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宇宙警察
アリスの秘密vol.2
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アリスは幼い頃、体が弱かった。
それが原因で、両親から離れ自然の残る祖母の家に何年か預けられていた。
体調が良くなり家に帰ってからは、その暮らしに馴染めずどこか浮いていた。
そんな時、必ず兄がアリスの側にいて、影になり日向になり助けてくれたのだ。
アリスは兄が大好きだった。
その兄に婚約者が出来た時 本当に嬉しく、ほんの少し寂しくもあった。
でも、心から祝福したのだ。
だからこそ、その婚約者を奪ったトレモロが許せなかった。
兄とトレモロが対峙するという情報を手に入れた。
正々堂々と戦う兄は、例え極悪非道な相手でも卑怯な騙し討ちを嫌う
だけどアリスは真っ先に兄の元へ駆けつけ、援護をしたかった…。
お祖母様にお願いをして、父を焚き付け磁場撹乱電動音波装置を警察に格安で
使用出来るよう頼んだのだ。
きっと兄が知ったらすごい剣幕で怒るだろう。
邪魔はしない…。
兄の戦いで倒れればよし、万が一引き分けの場合に逃げ足の速いトレモロを
宇宙警察の一員として今度こそ捕まえ、そして妹として兄の婚約者の仇を打つ。
そう思っていた…。
あの日兄とトレモロとの戦いは長く続いた。
激しい戦いの末、痛み分けになった…。
倒れて意識が無く脱出ポットで宇宙に放り出された兄を回収する事に気を取られ
追跡が遅れた…。
たが、磁場撹乱電動音波装置をワープ軌道上に手広く設置していたのが功を奏し
トレモロの宇宙船に渾身の一撃をお見舞い出来たのだ。
やっと追い詰めたというのに、あと一歩という所で
名もない小惑星の重力に囚われ、トレモロの宇宙船は落ちた。
小惑星に生命反応と文化が存在すると判断されると宇宙法で
磁場撹乱電動音波装置は起動できない…。
アリスは苦渋の判断で装置を切った。
そして、またもやトレモロに逃げられたのだ。
未だに生死の確認が取れていない。
磁場撹乱電動音波装置を惑星の外全体にかけ続けている…。
切れば今までの苦労が水の泡だが
このままかけ続けるのは限界がある。
でも切るのは時間の問題だ。
それまでにまだこの惑星に居るはずのトレモロを捕縛しなくては…。
徹底的に探すしかない。
アリスはトレモロ確保するため未開の星に降りる覚悟を決めた。
「待っていなさい!トレモロ、今度こそ必ず捕まえて死刑台へ送ってみせる!」
それが原因で、両親から離れ自然の残る祖母の家に何年か預けられていた。
体調が良くなり家に帰ってからは、その暮らしに馴染めずどこか浮いていた。
そんな時、必ず兄がアリスの側にいて、影になり日向になり助けてくれたのだ。
アリスは兄が大好きだった。
その兄に婚約者が出来た時 本当に嬉しく、ほんの少し寂しくもあった。
でも、心から祝福したのだ。
だからこそ、その婚約者を奪ったトレモロが許せなかった。
兄とトレモロが対峙するという情報を手に入れた。
正々堂々と戦う兄は、例え極悪非道な相手でも卑怯な騙し討ちを嫌う
だけどアリスは真っ先に兄の元へ駆けつけ、援護をしたかった…。
お祖母様にお願いをして、父を焚き付け磁場撹乱電動音波装置を警察に格安で
使用出来るよう頼んだのだ。
きっと兄が知ったらすごい剣幕で怒るだろう。
邪魔はしない…。
兄の戦いで倒れればよし、万が一引き分けの場合に逃げ足の速いトレモロを
宇宙警察の一員として今度こそ捕まえ、そして妹として兄の婚約者の仇を打つ。
そう思っていた…。
あの日兄とトレモロとの戦いは長く続いた。
激しい戦いの末、痛み分けになった…。
倒れて意識が無く脱出ポットで宇宙に放り出された兄を回収する事に気を取られ
追跡が遅れた…。
たが、磁場撹乱電動音波装置をワープ軌道上に手広く設置していたのが功を奏し
トレモロの宇宙船に渾身の一撃をお見舞い出来たのだ。
やっと追い詰めたというのに、あと一歩という所で
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このままかけ続けるのは限界がある。
でも切るのは時間の問題だ。
それまでにまだこの惑星に居るはずのトレモロを捕縛しなくては…。
徹底的に探すしかない。
アリスはトレモロ確保するため未開の星に降りる覚悟を決めた。
「待っていなさい!トレモロ、今度こそ必ず捕まえて死刑台へ送ってみせる!」
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