コレクターガールの憂鬱な日常

怪盗コレクターVS宇宙警察

宇宙警察、お仕事をする。

アンブロージが部屋の前に立つ警官の横を通り過ぎ

トレモロが続いて入室しようとしたその時

「貴方はダメですよ。いるんでしょう？怪盗コレクター。」

行く手を阻む様に入り口に立ちふさがるイタリア警察。

トレモロは気にする様子もなく、するりと入った。

中に入ると、綺麗な顔をした男が金庫の前に立って

入り口の方を見据えている。

怪盗コレクターに部屋に入られた気配を感じたのか

入り口を見張っていた背の高いイタリア警察官は軽く舌打ちし

「あ～あ入っちゃったよ。」

「？」

振り返るアンブロージに対して爽やかな笑顔を向けると

「アンブロージさん、すみません。大変申し訳ありませんが、少し、お休みして頂きますね。」

優しく声をかけたと同時に、無防備なその首筋に手刀を決めた。

「ううっ…。」

低いうめき声をあげ、アンブロージは気を失った。

片手でアンブロージを支え、そのまま床に寝かしつけた。


「はい、邪魔なギャラリーは、これで居なくなりました。

って事で本題に入りましょう。

怪盗コレクター。貴方地球人では有りませんね？

指名手配犯の海賊トレモロか、流浪の民の成れの果て 流れ盗賊か？

いずれにしても、地球の法でも宇宙の法でも、貴方は裁かれるべき犯罪者…。

カメレオンバリアーで身を隠しているのはわかっています。

カメレオンバリアーの欠点も私達はもちろん熟知していますよ。

投降するなら今しかないので、早めの投降をお勧めしますが

抵抗されるなら、実力行使します。その場合、命の保証出来ませんがどうされますか？」



「…。」


宇宙警察、大きく出た…。

絶対絶命ってこんな感じの事を言うのかな？