哀想だと思い心を痛めていたのにじゅるじゅるにゃんだなんてなんだか馬鹿らしく思えてきた。
でも、怪獣界から落っこちてきたらしいのに沖縄そばって変なのと思い笑ってしまった。
「あ、そうだ! 沖縄といえば」
わたしは、良いことを思いついたとポンと手を打った。
「ミケネコーンちゃん、目を覚ましたらお楽しみがあるよ」
わたしは、にやりと笑ってみせた。
ーーー
「夏花、おはようにゃん」
ミケネコーンは大きなあくびをしながら朝の挨拶をした。
「おはよう~ミケネコーンちゃん」
ミケネコーンの居る生活は夢の世界なんかではなくて現実なんだと思うと不思議な気持ちでいっぱいになった。
「今日も朝ごはんをたらふく食べますにゃん」
そう言ってにゃんまりと笑うミケネコーンにわたしは、
「ミケネコーンちゃん見てみてジャ~ン!
かりゆしワンピースだよ~」と言って沖縄らしさが溢れているかりゆしワンピースを見せた。
「うにゃん? かりゆしワンピースですかにゃん?」
ミケネコーンは不思議そうに首を傾げている。
「うん、お人形さんのかりゆしワンピースなんだけど小さな体のミケネコーンちゃんにぴったりかなと思ったんだよ。着てみる?」
「うにゃん? 沖縄らしい柄は素敵にゃんだけど、ミケネコーンは女の子とちゃいますにゃん!」
「えっ!? えーーーー!! ミケネコーンちゃんは男の子だったの?」
「はいにゃん。ミケネコーンは男の子ですにゃん」
「あはは、ごめんね。女の子だと思っていたよ」
そう言えばシーサーたんが、『夏花ちゃん、改めてあの怪獣界の落ちこぼれ王子を頼んだよ』と言っていたことを思い出した。
「酷いですにゃん」
ミケネコーンは頬をぷくぷくと膨らませた。
「じゃあさ、ミケネコーンちゃんかりゆしシウェアを着る?」
わたしは、ジャ~ンとお人形さん用のかりゆしウェアをミケネコーンに見せた。
「あ、はいにゃん。着ますにゃん」
ミケネコーンはにゃぱにゃぱと笑顔を浮かべた。かりゆしシャツにはどうやら興味があるようだ。
因みにかりゆしウェアはアロハシャツと似ている。
けれど、アロハシャツのようにパイナップルやココナッツ柄などのトロピカルなモチーフのものをカラフルな色彩で染めたものとは少し違い沖縄らしい八重山ミンサーや紅型などの沖縄伝統工芸の織物を模した柄やゴーヤやシーサーなど沖縄独特の風物をモチーフにした柄などになりアロハシャツよりかりゆしウェアはちょっとおとなしいイメージだ。
「じゃあ、どうぞ~」
「ありがとうですにゃん! ミケネコーンお着替えしますにゃ~ん!」
ミケネコーンは、わたしからかりゆしウェアを受け取りお着替えをした。
「ミケネコーンってば可愛らしくなりましたかにゃん」
ミケネコーンはシーサー柄のかりゆしウェア姿になりにゃんにゃんと一回転した。
「ミケネコーンちゃんてば可愛いね」
「わ~い! 嬉しいですにゃん!」
ミケネコーンはにゃぱにゃぱ笑っている。
ねえ、ミケネコーンちゃんかりゆしウェアがワンピースみたいに見えるよと、わたしは、心の中で笑った。
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