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第九章 玉英王動く
第81話 潘氏の覚悟
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幽閉同然に忘れ去られている皇子の元へ、何の用で陸省の長が訪ねて来たのか。
どうせロクな要件では無いなと考えた璃輝は、床下に潜って、寺の僧侶と潘氏の会話を盗み聞きしていた。
外では、小坊主が璃輝の名を呼んで探している。
潘氏は寺に、皇帝からの御下賜金と称して多額の寄付金を持ってきたようだった。
そして今までの璃輝養育の労を労い、これからはできるだけ資金援助をしていくことを仄めかしている。
そして僧侶に、璃輝の人柄をさり気無く問うような質問を立て続けにしていた。
自分の事を品定めに来たんだなと思った璃輝は、愚かなふりをすれば呆れて帰っていくだろうと考えた。
そこで、しばらくして床下から這い出すと、そのままの黒く汚れた格好で、ずかずかと潘氏の目の前へ歩いていった。
僧侶たちは慌てて「月影皇子様、お着替えを」と追いかけてきたが、璃輝は無視していきなり潘氏の目の前に胡坐をかいて座った。そして木の枝を相手の首元に突き付けた。
流石は陸省の長、顔色一つ変えずに、璃輝を見つめる。
睨めっこが続くかと思われたが、璃輝は急にゲホゲホと盛大に咳き込むと、死にそうな声になって訴えた。
「俺はもう……不治の病に侵されている。ゲホゲホ……だからこのまま帰ってくれ」
潘氏はそんな璃輝をじーっと見つめ続けた。
璃輝は更に咳き込む。
ふりをし過ぎて、本当に咽て涙が出てきた。
それでも潘氏は無言でじーっと璃輝を見つめていたが、僧侶達に退出を願うと、一人だけ連れてきた兵士らしき者に、誰も近づかないよう見張る指示を出した。
突然居ずまいを正して深く頭を下げた。
「どうかお力をお貸しください。麗希王様はお心を病んでおります。いえ、心身共にと言ったほうが良いと思います。誰かはわかりませんが、王の食に毒を混ぜている者がいるようです。そのため、王は日に日に衰弱していき、命令も支離滅裂になっております」
こんな話をしてくるとは、命知らずな奴だなと、璃輝は驚いた。
この一言だけで、彼は謀反の罪で断罪されるはずだ。
それだけの覚悟を持って声に出しているのだと思うと、無下に聞き流すわけにもいかなくなった。
いや、こいつがこんなことを言ったせいで、もう俺も同罪か……
苦々しい気持ちで潘氏を見つめた。
だが臆することなく、潘氏は訴える。
「ここのところ、罪も無い者が、ご不興を買ったと言う理由で処刑されています。国内のことだけならまだいいのですが、国外のことにも及び始めました。フェルテから製鉄士を攫って来いとの仰せに従って、けもの道を使って家族共々連れてきたところ、勝手に命令を違えたと言ってお怒りになり、暗殺部隊を送って家族を皆殺しにしてしまったこともあります。命令を違えた私への警告の為だけに。そのような理屈で、簡単に人の命を奪ってしまうのは、私はやはり許せないのです。それに、こんなことが続いたら、またフェルテとも大規模な戦争が始まってしまいます」
璃輝は自分の父親ながら、酷いなと心を痛めた。
それとは反対に、陸省の長が人の命の大切さに心を向けているのは、良かったなとも思う。こんな人物がいたら、無意味な戦争は起こさずにすむだろうなと、ランボルトに教えてやりたい気持ちになった。
だが、だからと言って自分が協力するなどと言う気には、到底なれない。
璃輝は危険を感じ取って早々に引き取ってもらおうと考えていたが、潘氏は遂に、噛み締めるように本題を述べた。
「私はもう、麗希王様にこのまま仕えていては、この先、国が亡びると思います。ですから蜂起を計画しています。けれど、私の考えるような、もっと民に寄り添った国づくりをして下さりそうな皇子がいません。他の皇子たちは自分達を特権階級のように思っています」
その言葉に、璃輝の口元に蔑むような微笑が現れた。
「そなたも十分持つ者だと思うがな。富も名誉も、地位も武力も持っている。そんな人物のいう事を聞く気は無いな。全部捨てて出直してこい」
そう言い捨てると、さっさと立ち上がって部屋を出ようとした。
