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第11章:いいお話があります
24話
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「さて、どうしてこうなってるか、わからないと思うけれど、説明するよ。桜川美紀さん、知ってるよね? さっき話していたもんねー……彼女がいるのに、彼女の前でマンツーマンで教えてあげるとか、ちょっと頭おかしいですわ」
裕也に言われて来夢は震えながら頷いた。
「美紀さんの裸の写真を撮影して、バラまくって脅してたんだって? 最低よね……で、その動画汚データを消してほしいって言いたいところなんだけれどさ。でも、今の時代SDカードやらUSBフラッシュメモリやらとかクラウドストレージやらにデータを分散させることが出来るから、正直消すってのがあてにならないのよね。
で、代替案として、貴方の恥ずかしい写真や動画を撮ります。美紀さんの動画を流出させたら、あなたの動画を、住所、年齢、本名付きで拡散させる、理解できますね?」
ガムテープの中で唸る声が聞こえる。
「で、まずはあなたの連絡先を確認します。はい、パスコードか指紋を解除して」
素華がスマートフォンを差し出すと、来夢は歯を食いしばって黙秘する。
「ペンチ持ってきたよね? このまま何もしないなら爪、剥がしましょ」
来夢が無駄な抵抗をするので、素華はそう言って来夢を脅す。爪をはがされる痛みに恐怖したのか、来夢は観念したようにパスコードを入力した。まず、メッセージアプリのCOCOAを確認したが、例のリベンジポルノを含む会話はそのままになっている。クロ以外の何者でもないというわけだ。
そして、他にもやり取りをしている女がいることも確定。予想通りとはいえ、糞の中の糞な男だ。
「ふむふむ……おーっと、実家の電話番号、母親と父親の携帯番号、ふーん、兄妹もいるんだ。しかも実家の住所も丸わかり。……へぇ、仕事先かな、これ? 仕事先?」
素華に尋ねられると、苦虫を嚙み潰したような顔で庄司は頷いた。
「よし、こいつの仕事先ゲットー。ついでに上司の電話番号かな。『前田主任』……こいつ上司かな? こいつの住所もメモっとくわ。ま、意味は分かるよね? 美紀さんの写真を公開したら、その時は会社と実家にダブルでお前の恥ずかしい恰好がばれるってわけ……理解できるよね?」
来夢が頷くのを見て素華は満足したように裕也のほうを目配せする。
裕也に言われて来夢は震えながら頷いた。
「美紀さんの裸の写真を撮影して、バラまくって脅してたんだって? 最低よね……で、その動画汚データを消してほしいって言いたいところなんだけれどさ。でも、今の時代SDカードやらUSBフラッシュメモリやらとかクラウドストレージやらにデータを分散させることが出来るから、正直消すってのがあてにならないのよね。
で、代替案として、貴方の恥ずかしい写真や動画を撮ります。美紀さんの動画を流出させたら、あなたの動画を、住所、年齢、本名付きで拡散させる、理解できますね?」
ガムテープの中で唸る声が聞こえる。
「で、まずはあなたの連絡先を確認します。はい、パスコードか指紋を解除して」
素華がスマートフォンを差し出すと、来夢は歯を食いしばって黙秘する。
「ペンチ持ってきたよね? このまま何もしないなら爪、剥がしましょ」
来夢が無駄な抵抗をするので、素華はそう言って来夢を脅す。爪をはがされる痛みに恐怖したのか、来夢は観念したようにパスコードを入力した。まず、メッセージアプリのCOCOAを確認したが、例のリベンジポルノを含む会話はそのままになっている。クロ以外の何者でもないというわけだ。
そして、他にもやり取りをしている女がいることも確定。予想通りとはいえ、糞の中の糞な男だ。
「ふむふむ……おーっと、実家の電話番号、母親と父親の携帯番号、ふーん、兄妹もいるんだ。しかも実家の住所も丸わかり。……へぇ、仕事先かな、これ? 仕事先?」
素華に尋ねられると、苦虫を嚙み潰したような顔で庄司は頷いた。
「よし、こいつの仕事先ゲットー。ついでに上司の電話番号かな。『前田主任』……こいつ上司かな? こいつの住所もメモっとくわ。ま、意味は分かるよね? 美紀さんの写真を公開したら、その時は会社と実家にダブルでお前の恥ずかしい恰好がばれるってわけ……理解できるよね?」
来夢が頷くのを見て素華は満足したように裕也のほうを目配せする。
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