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わたしと家族と座敷わらし

これからも

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「いつかお姉ちゃんにも座敷童子が見えるといいな」

 わたしは小声で呟いた。そうなると、きっともっと賑やかで楽しくなるはずだ。

「美鞠ちゃんにもそのうち見えたりしてね」

 こちらに向かって歩いて来るお姉ちゃんに目をやり座敷童子はニカッと笑った。

「そうだといいな~」

 青春時代は儚いけれど、大人になっても夢を持ち続けていたいな。

「うふふ、きっと、美鞠ちゃんにも見えるはずだよ」

  ナオカちゃんもお姉ちゃんに視線を向け微笑みを浮かべた。

 大人になってもわたしはわたしらしく生きていたいな。そう、ナオカちゃんのようにね。左隣を歩くナオカちゃんの横顔がキラキラ輝いて見えた。

「完」

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