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大人になる
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グナースの小屋から出て4時間ほど歩き休憩しているときのことだった。
風邪をしのげる岩のへこみ。
休憩して下さいと言わんばかりの場所。
まぁこの展開は予想できていたことだが。
「やめておけお前らが死ぬだけだぞ」
そう俺が声をかける相手はみなまだ少年だった。
5人ほどの少年たちが俺に剣を向ける。
しっかりと間合いも取れてるし場数はかなり踏んで来たようだ。
俺の言葉にも耳を貸す様子もない。
剣を引き抜く体制で待つ俺からチラチラと目を離してはティナを見つめている。
その年だ、ティナほどの外見なら目がいってしまうのも仕方がないだろう。
一方ティナは俺の後ろに隠れている
(殺しちゃうの?)
小声で俺にそう言う。
(見かけは子供だが、腕はそれなりだ。油断はできない。)
口ではそう言うが、負けることはないだろう。
俺が負けることはありえないしあってはならない。
二人の少年が同時に斬りかかってくる
俺を挟み込むように剣を振りかぶった。
振りかぶった瞬間に右から来た少年の顔に本気のぐーパンを入れる
左から来た少年には足を突き出した、振りかぶった勢いを殺せず、足に勢いよく顔からぶつかる。
少年達の剣を拾い上げ俺の足元に突き刺す。
殴られた少年はぐったりとしている、強すぎたかな?
顔に蹴りを食らった少年はおぼつかない足取りで俺から距離を取る
(流石スケだね!)
目をキラキラさせながらティナがそう言う。
殴る姿を見て目を輝かせる少女はらそうそういないだろ
(まぁ朝飯前よ。)
まぁまんざらでもないですけど。
やられた二人を見て残りの3人が顔を見合わせる。
「そこのチビをこっちによこせばお、お前には手を出さないぞ!」
剣を向けて俺にそう言う。
5人の時に言うセリフじゃないかなそれは、
「なら差し出す気は無いから俺に手を出してみろ」
と言いつつ、剣を出してくるくると右手で回してみる
それを見て少年たちは一歩下がる。
ちょっと楽しいぞ!
軽く回してたところから今度は左手も混ぜて回す。
少年たちは相変わらず険しい目つきで俺を見る。
(スケ、楽しそうだね。)
少し冷ややかな目で俺をティナが見る。
ティナの目線に我に帰り咳払いを1回する。
「ボスはどいつだ?」
少年たちに声をかける
「お、お前なんかにボスは、」
「俺だ」
少年の声の後に声をあげ少年のいた後ろにある岩肌の上から顔を出した。
軽い身のこなしで岩肌を降りてくる。
他の少年と違って赤毛で背は少し低いがかなり落ち着きがある
「あんた、みたいなすまし野郎には俺は負けないぜ」
そう言いながらボスと呼ばれた少年は短剣を逆手持ちに構えて寄ってくる
(スケ。)
心配そうにティナが声をかけてくる。
少し下がるように声をかけ。
鞘に剣をしまい抜刀の構えをしながら俺を近く。
俺の剣が届く。
その距離まで来た瞬間少年が勢いよく足下の砂を蹴り上げ俺にかける。
俺は抜刀の構えを崩さない
砂煙のなか少年が間合いを詰めてくる。
俺が剣を少年に向かって振り抜く。
綺麗な木目転がりで俺の剣を交わし再び砂ボコリをあげる。
また俺に向かって間合いを詰めてくる。
俺が剣を振り抜く瞬間に少年は俺の横をするりと抜けティナの方向に飛び込んだ
ティナの後ろに回り込み
「武器を捨てないとこいつーー」
何かを言う前に全力で少年の顔を殴り飛ばした。
「くるしゅうない!」
少年を殴り倒した俺を見てなぜかティナは満足そうだ。
一方ボスをやられた少年達は残りの仲間を担いで遠くで見ている。