「わかりました。でも、全部捨てたら、私は王都で力を振るえません。そうなると国の変革どころか、私が一人死んで何も変らないと言う現実しか残りません。ですから、今すぐ捨てるのは無理です。その代わり、私がこの力を使って他の王位継承者を排除したら、皇帝になってくださいますか?」
「別に俺がならなくても、お前が皇帝になればいいだろう。理想の皇帝にな」
「それは無理です」
「なんで?」
「王府の決まり事で、神親王様の血筋だけが王位に就くことができるとなっています」
「そんなもの、お前が皇帝になってひっくり返せばいいだろう」
「血筋で無い者がひっくり返しても、無効を主張されるだけでしょう」
「めんどうくさいな」
「それが、千年続いてきた所以でしょう。国を統べる者は、選ばれし者。そう納得させることで、なんとか均衡を保って来ているのです。それを崩すことは容易ではありません」
「じゃあ、俺は即位した後、王位を誰にでも譲れる仕組みを考えないといけないと言うことか。ますますもって、面倒くさいな」
「いばらの道でございます。それでもやり遂げなければ、この国は滅びてしまうでしょう」
「いいんじゃないか。別に。滅びたら、フェルテとか別の国がきっとやってきて、なんとかしてくれるよ」
「その時に、またどれほどの血が流されることになるでしょうか? あるいは、多くの民が奴隷の憂き目にあうかもしれません。そんなことにならないように、他国との関係を築き直すことも大切だと思うのです」
璃輝はまた腰を下ろすと、今度は潘氏をじっと見つめ返した。
「それはお前の本心か?」
「もちろんです」
「なぜ俺が皇帝になったら、そんな理想の世界を作れると思っているんだ? 俺はこんな田舎に捨てられていた、なんの教養も知恵も人脈もない、ただの男だぞ。なぜそんな奴に、お前が考えているような大役が務まると思っているんだよ」
「それは……祈省の星読みが教えてくれました。西に賢王ありと」
急に興味を失ったような顔になって、璃輝はまた立ち上がった。
「星読みの占いか。じゃあ、俺のことじゃないからもう帰れ」
「お待ちください! お願いします! 私が他の王位継承者を排除したら、お考え直しください!」
どうせそんなことはできないだろうと思っていたので、璃輝は潘氏を追い返すために了承したのだった。
ところが、それから一年もたたずに、父王は毒で亡くなった。
潘氏が手を下す必要は無かった。
だが、その後三か月間降り注いだ血の雨は、兄皇子達が自滅するように仕掛けた者がいたはずだった。でなければ、こんなに早く決着がつくことは無かっただろう。
潘氏はそれだけの覚悟を示したのだった。
血塗られた手を隠すように、俯きながら潘氏が訪れたのは、他の継承者が全て死の世界へ旅立った後。
「これであなたの王位継承は確約されました。どうか皇帝に即位してください」
もう拒むことはできなかった。
たとえ自ら手を下したわけでは無くても、俺の手はもう血塗られている……
それは望まない選択であり、望んでもいけない選択。
どんなに悪人であろうとも、誰かの正義のために、命を奪われる事があってはならないことだから。
だが、だからこそ、もう引き返せないと思った。
俺の手はこれからも、まだまだ血塗られ続けるだろう。
でも、せめて俺の後の皇帝は、一つでも流す血が減って欲しい。
そのために、俺は踏み留まらなければならない。
そう思っているんだ……
「そんな……あなたがそんな責任まで背負う必要は無いわよ! だって、皇帝を引き受けただけで大きすぎる代償を払っているんだから」
ミランダの言葉に、玉英王が驚いたような顔になった。
そして少し泣きそうになり、やがて穏やかな笑顔になった。
「……ありがとう」
「べ、別に、本当にそう思ったから言っただけで……」
玉英王の辛い話に居てもたっても居られなくなって、思わず慰めの言葉をかけたミランダだったが、思いもかけぬ王の反応に焦ったように赤くなっていた。
玉英王の過去は、想像以上に寂しい生活だった。
けれど、彼は大切なことは全部分かっていた……
飛翔はそう思うと、安堵と共に嬉しい気持ちになっていた。
なんだ、俺の出番はなかったかもしれないな。
玉英王には、もうちゃんとメッセージが届いていたんだ……
