コレクターガールの憂鬱な日常

遥香の憂鬱

物騒な会話

アラスカの冷たい氷の下

宇宙船メティアローズの人口頭脳である

うさぎのぬいぐるみと

ハゲデブ半魚人MR.チョーとが密談をしていた。








宇宙船メティアローズには

自己修復機能が搭載されている。

被弾し壊れた箇所の修理には１週間程かかるらしい。

本来なら、1日もかからず 

自動修復出来る程度の物だったのだが

今回の自分の判断の甘さが招いた敗走に

メティアローズは猛省した。



「宇宙警察の巧妙な手口、人口宇宙嵐による磁場の撹乱

あの攻撃、確かに堪えました。

今回、カメレオンバリアーを発動させる事が出来なかった。」


「せやなぁ 今後、奴らの手口も攻撃も

おそらく更にエゲツなく進化して来るやろなぁ。」


「私も、迎え撃てる備えをしなくては行けませんね。」


「せや、今よりも、もっと強い亜空間バリアー機能を搭載するとか？

亜空間バリアー機能システム言うたら

いかなる攻撃も無効にしてしまう優れもんやん。」


「そうですね。亜空間バリアーですか

あのシステムなら

サイバー攻撃からも

宇宙嵐による磁場の乱れも回避出来るはず…。

宇宙と宇宙船の間に自在に亜空間を発生させ

物理的にどんな攻撃もこの船まで届かない。

鉄壁の防御を誇る

外から全く影響受けないと言う最強システム。」


「それだけやないやろ？

反転装置つけとけば亜空間の歪ませて

砲撃して来た物をそのまま相手に返す

飛距離も、射程範囲も自由自在になるはずや。」


「そう、では、早速亜空間バリアーも加えてしまいましょう。

この際、他にも5大エネルギーキャノン砲とか

色んな機能をつけてしまおうと思いますが

どうでしょう？」


「ええんやないか!! いったれいったれ!!」


MR.チョーとメティアローズ

ハゲデブ半魚とうさぎのぬいぐるみ

その姿からは想像出来ないであろう

悪いオーラを発散させつつ

水槽を隔てて2人、ニヤリと笑った。