俺のイラストが好きな俺の好きなライトノベル作家

砂糖りんご

文字の大きさ
上 下
4 / 6

兄妹のデート

しおりを挟む
 ひめかが書いたライトノベルの今回のヒロインは黒髪ロングで、身長はひめかと同じくらいか?目は少しツリ目よりで、そうだな胸は少し大きい方かな……よし!!イメージが浮いてきたぞ!!
 すごい!こんなにペンが進んだのは初めてだ!楽しい!
 元々絵を描くのは好きだったがやはり憧れていた人のライトノベルに俺のイラストを付けるって考えたら自然とペンが進んでいた!
 
 …………できた!!
 
 「ひめか!どうだ??ヒロインこんな感じでどうだ??」
 「うーーん……さ……」
 「さ??」
 「さい……さいこ~~~~」
 「本当か!!……よっしゃ~!!」
 「えぇ、やっぱり最高だわ!!さすが一条悟様!!」
 「いやいや、これは一角姫さんの物語が生んだキャラクターなのだからこれは姫さんのなした技ですよ!!」
 
 実際にそうだここまでの作品は俺、一条悟の人生で傑作中の傑作だ!
 ひめかいや、姫が書いたのは兄と妹の近親相愛、ツンデレの妹が優しいお兄ちゃんに恋をしてしまうというストーリー!!
 でもなんでだろうヒロインを描いていた時ひめかを想像しながら描いてしまった。
 
 「もう、兄さんったら……バカ……」
 
 ひめかは嬉しそうに下を向いて顔を赤くしていた。
 
 「よ~し!!この調子でどんどん次のキャラクターも描いていくぞ~!!」
 「おぉ~!!『グゥ~』……//////」
 「その前にお昼ご飯にするか!そうだなぁー姫さんの新作祝いということで外にご飯食べに行こうか!!」
 「やった~!!」
 
 俺とひめかはお互いの秘密を打ち明けた事によって前より仲良くなった気がする!
 これからはただの兄妹ではなく一人の小説家、一人のイラストレーターの仕事仲間としても仲良くして行けたらなと思った。
 
 大型ショッピングモールに来て俺たちはフードコートで自分の食べたいものを買いに行く、俺はエスドナルドでテリヤキバーガーのセットを頼んだ。
 ひめかは違うものを食べに行くと思ったが兄さんがエスドを食べるなら私も、と言ってエスドナルドでチーズバーガーのセットを頼んだ。
 
 食事を終え何か買うものはあるか考えていたら
 
 「兄さん良かったらなんだけど、服買いたくて着いてきてくれない?」
 「あぁ、いいぞ!!」
 
 服か~そういえば最近買ってないなぁ~いい機会だし俺も買うか。
 そうだ!ひめかに服を選んでもらおう、服選びに関してはセンスゼロの俺が自分で選ぶよりセンス百パーセントのひめかに選んでもらった方がよっぽど良いだろう!
 
 「ひめか、俺に合う服選んでくれないか?」
 「『照れ』いいの?私が兄さんの服を選んで……」
 さとる「あぁ、逆にこっちがお願いしてるんだからよろしく頼むよ!!」
 「う……うん!!わかった!//////」
 「じゃあ……これなんてどう?」
 
 上はシンプルに白いシャツにニットを上からきたもので、下は少しダルっとした白黒ズボンだ!!
 初めてこんなにオシャレな服を着た!!
 さすがひめかだな!!
 
 「ど、どうかな」
 「うんうん!!やっぱり兄さんはこういう服似合うってずっと思ってたんだよね!!」
 「そ、そうかな……ははっ、少し照れるや!!よし、この服買ってくる!」
 オシャレするって楽しいな!
 
 「……せっかくだから私の服兄さんが選んでよ!!」
 
 ん?俺がひめかの服を選ぶ?!
 「待て待て待て!!俺が選んでもひめかに合うものを選ぶ自信なんか無いぞ!!」
 
 選べる自信ホントにないな、だって自分の服すらまともに選べないのにましてや女の子の服を選ぶなんてした事ないし……
 
 「いいから元々、兄さんのセンスに期待なんかしてないから!!」
 「じゃあ自分で選んだ方がいいじゃないのか??」
 「違うの!!もぅ、いいから早く選んで!!」

 うーん……なんなんだ?いったい……
 くっそ~、こうなったら一か八か俺のイラストレーターとしてのセンスで選んでやる!!
 
 数分後……
 
 「よし!ひめかこの服はどうだ?!」
 
 俺が選んだのは、清楚な服装で上は白のシャツに水色のフワッとしたギャザーセーター
 下はシンプルに行きたかったのでヒラヒラっとした白のロングスカート、これでどうだ!俺の本気!!
 
 「ど、どうかな??」
 
 するとひめかは驚いた表情で
 
 「ビックリした、兄さんがこんなにまともな服いやかわいい服持ってくるなんて!!」
 「えへへ、実は俺でも驚いてる、ひめかに似合う服をって、考えた時こう言う服装いいなって思って//////」
 「これすごく好き!この服、買ってくる!!」
 
 そう言ってひめかは俺の選んだ服を買って満足そうにしていた。
 
 「さて、そろそろ暗くなってくるし帰るとするか」
 「うん!!」
 
 久々に妹との買い物、なんて言うか……楽しかったな!!
 帰り道の途中にふと口から出た
 
 「また、二人で来ような!!」
 「//////兄さんの、バカ//////!!」
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

パパのお嫁さん

詩織
恋愛
幼い時に両親は離婚し、新しいお父さんは私の13歳上。 決して嫌いではないが、父として思えなくって。

拉致られて家事をしてたら、カタギじゃなくなってた?!

satomi
恋愛
肩がぶつかって詰め寄られた杏。謝ったのに、逆ギレをされ殴りかかられたので、正当防衛だよね?と自己確認をし、逆に抑え込んだら、何故か黒塗り高級車で連れて行かれた。……先は西谷組。それからは組員たちからは姐さんと呼ばれるようになった。西谷組のトップは二代目・光輝。杏は西谷組で今後光輝のSP等をすることになった。 が杏は家事が得意だった。組員にも大好評。光輝もいつしか心をよせるように……

最愛の彼

詩織
恋愛
部長の愛人がバレてた。 彼の言うとおりに従ってるうちに私の中で気持ちが揺れ動く

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

ダブル シークレットベビー ~御曹司の献身~ その後

菱沼あゆ
恋愛
その後のみんなの日記です。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

処理中です...