完璧を目指す一華さんは自分好みのスパダリも育成しちゃいます!

涼月

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Episode1 マッチングアプリで育成ターゲットをロックオンしました

予想外? いいえ、想定内です! (一華side)⑩

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 ベニクラゲ談義をストップした水島。
 その食べっぷりは見事というくらい豪快で爽快。
 パクパクと料理を放り込んでは、美味しそうに、嬉しそうに食レポしている。

「うお、これ上手い。Hanaさん、このピザ、カリカリしていて美味しいですよ。チーズはもっちりでハーモニーが最高です。サラダのドレッシングも爽やかですね。シーフードも新鮮でぷりっぷり」
 そんな水島の様子は、一華の妄想力を刺激する。

 私がお料理を作ってあげたら、こんな風に褒めながら食べてくれるかしら?

 それはきっと、とっても嬉しいに違いないと思った。

 水島さんって、なんだか憎めなくて可愛い男性ひとね。

 だだ下っていたモチベが急上昇。ゲンキンな己の心に思わず笑ってしまった。

「ん? 何かおかしかったですか?」
 スパゲッティーを頬張った後、慌ててゴクンと飲み込んだ水島が、不思議そうに尋ねてくる。
「いえ、美味しそうに召し上がっているのを見て嬉しくなったんです」
「あ、なんだか俺ばかり食べていてすみません。サラダもピザも食べきっちゃった……」
 しょぼんとした様子で、フォークを降ろした。

「そんな……御裾分けありがとうございました。美味しかったです。でも、もう私はお腹いっぱいですからお気遣いなく」

「Hanaさんは優しい方ですね。良かった。どんな方だろうとドキドキしていたんですよ。だからHanaさんで良かったです」

 心からの笑顔と共に真っ直ぐにそんな言葉を投げられて、一華の目が丸くなる。

 何の躊躇もなく断言する姿には『たらし』の才能さえ感じられて、プロデュースモードがムクムクと復活してきたのだ。


 そっか。水島さんって、単なるオタクじゃないんだわ。
 そんな一面的な話じゃなくって、もっと広くて深い情熱の持ち主。


 いつでも全力で楽しんでいる人なんだ!

 
 心の鍵穴にカチリと鍵がハマったような感覚。


 そうよ。私が求めていたものはこれなんだわ!

 
 彼なら私を満たしてくれるかもしれない―――


 再び芽生えた希望。
 

 でも、今のままじゃ宝の持ち腐れね。
 
 ふふふ。決めた!

 私があなたを、完璧な彼氏スーパーダーリンに育ててあげる。

 
 一華は静かにほくそ笑んだ。

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