90 / 244
怪盗コレクターVS宇宙警察
危険回避
しおりを挟む
深夜2時
予想通りアンブロージの工場周辺にはイタリア警察がウロウロしていた。
宇宙船メティアローズの巨体モニターに映し出された映像で
彼らの配置を確認、案の定入り口全てを封鎖している。
入れるとするなら二階の窓しかないが、そこには足場になる物は一つも無かった。
こんな時間だと言うのに警察や報道記者が
やたらと多く、そのライトで辺りは昼のように明るく照らされ
隠れる場所など無いに等しい。
モニター前で「うーん…。最近、やたらと人多いよね。」とボヤいたら
「仕方なかろう。」
「「有名税」ですね。」やんな。」
メティとMR.チョーの声が妙に嬉しそうなのは気のせいか?
さっき茜先輩に言われた事が気になって仕方がないのに
トレモロは気にした様子もなさげに話しを進めて行く…。
「入れるかどうか確認したい。二階の窓を全部 ズームしてくれ…。」
「はい、マスター。」
巨体モニターに映し出された窓、そのほとんどが、きちんと鍵がかけられ
閉ざされているというのに、大通りとは反対側にある、建物の死角になっている奥の窓
たった一つだけ、不自然に鍵が開いていた。
「一つだけ…罠か…。それからメティ、ちょっと気になる点がある。
もう一度、全ての窓をズームでゆっくり映してくれないか。」
「はい、マスター。」
巨体モニターは、工場の窓を一つ一つゆっくり丁寧に映した。
「あぁ、思った通り やはり宇宙警察が嗅ぎつけているな。」
これと言って変な所はなかったのに
トレモロには何か気がついたのか?
「メティ、チョー、今回、宇宙警察が張っている。 すまないが、工場周辺に気をつけてくれ。」
「「了解。」」
「遥香、今回宇宙警察が張っている。イタリア警察の中か、記者か、ICPOか
何処に潜り込んだかまだわからん。
気を使うのでお前はなるべく静かにしといてくれ。なんなら寝ててもいい。
その方が安全かもしれん。」
(はぁ?なんだとぉう?人を邪魔者扱いですかい?)
「では、遥香、頑張ってみるか?」
(いえ、うそです。いいです。全てお任せします。
寝ろと言われても、この状況では寝られないと思うので、
頭の中が勝手に疑問も悲鳴も叫んでいるかもしれませんが
お気になさらないで下さい。安全第1ですから…。)
自分の体なのに、平身低頭で主導権を渡している…。
そんな…私って…どうなのよ…。
予想通りアンブロージの工場周辺にはイタリア警察がウロウロしていた。
宇宙船メティアローズの巨体モニターに映し出された映像で
彼らの配置を確認、案の定入り口全てを封鎖している。
入れるとするなら二階の窓しかないが、そこには足場になる物は一つも無かった。
こんな時間だと言うのに警察や報道記者が
やたらと多く、そのライトで辺りは昼のように明るく照らされ
隠れる場所など無いに等しい。
モニター前で「うーん…。最近、やたらと人多いよね。」とボヤいたら
「仕方なかろう。」
「「有名税」ですね。」やんな。」
メティとMR.チョーの声が妙に嬉しそうなのは気のせいか?
さっき茜先輩に言われた事が気になって仕方がないのに
トレモロは気にした様子もなさげに話しを進めて行く…。
「入れるかどうか確認したい。二階の窓を全部 ズームしてくれ…。」
「はい、マスター。」
巨体モニターに映し出された窓、そのほとんどが、きちんと鍵がかけられ
閉ざされているというのに、大通りとは反対側にある、建物の死角になっている奥の窓
たった一つだけ、不自然に鍵が開いていた。
「一つだけ…罠か…。それからメティ、ちょっと気になる点がある。
もう一度、全ての窓をズームでゆっくり映してくれないか。」
「はい、マスター。」
巨体モニターは、工場の窓を一つ一つゆっくり丁寧に映した。
「あぁ、思った通り やはり宇宙警察が嗅ぎつけているな。」
これと言って変な所はなかったのに
トレモロには何か気がついたのか?
「メティ、チョー、今回、宇宙警察が張っている。 すまないが、工場周辺に気をつけてくれ。」
「「了解。」」
「遥香、今回宇宙警察が張っている。イタリア警察の中か、記者か、ICPOか
何処に潜り込んだかまだわからん。
気を使うのでお前はなるべく静かにしといてくれ。なんなら寝ててもいい。
その方が安全かもしれん。」
(はぁ?なんだとぉう?人を邪魔者扱いですかい?)
「では、遥香、頑張ってみるか?」
(いえ、うそです。いいです。全てお任せします。
寝ろと言われても、この状況では寝られないと思うので、
頭の中が勝手に疑問も悲鳴も叫んでいるかもしれませんが
お気になさらないで下さい。安全第1ですから…。)
自分の体なのに、平身低頭で主導権を渡している…。
そんな…私って…どうなのよ…。
0
お気に入りに追加
19
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
人間の恋人なんていらない。
みらいつりびと
SF
お仕事恋愛長編小説です。全43話。
地方公務員の波野数多は内気で異性と話すのが苦手。
貯金して高性能AIを搭載した美少女アンドロイドを購入し、恋人にしようと思っている。
2千万円貯めて買った不良少女型アンドロイドは自由意志を持っていた。
彼女と付き合っているうちに、職場の後輩からも言い寄られて……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる