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魔法の村と魔法使いと動物達
みんなの笑顔とピンク色のりんご
しおりを挟む俺も貧神もチャーミにゃんにトラッコさんもみんな幸せな気持ちになりピンク色のりんごを食べた。
みんなの笑顔を見ていると頬がゆるゆると緩む。それは魔法の効果だけではないと思う。俺はいつの間にかみんなといることが楽しくなっているようだ。悔しいけれど。
俺達は気がつくとピンク色のりんごを次から次へともぎ取っては食べていた。美味しくて幸せで食べながらずっと笑っていた。こんなに笑ったのは一体何年ぶりだろうか? いや、何十年ぶりかもしれない。
「にゃはは、なんだか楽しいにゃんね」
「そうだね。みんなと一緒に青空の下で食べるピンク色のりんごは最高だね。ガオー、ガオー、ガオー、ガオー」
「青空の下で食べるりんごは最高だぜ! けど、トラッコさんのガオーは激しすぎるぞ」
「何個でも食べられそうだな。だよな、トラッコさんのガオーは激しすぎるよ」
俺達は青空の下りんごをお腹いっぱい食べ笑い合った。
思わずピンク色のりんごさん最高だぜ! と俺は叫びそうになった。その時、
「わっ! わたしのりんごが収穫されてるよ~!?」
大きな叫び声が聞こえてきた。この声はまさか……。
「あ、ぷにさんが叫んでるにゃん」
チャーミにゃんは能天気な声で呟いた。
「おい、そのぷにさんってまさか……」
「ん? 成行、まさかってどうしたのにゃん?」
チャーミにゃんは呑気な様子で俺の顔を見た。
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