奥手の恋ほど、めんどくさいモノはない。

俺の悩みを聞いてくれ…。

俺の親友、魚住淳也は世間でいう所の3高の優良物件

180cm越えの身長
ガタイも程よく締まって足も長い
スポーツもそこそこ
名門星稜高校のサッカー部の部長を務めている。

頭は良く淳也は学年5位内から落ちた事がない
先生から信頼のあり
寡黙で穏やかな性格
涼やかな切れ長の目を持ち
通りすがりに女が振り返って見るくらいだ。


ただ一つ残念な事と言えば
女の子に対して有り得ないくらいのオクテ…。

まぁそんな事は男子校に通う俺らには
別に大した事もない…と思っていた
あんまり気にならなかった。

その淳也が、恋をした。

俺は喜ばしい事だと思い
応援してやると息巻いたのものの…。


気がついた。

何処をどう間違えたのか、何をこじらせたのか
淳也の意中の女は俺と淳也がムフフな関係だと思われている事に…。

勘弁してくれ!
断じて俺たちはノーマルだ。
俺は正直彼女が欲しい!

誤解を解こうと必死になれば
淳也の奴、予想の斜め上の反応をしてドツボに…。

ぁああぁあぁああぁあ~~~もう





オクテをこじらせた男の恋愛事情ほど
本気でめんどくさいモノはない!!

なんとかしなければ俺の青春が終わってしまう
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