コレクターガールの憂鬱な日常

遥香の日常

MR.チョー 出番です。

メティたちは宇宙船に帰ってMR.チョーに事情を報告した。

モニターで見ていたMR.チョーは

すでに人型バージョンに変わってカメレオンバリアーに身を包む用意をしていた。

帰ってきたメティに

「おかえりぃ～。

楽しそうでしたなぁ。」

「「ただいま帰りました。」」

「お土産どうでした？」

「おお！転送ありがとう！たこ焼き最高！感動したわ！」

「それは良かったです！」

MR.チョーにメティは、にっこり笑った。




「それはそうと、さっきいたの、マスターと遥香はんの同化した時おった

にぃちゃんやろ？

なんかえらい落ち込んでましたなぁ？」

「うーん…そうですね…。」

「恋の悩みか？若いってええなぁ。」


「元気が無いのは遥香さんの所為なのでしょうか？」エドがきくと

「遥香はんの所為っつーより、マスターのやろ？」

「ええ、そうですね…。マスターは計算してますし、遥香さんには自覚ありませんけど…。」

「罪なお人やなぁ。」

「マスターは先ほどの真島貴志さんに、おそらく気がつかれると思いますよ。

彼の視線がかなり熱かったですし、あれだけ強く思いを込めて凝視していたら

遥香さんはともかく、マスターが気がつかない訳が無いですし。」

「記憶改竄したんちゃうの？」

「ええ、まぁ、記憶改竄しておりますが、

深層心理には刻まれた記憶が残っていると思われますし

遥香さんに好意があるのは、おそらく私達との接触前からなので。

好意自体を消すの如何かと思われたのでそこまで消してはいないはず

少し監視はしておいたほうが良いかも知れません。」

「ほな、遊びに行くついでに様子見てみようか？」

ニマッと笑うMR.チョー

「よろしくお願いします。」

そう言うとメティアローズはMR.チョーに軍資金諸々を渡し、

「もし、良かったら食べそびれた人形焼とお好み焼き、お願いします。」