異世界に召喚された俺はなぜだかゴリラに懐かれました。俺がもふもふしたいのはゴリラじゃない猫だよ(俺って最強なの?)

なかじまあゆこ

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休日とお手伝い(猫魔獣などいろいろ登場)

休日

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 朝の日差しが猫柄のカーテンの隙間から差し込む。今日は学校も休みなのでのんびり寝ていよう。それと、ゴリラカフェも定休日だ。

 そう思っていたのに。

「ナオート朝だぜ! おはようゴリゴリ」とうるさい声が耳に飛び込んできた。

「うるさいな。俺はまだ寝るんだよ」

 俺は布団にもぐり耳を両手で押さえる。

「ナオート寝ているなんて勿体ないぞ。太陽が俺達を待っているんだよ」

 ああ、もう見なくてもニマニマと笑っているゴリーラの顔が想像出来る。

「なあ、ナオートってば太陽がお待ちかねなんだよ」

 ゴリーラの大きな手が布団を揺する。

「……」

 誰か耳栓をくださいとお願いしたくなる。

「朝だよ。ゴリゴリ」

 ゴリーラが俺の頭まで被っている布団をぴらっとめくる。すると、ゴリーラの生暖かい鼻息が俺の耳に吹きかけられる。

「うわぁ~気持ち悪いよ!」

 俺は生暖かい鼻息に我慢が出来なくて飛び起きた。

「ふんふん♪ ナオートおはよう~。やっと、お目覚めかい」

 重い瞼をこじ開けるとゴリーラが満面の笑みを浮かべ朝の挨拶をしてくる。

「お、おはよう……お目覚めってね。ゴリーラが無理やり起こすんじゃないか」

 俺はプンスカと怒りを込めて言った。けれど、ゴリーラは知らん顔をしてぴゅーぴゅーと口笛を吹いている。しかも、その息が俺の顔面に直撃した。

「ゴリーラふざけるなよ!」

 せっかくの休日も朝からブチ切れた。

「ん? ナオートどうしたんだい? 爽やかな朝だぞ」

 ゴリーラは涼しい顔をして俺を見た。
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