ランボルトから戦争の悲惨さを学んだ。
潘氏から犠牲を受け止める強さを教えられたはず。
そしてからくり箱の手紙からは……
どうせロクな要件では無いなと考えた璃輝は、床下に潜って、寺の僧侶と潘氏の会話を盗み聞きしていた。
外では、小坊主が璃輝の名を呼んで探している。
潘氏は寺に、皇帝からの御下賜金と称して多額の寄付金を持ってきたようだった。
そして今までの璃輝養育の労を労い、これからはできるだけ資金援助をしていくことを仄めかしている。
そして僧侶に、璃輝の人柄をさり気無く問うような質問を立て続けにしていた。
自分の事を品定めに来たんだなと思った璃輝は、愚かなふりをすれば呆れて帰っていくだろうと考えた。
そこで、しばらくして床下から這い出すと、そのままの黒く汚れた格好で、ずかずかと潘氏の目の前へ歩いていった。
僧侶たちは慌てて「月影皇子様、お着替えを」と追いかけてきたが、璃輝は無視していきなり潘氏の目の前に胡坐をかいて座った。そして木の枝を相手の首元に突き付けた。
流石は陸省の長、顔色一つ変えずに、璃輝を見つめる。
睨めっこが続くかと思われたが、璃輝は急にゲホゲホと盛大に咳き込むと、死にそうな声になって訴えた。
「俺はもう……不治の病に侵されている。ゲホゲホ……だからこのまま帰ってくれ」
潘氏はそんな璃輝をじーっと見つめ続けた。
璃輝は更に咳き込む。
ふりをし過ぎて、本当に咽て涙が出てきた。
それでも潘氏は無言でじーっと璃輝を見つめていたが、僧侶達に退出を願うと、一人だけ連れてきた兵士らしき者に、誰も近づかないよう見張る指示を出した。
突然居ずまいを正して深く頭を下げた。
「どうかお力をお貸しください。麗希王様はお心を病んでおります。いえ、心身共にと言ったほうが良いと思います。誰かはわかりませんが、王の食に毒を混ぜている者がいるようです。そのため、王は日に日に衰弱していき、命令も支離滅裂になっております」
こんな話をしてくるとは、命知らずな奴だなと、璃輝は驚いた。
この一言だけで、彼は謀反の罪で断罪されるはずだ。
それだけの覚悟を持って声に出しているのだと思うと、無下に聞き流すわけにもいかなくなった。
いや、こいつがこんなことを言ったせいで、もう俺も同罪か……
苦々しい気持ちで潘氏を見つめた。
だが臆することなく、潘氏は訴える。
「ここのところ、罪も無い者が、ご不興を買ったと言う理由で処刑されています。国内のことだけならまだいいのですが、国外のことにも及び始めました。フェルテから製鉄士を攫って来いとの仰せに従って、けもの道を使って家族共々連れてきたところ、勝手に命令を違えたと言ってお怒りになり、暗殺部隊を送って家族を皆殺しにしてしまったこともあります。命令を違えた私への警告の為だけに。そのような理屈で、簡単に人の命を奪ってしまうのは、私はやはり許せないのです。それに、こんなことが続いたら、またフェルテとも大規模な戦争が始まってしまいます」
璃輝は自分の父親ながら、酷いなと心を痛めた。
それとは反対に、陸省の長が人の命の大切さに心を向けているのは、良かったなとも思う。こんな人物がいたら、無意味な戦争は起こさずにすむだろうなと、ランボルトに教えてやりたい気持ちになった。
だが、だからと言って自分が協力するなどと言う気には、到底なれない。
璃輝は危険を感じ取って早々に引き取ってもらおうと考えていたが、潘氏は遂に、噛み締めるように本題を述べた。
「私はもう、麗希王様にこのまま仕えていては、この先、国が亡びると思います。ですから蜂起を計画しています。けれど、私の考えるような、もっと民に寄り添った国づくりをして下さりそうな皇子がいません。他の皇子たちは自分達を特権階級のように思っています」
その言葉に、璃輝の口元に蔑むような微笑が現れた。
「そなたも十分持つ者だと思うがな。富も名誉も、地位も武力も持っている。そんな人物のいう事を聞く気は無いな。全部捨てて出直してこい」
そう言い捨てると、さっさと立ち上がって部屋を出ようとした。
「わかりました。でも、全部捨てたら、私は王都で力を振るえません。そうなると国の変革どころか、私が一人死んで何も変らないと言う現実しか残りません。ですから、今すぐ捨てるのは無理です。その代わり、私がこの力を使って他の王位継承者を排除したら、皇帝になってくださいますか?」