その中の一人が俺の前に来て土下座をする。
「俺を殺してもいいです、でもボスを殺さないでください。」
その声は震えていて、今も土下座をしながら縮こまっている。
「大丈夫だよ、スケは殺したりなんかしないから。だから顔を上げて?」
ティナが少年に声をかける。
ティナの声に顔を上げた少年の顔は涙と鼻水まみれだった。
「お前らのボスはしばらく起きない、だからそれまでにお前らのことを聞かせてもらおう。」
少年の顔をを見て俺がそう言うと
安心したのか
また泣き始めた
少年にティナがハンカチを差し出す。
「これあげるから拭きなよ」
笑顔でそう言うティナからハンカチを拭き取って顔を少年がぬぐい始めたのを見て他の少年もティナに寄ってくる。
「名前は!?」
「今いくつ!?」
「あの男の人は何者!?」
とかティナに質問をしまくっている
困った顔でこちらを見てくるティナに話し相手になったやりなと言う
同年代との会話はたまにはいいだろう
ティナ達との会話を聞くにみんな親を失った孤児のようだ。
村などを漁り歩いてるうちに山賊に身を落としたようだ
俺が蹴り飛ばした少年と殴り倒しとボスと呼ばれる少年を岩のくぼみに寝かせる。
あいつも、挑んで来てはみんなに負けて悔しそうにしてたっけな。
「うっ、、」
ボスと呼ばれた少年がうめき声をあげる。
「おっ、回復がはや 」
そう声をかけようとした瞬間どこからか短剣を取り出し俺に斬りかかる。
やれやれ、ふたたび少年を強制睡眠に送ろうとした瞬間。
パキンッ
少年のナイフが弾き飛ばされる。
「起き上がりからの攻撃はまだまだ遅い、俺が止めなきゃまた殴られてたぞ少年」
そう声をかけたじんぶつの姿が何もなかったところからスーッと現れた。
「グナース!!」
ティナが寄って来て抱きつく
「ティナちゃんはモテモテのようだな!」
そう言いながらグナースがティナの頭をわしゃわしゃとする。
「いつから見てたんだ?」
俺が声をかける
「まぁ最初から」
なら手を最初から貸せよ。
「なんだお前!!」
短剣をはたき落とされた少年は怒り気味にグナースに叫ぶ
「おいおい、助けてやったのにそれか?」
呆れたように大げさなジェスチャーをグナースがする
「悔しいなら、俺とやるか?」
グナースは盾と槍を置き、短剣を
少年の方に投げる
「あぁ!やってやんよ!!」
頭に血が上った少年は勢いよくグナースに向かって短剣を振り下ろす。
「遅いんだよな。」
パシッと短剣をグナースが白刃どりする。
「嘘だろ。」
短剣を落とし少年が絶望の顔をする。
短剣をグナースが離れたところに蹴る
打ち捨てられた短剣にティナが触れる
「見せてくれるかな」
短剣の記憶の世界に入っていく。
親のいない子供を集める孤児院
身寄りのない子を集める優しい男性。
外面はそんなところだった
孤児院は地獄だった。
ストレスのはけ口にいつもボコボコに俺らは孤児院を経営するデブの大男に殴られまくった。
男は殴られ、女はあいつの慰み者にされた。
よく女は外に連れていかれた。
売って金にするのだ
ゲスい男らしいやり方だ
そのお金でギャンブルにいく
負けてイライラして帰る
そして少年は殴られていた。
今日は特に苛立っていたらしく、ひどく殴られた、意識も消えてきて本当に死にそうだった。
それに見兼ねたのか他の少年達が止めに入る。
殴っていた少年から止めに入った少年に目標を変える。
懐から俺を取り出し少年の一人に近づける
「俺に、俺に逆らうとこうなんだよ!!」
少年に向かって俺を振り抜く。
ひどく気分が悪い。
その思いが通じたからわからないが男が振り下ろすのが一瞬遅れた
その瞬間男の手を一人の少年が止め俺を男の手から奪い取った。
