コレクターガールの憂鬱な日常

トレモロの秘密

遥香の仕事

時空変換付きジムを出ると同時に

かなり辛い時間を過ごしたはずなのにその時の記憶を消えていた。

ぽっかりと何も無かったみたいになってるのに

帰った時、涙が止まらなかった。

何故か本当にわからなかったけど

メティを抱きしめ、おいおいと泣いた。

MR.チョーはいつも茶化すのにエドと静かに見守ってくれた。

トレモロは何も言わず、黙って私の好きな様にさせてくれた。



かなりの時間泣き続けた。

午前中に時空変換付ジムを出たはずなのに

いつの間にか疲れて眠ってしまったらしい。

目覚めたら夕食を食べる頃になっていた。

寝て起きたらなんで、泣いたのかすら覚えていなかった。

泣いた事自体、夢だったのか…。

ぽっかりと無くなった記憶

大切だと思ったはずなのに思い出せない

もどかしい思いだけが残った。





そして、毒入り宝石いし 辰砂とやらを回収しに行く。

かなり毒の耐性がついた私の身体

ちょっとやそっとの毒じゃあ死なない身体を携え

コスチュームを着込み毒の鉱山へ




思った以上に簡単に回収出来た。


人離れし過ぎな私

トレモロ「一緒に宇宙へ来るか？」

そう、もう一度聞いてくれたら

迷わず「行く。」と言いそうな自分がいるわ…。