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遥香の日常

花火大会

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浴衣姿の私達を車の中にスマートにエスコートしてくれた悟さん。

今回、悟さんは悟さんのお父さん

つまり七海の叔父さんの車を借りて花火大会へ向かう。



花火が上がる頃には屋台が出てお祭り騒ぎになり

周辺一帯は車両侵入禁止区域になってしまう。

私達は車で送ってもらうため現地に早めに行く事になった。

車両侵入禁止になる前に私達を連れて行き花火を見る場所近くで降ろし

悟さんはそのまま少し離れた悟さんの友達の家に、車を停めて

歩いてその友達と花火大会に行く予定になっている。



「「悟さん、立花さんありがとうございます。」」

「さとちゃん、送迎本当にありがとね!助かるよ!」


「気にしなくて良いよ、七海  笑

七海達を連れてくからって事で親父の車借りれた訳だし、

どうせ連れの家行く予定だったんだから。

俺たちも電車代浮いた上に、運転手代って事で

聡子叔母さんからお小遣いもらえて、逆にこっちも大助かりだよ!

でも、帰りは連れの家まで徒歩で帰る事になるから

花火終わると帰省ラッシュに絡むし、フィナーレまでは残れない。

俺たちは連れと合流して古い方の橋の上辺りにいるよ
 
帰りの待ち合わせはそこにしとく?

8時30分目安に、9時30分車両禁止解除されるし

ラッシュに絡むと帰れなくなるから。」




電車で行く予定だったし満員電車に乗って帰るのは

ちょっとキツイなぁと思っていたから

助かるっちゃ助かるっちゃ助かるんだけどね。

フィナーレみれないのはちょっと残念かなぁ。

「心配しなくても、多分車の中から見えるよ!」

悟さんの運転する乗用車の助手席に座っていた立花さんがクスクス笑って言った。






あれ…?私ったら

顔に書いてたかしら?



フィナーレ…見たかったって…。
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