少年はまっすぐあの下劣な男に向けられている。
いいぜ、やっちまおう
少年は男を切り殺した。
孤児院を出た後は、襲ってきた盗賊を切り殺した、次は山賊を。
向けられるのはいつも暴力だけ
信頼できるのはこの5人だけ。
こんなに寂しいやつを俺は知らない。
世界は広い、だれかきっとお前らに優しくしてくれる奴がいる。
だからそれまでは、俺が力を貸してやるよ。
それが何もできない俺の償いだ
ハッと現実に戻る。
ティナが短剣を赤毛の少年に差し出す。
「彼は君らを大切に思っててくれてたみたいだよ。」
ティナの手から短剣を受け取ると大切そうに懐にしまった。
「初めてひとを殺した短剣なんだ、でも俺らを救ってくれたんだよ、あの非道なクソ野郎が躊躇するはずなんて、ないからね」
グナースが少年達を見つめてこういう
「お前ら、腕はそれなりにあるみたいだ、なら俺と山賊狩りをしないか?」
「お前らみたいになるやつを減らすんだ」
赤毛の少年にグナースが手を差し出す
「俺も大人が苦手でな」
「あんたも十分大人だよ」
呆れたように赤毛の少年がグナースの手を握る。
他の少年達も集まってきて赤毛の少年に肩を貸したりグナースと握手したりする
「おれはこいつらの面倒をここで見るよ、ティナちゃんとスケの旦那も旅頑張れよ、」
「うん。」
「あぁ。」
それじゃ行くな。
そう言ってグナース達から離れた
「じゃあねティナちゃん!」
「またね!」
「ティナちゃん可愛い!」
少年達がティナに声をかけながら手を振っていた。
グナースはあそこで残りの生きがいを見つけられたのかな。
スケ達を見送ったグナース達
「んじゃまずはお前らの実力検査だ!かかってこい!」
「おらあああ!!!」
俺らに本気で接してくれる人がやっとできたよ。
短剣を懐の深くにしまいこんで
グナースのおっさんに突っ込んで行った
「ねぇスケ!」
しばらく歩いてるとティナが話しかけてくる
「なんだ?」
「私可愛い?」
割と真面目な顔で聞いてきた。
なんだこれは真面目に返すべきなのか。
しかし、
「まぁ、可愛い方なんじゃないか?」
悩んだ末にこんな情けない返答になってしまった
「ふーん、スケも可愛いって思うんだ!」
そんなことを言いなが鼻歌を歌いながらティナが少し前を歩く
そんな姿は可愛らしいとはっきり言えるだろう
風邪をしのげる岩のへこみ。
休憩して下さいと言わんばかりの場所。
まぁこの展開は予想できていたことだが。
「やめておけお前らが死ぬだけだぞ」
そう俺が声をかける相手はみなまだ少年だった。
5人ほどの少年たちが俺に剣を向ける。
しっかりと間合いも取れてるし場数はかなり踏んで来たようだ。
俺の言葉にも耳を貸す様子もない。
剣を引き抜く体制で待つ俺からチラチラと目を離してはティナを見つめている。
その年だ、ティナほどの外見なら目がいってしまうのも仕方がないだろう。
一方ティナは俺の後ろに隠れている
(殺しちゃうの?)
小声で俺にそう言う。
(見かけは子供だが、腕はそれなりだ。油断はできない。)
口ではそう言うが、負けることはないだろう。
俺が負けることはありえないしあってはならない。
二人の少年が同時に斬りかかってくる
俺を挟み込むように剣を振りかぶった。
振りかぶった瞬間に右から来た少年の顔に本気のぐーパンを入れる
左から来た少年には足を突き出した、振りかぶった勢いを殺せず、足に勢いよく顔からぶつかる。
少年達の剣を拾い上げ俺の足元に突き刺す。
殴られた少年はぐったりとしている、強すぎたかな?
顔に蹴りを食らった少年はおぼつかない足取りで俺から距離を取る
(流石スケだね!)
目をキラキラさせながらティナがそう言う。
殴る姿を見て目を輝かせる少女はらそうそういないだろ
(まