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君の家だよ
プリン
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「わたしもプリンを食べられるんだね」
リスショウガはプリンに目を落としその瞳をキラキラ輝かせている。
「ええ、もちろんよ」とお母さんはにこやかな微笑みを浮かべる。
「えへへ、嬉しいな」
満面の笑みを浮べリスショウガはその小さな手でスプーンを手に取る。因みにスプーンもプリンも俺達のものより少し小さめだ。
そんなリスショウガを俺達は見守るように眺める。
「では、プリンに挑戦しま~す!」
リスショウガはスプーンでプリンをすくい口に運ぶ。
「う、う、う~ん、美味しい。これがプリンなんだね」
リスショウガのその顔はほころびもうその表情を見ているだけで美味しいとわかる。すると、思わず俺の喉が鳴る。
「リスショウガちゃんのお口に合ったかしらね?」
お母さんはふんわりした優しい声で尋ねる。
「はい、もう美味しくてほっぺたが落っこちそうで~す」
ああ、限界だ。リスショウガの美味しそうな表情と目の前のプリンを見てしまうとヨダレが垂れそうになる。
「あら、ナオートヨダレを垂らしそうな顔をしてどうしたのかしら?」
「……い、いやそれは……」
「うふふ、プリン我慢しないで食べていいのよ」
お母さんは可笑しそうに笑う。
「え! 我慢って別に……」
なんて答えながら目の前のプリンがあまりにも美味しそうでうずうずするではないか。
「ナオート我慢するなよ」
お父さんはクスクスと笑いながら言った。
「あ、あはは」と笑う俺にお父さんは、「ほら、ゴリーラのようにさっさと食べちゃうといいぞ」と笑うではないか。
ん? 待てよ。ゴリーラのようにとは? そう思いながらゴリーラに目をやるとプリンをパクパク食べている図体のデカいゴリラがいるではないか。
「おい、ゴリーラいつの間にプリンを食べているんだよ」
そうなのだ。ゴリーラの奴はプリンをそれはもう美味しそうに食べているのだった。
リスショウガはプリンに目を落としその瞳をキラキラ輝かせている。
「ええ、もちろんよ」とお母さんはにこやかな微笑みを浮かべる。
「えへへ、嬉しいな」
満面の笑みを浮べリスショウガはその小さな手でスプーンを手に取る。因みにスプーンもプリンも俺達のものより少し小さめだ。
そんなリスショウガを俺達は見守るように眺める。
「では、プリンに挑戦しま~す!」
リスショウガはスプーンでプリンをすくい口に運ぶ。
「う、う、う~ん、美味しい。これがプリンなんだね」
リスショウガのその顔はほころびもうその表情を見ているだけで美味しいとわかる。すると、思わず俺の喉が鳴る。
「リスショウガちゃんのお口に合ったかしらね?」
お母さんはふんわりした優しい声で尋ねる。
「はい、もう美味しくてほっぺたが落っこちそうで~す」
ああ、限界だ。リスショウガの美味しそうな表情と目の前のプリンを見てしまうとヨダレが垂れそうになる。
「あら、ナオートヨダレを垂らしそうな顔をしてどうしたのかしら?」
「……い、いやそれは……」
「うふふ、プリン我慢しないで食べていいのよ」
お母さんは可笑しそうに笑う。
「え! 我慢って別に……」
なんて答えながら目の前のプリンがあまりにも美味しそうでうずうずするではないか。
「ナオート我慢するなよ」
お父さんはクスクスと笑いながら言った。
「あ、あはは」と笑う俺にお父さんは、「ほら、ゴリーラのようにさっさと食べちゃうといいぞ」と笑うではないか。
ん? 待てよ。ゴリーラのようにとは? そう思いながらゴリーラに目をやるとプリンをパクパク食べている図体のデカいゴリラがいるではないか。
「おい、ゴリーラいつの間にプリンを食べているんだよ」
そうなのだ。ゴリーラの奴はプリンをそれはもう美味しそうに食べているのだった。
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