俺と神様は異世界でもふもふしています。毎日の生活に疲れた俺は沖縄に行くはずだったがなぜだか神様と異世界のもふもふ楽園に来てしまいました

魔法の村と魔法使いと動物達

いつかきっと

  俺にチャーミにゃん、貧神、それからぷにさんもピンク色の二個目のりんごを噛った。トラッコさんは丸ごと口に放り込むように食べガォーと吠えている。

  みんなで食べるりんごはやっぱり最高で頬が緩む。

「ぷにさんのりんご大好きにゃん」

「チャーミにゃんありがとう」

「わたしもいつかぷにさんみたいに素晴らしい魔法が使えるようになりたいにゃん」

  チャーミにゃんはりんごをカリッカリッと噛りながら言った。

「チャーミにゃんは頑張り屋さんだからいつか素晴らしい魔法が使えるようになると思うよ。わたしも追い越されないように頑張らないとね」

  ぷにさんはカリッカリッとりんごを噛りながらチャーミにゃんの顔をじっと見た。

「そうかな？  わたしもいつかきっとぷにさんに追いつくにゃん」

  チャーミにゃんは肉球のある可愛らしい顔の近くで手をグーにして笑った。

「俺も応援するよ」と俺の口からそんな言葉がするするりと出た。

「俺を人間にするくらいの能力を身につけるんだぞ」

  貧神もそう言ってニッと笑った。

「ありがとうみんなにゃん」

「わたしもチャーミにゃんを応援してるよ。ガォー」

  トラッコさんもガォーと吠えながらチャーミにゃんを応援する。

「ありがとうにゃん。わたしのこの魔法の杖もいつか実力を発揮させるにゃん」

  チャーミにゃんは大切そうに棒切れみたいなショボい杖を肉球のある可愛らしい手で大事そうに触れた。