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魔法の村と魔法使いと動物達

くよくよするな茶

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  俺はみんなの笑顔を眺めながらくよくよするな茶を飲んだ。すると、沖縄の海を思わせる神秘的なブルー色のそのお茶の世界にするすると入り込んだ感覚に陥る。

  これは一体……。俺の体が海の中にいる安らぎを感じている。波の音が耳に心地よくてずっと、この海の中で癒されていたいなと思った。優しいブルーの海が『くよくよするな』と言ってくれているようなそんな気がした。

  俺は体の力を抜いて不思議なこの海の中に身を委ねた。何も考えずにただぼーっと青い世界の中にいた。


  海は透明感がありキラキラと輝いていてその中にいると難しいことは考えなくてもいいんだなと思った。俺はちっぽけな存在かもしれないがそれならそれでいいじゃないか。 気楽に生きよう。

『くよくよするなよ』と澄んだ声が聞こえてきたようなそんな気がした。

   俺はもうくよくよなんてしないよと返事をした。それからしばらくの間ぷかぷかと海の中に身を委ねた。心と体がスッキリした。

「成行」と俺を呼ぶチャーミにゃんの声で現実の世界に引き戻された。

  顔を上げるとチャーミにゃんの大きな澄んだ目が俺を見ていた。

「あ、チャーミにゃん。このくよくよするな茶を飲んだ途端綺麗な海の世界に俺はいたんだよ。これってまさか?」

「きっとくよくよするな茶を飲んだから癒しの世界に成行の心が飛んで行ったんだと思いますにゃん」

  チャーミにゃんはふふっと可愛らしく微笑みを浮かべた。

「そんなことってあるんだな……」

「にゃはは言ったでしょう。ここは魔法の村だってね」

  チャーミにゃんのその大きな目はキラッと輝いた。

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