「別に俺がならなくても、お前が皇帝になればいいだろう。理想の皇帝にな」
「それは無理です」
「なんで?」
「王府の決まり事で、神親王様の血筋だけが王位に就くことができるとなっています」
「そんなもの、お前が皇帝になってひっくり返せばいいだろう」
「血筋で無い者がひっくり返しても、無効を主張されるだけでしょう」
「めんどうくさいな」
「それが、千年続いてきた所以でしょう。国を統べる者は、選ばれし者。そう納得させることで、なんとか均衡を保って来ているのです。それを崩すことは容易ではありません」
「じゃあ、俺は即位した後、王位を誰にでも譲れる仕組みを考えないといけないと言うことか。ますますもって、面倒くさいな」
「いばらの道でございます。それでもやり遂げなければ、この国は滅びてしまうでしょう」
「いいんじゃないか。別に。滅びたら、フェルテとか別の国がきっとやってきて、なんとかしてくれるよ」
「その時に、またどれほどの血が流されることになるでしょうか? あるいは、多くの民が奴隷の憂き目にあうかもしれません。そんなことにならないように、他国との関係を築き直すことも大切だと思うのです」
璃輝はまた腰を下ろすと、今度は潘氏をじっと見つめ返した。
「それはお前の本心か?」
「もちろんです」
「なぜ俺が皇帝になったら、そんな理想の世界を作れると思っているんだ? 俺はこんな田舎に捨てられていた、なんの教養も知恵も人脈もない、ただの男だぞ。なぜそんな奴に、お前が考えているような大役が務まると思っているんだよ」
「それは……祈省の星読みが教えてくれました。西に賢王ありと」
急に興味を失ったような顔になって、璃輝はまた立ち上がった。
「星読みの占いか。じゃあ、俺のことじゃないからもう帰れ」
「お待ちください! お願いします! 私が他の王位継承者を排除したら、お考え直しください!」
どうせそんなことはできないだろうと思っていたので、璃輝は潘氏を追い返すために了承したのだった。
ところが、それから一年もたたずに、父王は毒で亡くなった。
潘氏が手を下す必要は無かった。
だが、その後三か月間降り注いだ血の雨は、兄皇子達が自滅するように仕掛けた者がいたはずだった。でなければ、こんなに早く決着がつくことは無かっただろう。
潘氏はそれだけの覚悟を示したのだった。
血塗られた手を隠すように、俯きながら潘氏が訪れたのは、他の継承者が全て死の世界へ旅立った後。
「これであなたの王位継承は確約されました。どうか皇帝に即位してください」
もう拒むことはできなかった。
たとえ自ら手を下したわけでは無くても、俺の手はもう血塗られている……
それは望まない選択であり、望んでもいけない選択。
どんなに悪人であろうとも、誰かの正義のために、命を奪われる事があってはならないことだから。
だが、だからこそ、もう引き返せないと思った。
俺の手はこれからも、まだまだ血塗られ続けるだろう。
でも、せめて俺の後の皇帝は、一つでも流す血が減って欲しい。
そのために、俺は踏み留まらなければならない。
そう思っているんだ……
「そんな……あなたがそんな責任まで背負う必要は無いわよ! だって、皇帝を引き受けただけで大きすぎる代償を払っているんだから」
ミランダの言葉に、玉英王が驚いたような顔になった。
そして少し泣きそうになり、やがて穏やかな笑顔になった。
「……ありがとう」
「べ、別に、本当にそう思ったから言っただけで……」
玉英王の辛い話に居てもたっても居られなくなって、思わず慰めの言葉をかけたミランダだったが、思いもかけぬ王の反応に焦ったように赤くなっていた。
玉英王の過去は、想像以上に寂しい生活だった。
けれど、彼は大切なことは全部分かっていた……
飛翔はそう思うと、安堵と共に嬉しい気持ちになっていた。
なんだ、俺の出番はなかったかもしれないな。
玉英王には、もうちゃんとメッセージが届いていたんだ……
ランボルトから戦争の悲惨さを学んだ。
潘氏から犠牲を受け止める強さを教えられたはず。
そしてからくり箱の手紙からは……
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