異世界に召喚された俺はなぜだかゴリラに懐かれました。俺がもふもふしたいのはゴリラじゃない猫だよ(俺って最強なの?)

なかじまあゆこ

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日本から異世界へ

ゴリーラとシロミン

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「ノッホホンゴリゴリ♪ ノッホホンゴリゴリ~♪」

 ゴリーラが楽しげに歌を歌っている。しかも音痴だ。勘弁してください。耳を塞ぎたくなるよ。

「なあ、ゴリーラ音痴だと思わないか?」
「ん? ナオートって音痴なのかい?」

 ゴリーラは鼻の穴を大きく広げ首を横に傾げる。

「音痴は俺じゃなくてゴリーラお前だよ!」

 俺はゴリーラの大きく広がった鼻に人差し指をクイッと当てて言ってやる。

「え? この美声が音痴だなんて……ゴリーラ♪ ゴリゴリゴリーラ♪ ナオートのバカバカゴリーラ♪」

 ゴリーラは悪声を響かせ歌う。しかも、ナオートのバカバカゴリーラと歌いながらもその表情はニコニコ笑顔だ。

「ああ、もう止めてくれよ」
「歌い続けるぞゴリゴリゴリーラ♪」

 ゴリーラは楽しそうに歌い続け、俺が両手で耳を塞ごうとしたその時。

 扉がガチャと大きな音を立てて開くのと共にシロミンが入ってきた。

「ゴリーラうるさいにゃん! わたしの鼓膜が破れそうだよ」

 シロミンは耳をピンと立て目は怒りを込めたように吊り上げ尻尾をパタパタ振っている。

 どうやらゴリーラの悪声がかなりお気に召さないようだ。猫好きな俺はそんなシロミンが可愛いなと感じてしまうのだ。

「おい、シロミン! この俺の美声にケチをつけるのか」

 ゴリーラは頬をぷくっと膨らませ抗議をする。

「はぁ? 美声ってその汚くて音程の外れた歌声のことかにゃん?」

 シロミンは二本足で立ち上がり肉球のある可愛らしい両手を腰に当ててゴリーラにはっきりと言った。

 はっきり言えるシロミンはキュートでカッコいいぞ。やっぱり俺は猫科の動物が好きだな。

「なぬぬ、なんて失礼なキャト猫なんだ」

「ふん! 本当のことを言っただけだにゃん。それと、キャト猫って何よ」

 ゴリーラとシロミンは睨み合う。

「はいはい、ケンカはやめるんだよ」

 俺は二匹の間に割って入りケンカを止める。

 でっかいゴリラと小さな猫がケンカをする光景なんて地球では見ることなんてきっと出来ないだろうな。

「ナオートはどっちの味方なのにゃん」
「ナオートは俺の味方に決まっているじゃないか。ゴリゴリ~」

 シロミンの宝石のようにキラキラと輝く美しい目とゴリーラの自信に満ち溢れた目が俺をじっと見る。

 そんな目で俺を見るなよ。この世界での俺は強気だが本来は気が弱いのだ。どっちを選べって言うんだよ。

「ああ、もう俺を困らせるなよ!」

 俺は大きな声を上げてしまった。

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