陽のあたる場所【加筆訂正中】

たまゆらりん

文字の大きさ
上 下
94 / 134

90※ 色々注意

しおりを挟む
  媚薬でぼんやりとした瞳が、手足を拘束された様を捉えた。



「やめっ……、外して……!」



  思い出したくない光景がフラッシュバックし、トラウマでパニックになる。ガクガクと震え、呼吸が苦しくなり、身体を捩らせる。

  俺の怯えた様子を見た男は恍惚とした顔になり、荒い息遣いになった。



「いい表情だ……本気で怯えてる。ユキに会えて、本当に良かった……君みたいに気が強そうな子が、怯えて嫌がる姿は堪らないね……こんなに加虐心を煽る子は初めてだよ。レイは……あの子はプロだからね。怯えた演技をしてるって、すぐにわかったよ。まあ、普通の客なら騙されると思うけどね」

「ひぃっ……!やぁ……」



  アンティーク調の装飾を施された鞘から、ナイフを引き抜き頬にあてられる。ひんやりとした刃物の感触に、恐怖で顔が歪む。
  そのままナイフは首筋をなぞり、首元へ止まると、ネクタイを引きちぎるように切った。



「制服代はちゃんと弁償するからね……君は緑が丘高に通ってないだろう?これは店が用意した衣装だものね。ユキは本当は、中学生じゃないのかな?小さくて可愛らしくて、声変わりしてなくて……本当に素敵だ……」



  恐怖で震え、歯の根が合わない。男に本当の事を知られたくなくて、否定するように頭を振る。「嘘吐かなくていいよ……ユキは可愛いな……」と男は、ボタンを一つ一つ、ブチブチとナイフで引きちぎっていく。
  そのままベルトを切り裂いて、スラックスを下着ごとずり下ろされた。
  



「スベスベで白くて美しい肌だ……乳首もチンポもピンクで……実に、素晴らしいよ……」

「やっ……、やめ…て……」



  冷たい凶器が肌の上で、切れるか切れないギリギリの力加減で、滑らすようになぞられている。
  恐ろしさと共に、媚薬で敏感になった身体は、その感触にすら、ゾクゾクと反応した。



「ンンッ……ハァ……いや…だ……」

「ユキの身体は悦んでるよ……小振りな乳首を硬く尖らせて……いやらしい子だ……」

「ひぃぃ……!」



  男は不気味に笑うと、乳首に刃先をあて軽くプツリと傷をつけた。傷口から小さな玉のような血が出てきて、男は「おいしい、ユキの血は汚れてなくておいしいよ」と夢中で乳首ごと舐めた。



「やぁん……あっ……ンア……」



  ヒリヒリと痛いのに、飴玉を転がすように執拗に舐め回され、乳首は硬度を増す。
  痛いのに気持ちが悦くて……
  こんな事に感じてしまってる自分が、嫌で堪らなかった。



「君は痛くされると、より敏感になるみたいだね……そういう変態な子、おじさんは大好きだよ……」

「ひっ……やっ……こわいっ……」



  ナイフで胸元や腹部を浅く切りつけながら、恍惚とした表情に男はなった。
  白い肌のあちこちに、赤い血が滲む。



「透けるような白い肌に、赤が映えるね……綺麗だよ、ユキ……」

「……狂ってる……も、こんな事……やめろっ……」



  痛みと快楽と恐怖で、感情がぐちゃぐちゃになり、涙が込み上げる。



「そうだね……私は狂ってる……でも、ここまで私を突き動かした子は、ユキが初めてだよ……」



  歪んだ笑みを浮かべた男は、切りつけた傷口を音を立てて吸ったり、舌先でなぞった。



「い゛っ……アァッ……!」

「痛そうにしてるのに、ユキのチンポはどんどん硬くなって……厭らしい子だ……」



 ナイフの側面で、ヒタヒタとぺニスに触れられる。



「ひぃぃぃっ…………!」



  性器にひんやりとした鋭利なナイフが当たる。
  狂った有り様に、切られるかもという恐怖で戦慄き、じょろじょろと失禁してしまう。



「やだぁ……止まって……」



  気持ちとは裏腹に、漏れ出した尿は勢いはないものの、止める事が出来ない。
  羞恥に震えながら、自身から溢れ出た生温い液体で下半身を汚す。
  シーツはビチョビチョに濡れ、大きなシミが出来た。



「うぅ……なんで……こんな……」

「ふふ……ユキ……汚しちゃ、ダメだろう……」



  俺のみっともない様に、男はますます興奮し、舌舐めずりをする。
  恐怖と恥ずかしさで、ブルブルと身体が震える。今にも泣き出しそうなのを堪え、男から顔を背けた。



「悪い子だ……たっぷりとお仕置きをしないとね……」



  そう言いながら男は足枷を外し、両足を持ち上げると、堪らないといった感じで、硬く濡れそぼったぺニスを突っ込んできた。



「あぁぁっ……!」



  媚薬と倒錯的な前戯で蕩けた身体は、その快楽を受け入れ、はしたなく悦ぶ。
  男に揺さぶられながら、身体を仰け反らせ、高い矯声を上げた。



「アッ……ぁあん……やっ…………」

「……こんなに悦んでは、お仕置きにならないな……ユキの怯えた可愛い顔が、もっと見たいのに……」

「ひっ、やめてぇ……!……あ゛ぁ゛……」

「その顔だよ……こうすると、気持ち悦いのがとっても増すんだ……」



  両手でギリギリと首を絞められる。
  殺されるかも……という恐怖。
  それと共に、媚薬以上に感度が増した下半身を、痺れるような快楽が突き上げ、幾度となく達してしまう。
  恐怖と快楽が織り交ぜになり、訳がわからなくなって、涙がボロボロと零れる。



「…………ぅぐ…………かはっ……………ア゛ぅ゛…………」

「すごい……私のチンポを引きちぎりそうなくらい、締め付けてくる……あぁ、いいよ……ユキ……可愛い……帰したくない……おじさんちの子になろう……そして、ずっと一緒に暮らそう……」






  景色が霞みがかる。



  苦しい……
  殺される……
  このまま死ぬなんて、嫌だ……
  こんな男に犯されたまま、死ぬなんて……

  死にたくない……

  生きたい……

  生きて……



  陽人に逢いたい……





しおりを挟む
感想 9

あなたにおすすめの小説

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

4人の兄に溺愛されてます

まつも☆きらら
BL
中学1年生の梨夢は5人兄弟の末っ子。4人の兄にとにかく溺愛されている。兄たちが大好きな梨夢だが、心配性な兄たちは時に過保護になりすぎて。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

アルバイトで実験台

夏向りん
BL
給料いいバイトあるよ、と教えてもらったバイト先は大人用玩具実験台だった! ローター、オナホ、フェラ、玩具責め、放置、等々の要素有り

真面目な部下に開発されました

佐久間たけのこ
BL
社会人BL、年下攻め。甘め。完結までは毎日更新。 ※お仕事の描写など、厳密には正しくない箇所もございます。フィクションとしてお楽しみいただける方のみ読まれることをお勧めします。 救急隊で働く高槻隼人は、真面目だが人と打ち解けない部下、長尾旭を気にかけていた。 日頃の努力の甲斐あって、隼人には心を開きかけている様子の長尾。 ある日の飲み会帰り、隼人を部屋まで送った長尾は、いきなり隼人に「好きです」と告白してくる。

処理中です...