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君の家だよ
プレゼント
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「むふふん、ふふん。ゴリゴリ~素敵なゴリラグッズをゲットだぜ♪ ルンルン♪ ゴリゴリ~」
ゴリーラは顔いっぱいに喜びの花を咲かせている。買い物カゴの中にはリスショウガと先程購入したゴリラのぬいぐるみにそれからゴリラ柄のティーカップとお皿が詰め込まれている。
「シロミン……ゴリーラの奴幸せそうだよな」
「うん、ゴリーラ本人が幸せならそれでいいんじゃないの……にゃん」
俺とシロミンはゴリーラに呆れつつ顔を見合わせ苦笑する。
一方、ゴリーラは。
「ふんふん♪ ゴリゴリ~、ふんふん♪ ゴリラ尽くしだぜ~ふんふん♪」
なんて楽しそうに鼻歌を歌っているのだからもう呆れてものも言えない。
「なあ、ゴリーラお前は幸せだよな……」
「ん? もちろん幸せだぞ」
ゴリーラはこちらに振り向きそれはもう幸せそうな微笑みを浮かべた。ああ、もう何も言うことはあるまい。お前が幸せであればそれで良し。だよな……。
「ねえ、リスショウガのお部屋の道具を買いに来たんだよねにゃん」
そう言ってシロミンが溜息をつく。
「そうだったよな。リスショウガはまだ寝てるけどさ」
「おっと、素敵な買い物をしてすっかり忘れていたぜ」
「呆れたにゃん。ブサブサなゴリラグッズなんて買って喜んでいる場合じゃないにゃん」
シロミンは先程より深い溜め息をつく。と、その時。
「あれ? ここは何処かな?」と可愛らしい声が聞こえてきた。おっと、リスショウガがお目覚めしたようだ。
「あはは、寝惚けているようだね。お買い物に来てるんだよ」
ゴリーラの買い物カゴの中でキョロキョロしているリスショウガの顔を覗き込み俺は言った。リスショウガの可愛らしい大きな目と合い、なんかもう可愛らしくてキュンとしてしまうじゃないか。
「あ、そうだった」
リスショウガは俺の目を見てニコーッと笑った。やっぱり可愛いな。猫じゃないけど、俺はどうやら動物が大好きらしい。
「リスショウガプレゼントがあるぞ~」
ゴリーラがニマーっと笑いほらほらとリスショウガがむぎゅーと抱きしめているゴリラのぬいぐるみを指差した。
ゴリーラは顔いっぱいに喜びの花を咲かせている。買い物カゴの中にはリスショウガと先程購入したゴリラのぬいぐるみにそれからゴリラ柄のティーカップとお皿が詰め込まれている。
「シロミン……ゴリーラの奴幸せそうだよな」
「うん、ゴリーラ本人が幸せならそれでいいんじゃないの……にゃん」
俺とシロミンはゴリーラに呆れつつ顔を見合わせ苦笑する。
一方、ゴリーラは。
「ふんふん♪ ゴリゴリ~、ふんふん♪ ゴリラ尽くしだぜ~ふんふん♪」
なんて楽しそうに鼻歌を歌っているのだからもう呆れてものも言えない。
「なあ、ゴリーラお前は幸せだよな……」
「ん? もちろん幸せだぞ」
ゴリーラはこちらに振り向きそれはもう幸せそうな微笑みを浮かべた。ああ、もう何も言うことはあるまい。お前が幸せであればそれで良し。だよな……。
「ねえ、リスショウガのお部屋の道具を買いに来たんだよねにゃん」
そう言ってシロミンが溜息をつく。
「そうだったよな。リスショウガはまだ寝てるけどさ」
「おっと、素敵な買い物をしてすっかり忘れていたぜ」
「呆れたにゃん。ブサブサなゴリラグッズなんて買って喜んでいる場合じゃないにゃん」
シロミンは先程より深い溜め息をつく。と、その時。
「あれ? ここは何処かな?」と可愛らしい声が聞こえてきた。おっと、リスショウガがお目覚めしたようだ。
「あはは、寝惚けているようだね。お買い物に来てるんだよ」
ゴリーラの買い物カゴの中でキョロキョロしているリスショウガの顔を覗き込み俺は言った。リスショウガの可愛らしい大きな目と合い、なんかもう可愛らしくてキュンとしてしまうじゃないか。
「あ、そうだった」
リスショウガは俺の目を見てニコーッと笑った。やっぱり可愛いな。猫じゃないけど、俺はどうやら動物が大好きらしい。
「リスショウガプレゼントがあるぞ~」
ゴリーラがニマーっと笑いほらほらとリスショウガがむぎゅーと抱きしめているゴリラのぬいぐるみを指差した。
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