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可愛らしい妖かしとおばあちゃんの料理そして……

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「わたしのおばあちゃんのお好み焼きとそっくりな味がしました。美味しかったです」

  わたしは、神本さんとひよこちゃんの目を見てお礼を言った。

「喜んで頂けて嬉しいですよ」

「ですよ~」

  神本さんのもこもこふわふわの長い尻尾とひよこちゃんのもこもこの短い尻尾がゆらゆら揺れた。

「二人とも尻尾が可愛らしいですね」

  わたしは、二人のゆらゆら揺れている尻尾があまりにも可愛らしいので思わず笑ってしまった。

「わ~い!  可愛い嬉しいな~見てみて」

  ひよこちゃんは背中を向けて尻尾をパタパタさせた。

「うん、とっても可愛いよ」

  口元に手を当ててわたしが笑っていると神本さんが、

「俺は可愛いと言われてもあんまり嬉しくないですけどね」

  そう言って頬を膨らませるその表情がちょっと可愛いなと思ったけれど言わないでおこう。

「あの、佐波さん俺の顔を見て笑っていますよね?」

「え?  いえ、笑っていませんよ」

  わたしは慌てて指で顔を押さえて笑いを堪えた。

「……変なポーズですね。それに目が笑っていますよ」

  神本さんは表情を変えずに言った。

「わっ、目がそんな……」

「あはは、笑っていいですよ。俺達は佐波さんに笑顔になってほしかったんですからね」

  神本さんはそう言ってイタズラっぽく笑った。

  近くに立っているひよこちゃんもにんまりと笑っている。

「今日は本当にありがとうございました」

  わたしは、お会計をして帰ろうかなと思ったのだけど、

「まだ、デザートがありますよ。それにあなたの会いたい人にまだ会っていませんよね」

「え?  わたしの会いたい人ですか?」


  それってまさか……。
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