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日本から異世界へ
異世界の生活
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「ナオート、シロミン、ゴリーラご飯よ~」
お母さんの声がキッチンから聞こえてきた。
「今、行くよ」
「にゃはは、ご飯だ~」
「ウッシシご飯だ~ゴリゴリ」
食いしん坊な俺達は元気よく返事をして、ドタバタと食事場へと走る。日本に住んでいた頃の俺はひとりっ子だったのでこの世界ではきょうだいがいるみたいでなんか楽しい。
食事場のドアを開けると、
「もう、賑やかね」とテーブルにお皿を並べていたお母さんが俺達に視線を向け呆れたように笑う。
お母さんもゴリーラやシロミンを息子や娘のように扱っている。シロミンはこの世界でお父さんとお母さんが共同でテイムしたもふもふなのにね。
「おっ、今日の夕飯は俺の好きなカレーライスだ」
「俺もカレーライス好きなんだよ~ゴリゴリ」
ゴリーラの奴はこの世界に来てからカレーライスが好きになった。日本での動物園時代はみかんやトマトやセロリなどの果物や野菜を好んで食べていたようだ。
「お母さんのカレーライスとっても美味しいから好きだにゃん」
この世界にもカレーライスは存在する。だがそのカレーライスよりもシロミンは俺のお母さんが作ったカレーライスの方が大好きらしい。
なんだかお母さんの味って感じがするにゃんと言って幸せそうににゃぱにゃぱ微笑むのだ。そんなもふもふ猫のシロミンの笑顔に俺は癒やされる。
「お父さんは、今日は帰り遅いらしいわ。さあ、食べましょう。いただきます」とお母さんは手を合わす。それに続き俺達も手を合わす。
毎度のことだけど、ゴリラと猫が手を合わせてる光景て可笑しくてぷぷっと笑ってしまう。それに、シロミンは食事の時間になると巨大化して人間サイズになるしな。これは異世界ならではだ。
「う~ん、今日のカレーライスもおいしいな」
ゴリーラは大きな口を開けてカレーライスをパクパク食べている。フンガフンガゴリゴリと物凄い勢いで食べる。
シロミンもにゃんにゃんとガツガツ食べている。可愛い顔なんだけれど食べっぷりがいい。
「ゴリーラもシロミンも美味しそうに食べてくれるからお母さん作り甲斐があるわ」
お母さんはゴリーラとシロミンを愛おしそうに見つめる。
ゴリーラとシロミンの食べっぷりを見ていて出遅れた俺は慌ててご飯をスプーンに載せカレールーをつけて口に運ぶ。
すると、カレーのスパイシーな味わいと甘みが口の中に広がる。辛さの中にコクのある甘みが自然でとても美味しいのだ。
「う~ん、美味しいよ」
「うふふ、ナオートありがとう」
お母さんはニコニコと微笑みを浮かべカレーライスを口に運んだ。
みんなが笑顔になり幸せが広がる。
お母さんの声がキッチンから聞こえてきた。
「今、行くよ」
「にゃはは、ご飯だ~」
「ウッシシご飯だ~ゴリゴリ」
食いしん坊な俺達は元気よく返事をして、ドタバタと食事場へと走る。日本に住んでいた頃の俺はひとりっ子だったのでこの世界ではきょうだいがいるみたいでなんか楽しい。
食事場のドアを開けると、
「もう、賑やかね」とテーブルにお皿を並べていたお母さんが俺達に視線を向け呆れたように笑う。
お母さんもゴリーラやシロミンを息子や娘のように扱っている。シロミンはこの世界でお父さんとお母さんが共同でテイムしたもふもふなのにね。
「おっ、今日の夕飯は俺の好きなカレーライスだ」
「俺もカレーライス好きなんだよ~ゴリゴリ」
ゴリーラの奴はこの世界に来てからカレーライスが好きになった。日本での動物園時代はみかんやトマトやセロリなどの果物や野菜を好んで食べていたようだ。
「お母さんのカレーライスとっても美味しいから好きだにゃん」
この世界にもカレーライスは存在する。だがそのカレーライスよりもシロミンは俺のお母さんが作ったカレーライスの方が大好きらしい。
なんだかお母さんの味って感じがするにゃんと言って幸せそうににゃぱにゃぱ微笑むのだ。そんなもふもふ猫のシロミンの笑顔に俺は癒やされる。
「お父さんは、今日は帰り遅いらしいわ。さあ、食べましょう。いただきます」とお母さんは手を合わす。それに続き俺達も手を合わす。
毎度のことだけど、ゴリラと猫が手を合わせてる光景て可笑しくてぷぷっと笑ってしまう。それに、シロミンは食事の時間になると巨大化して人間サイズになるしな。これは異世界ならではだ。
「う~ん、今日のカレーライスもおいしいな」
ゴリーラは大きな口を開けてカレーライスをパクパク食べている。フンガフンガゴリゴリと物凄い勢いで食べる。
シロミンもにゃんにゃんとガツガツ食べている。可愛い顔なんだけれど食べっぷりがいい。
「ゴリーラもシロミンも美味しそうに食べてくれるからお母さん作り甲斐があるわ」
お母さんはゴリーラとシロミンを愛おしそうに見つめる。
ゴリーラとシロミンの食べっぷりを見ていて出遅れた俺は慌ててご飯をスプーンに載せカレールーをつけて口に運ぶ。
すると、カレーのスパイシーな味わいと甘みが口の中に広がる。辛さの中にコクのある甘みが自然でとても美味しいのだ。
「う~ん、美味しいよ」
「うふふ、ナオートありがとう」
お母さんはニコニコと微笑みを浮かべカレーライスを口に運んだ。
みんなが笑顔になり幸せが広がる。
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