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コレクターガール

占いカフェ「マザーリーフ」

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着いた…。

着いてしまった…。


 七海のテンションはMax、家族にも相談出来なかった

自分の夢について、当たると有名な占い師「リーフ」に

相談出来るのか嬉しいのだろう。

まぁ、私が見ている限り半分くらいはミーハーじゃないかと思う。

有名じゃなかったら相談なんかしてないだろう…。


沙織は沙織で、進路について悩んでた。

元々現実主義者なので、占いについては あまり乗り気ではなかったが

ただチケット、しかも半年待ちの超有名占い師に見てもらえるのだ。

手放して喜んでも変じゃないはずなんだけど

沙織は「付き合っても良いよ。」くらいのノリだった。

国立大学に進学をするT大かW大に受かる事が出来るか、このままで大丈夫なのか、占ってもらう事にすると言っている。

結局のところ自分で頑張れば叶う夢だそうだ。

あんまり切迫してない悩みで、それはそれで失礼な気もする…。

素直に喜ぶのが癪なのか、ただ単に素直じゃないだけの様な気もする。




カフェ「マザーリーフ」は、おしゃれなお店だった。

店先で出迎えてくれる たくさんの緑、

表通りのプランターにはたくさんの花

木目の窓にステンドグラスがはめられていて、幻想的な雰囲気だ。

入り口のドアを開けるとレトロなベルのカランコロンと鳴る音がした。

一歩中に入ると大量の本出迎えてくれる。その奥にカウンター

左手に4人席のテーブルが2つ右手に階段がある。

窓から差し込む陽の光がステンドグラスに当たったて

赤色や青色に幻想的に揺らめきながら木目の床に、落ちている。

どこか別の世界にトリップした気持ちにさせてくれた。

心なしか七海と沙織 2人とも若干緊張している。

まぁ、1番緊張してるのは私だと思うけど…。

身体主導権トレモロに委ねているので意気揚揚としているようにしか見えないんだろうなぁ…。




「いらっしゃいませ。3時から占いのご予約の方ですか?」

出迎えてくれたのはエプロンとお揃いの帽子をかぶった初老の優しそうなおじさん。

カウンターの奥からニコニコ笑いながら声をかけてくれた。

「「「はい。」」」

思わずっと言ったところか、3人の背筋がピンと伸びた…。


「どうぞ、お待ちしていました。「リーフの部屋」は、この二階です。

そこの階段を上がって言ってください。

待合室があります。お一人ずつ奥の部屋へどうぞ。」

このお店のマスターなのだろう。

案内されるまま、階段を登って行った。

いよいよ、占い師「リーフ」との対面だ。


ドキドキが止まらない。朝より血圧が上がった気がした。
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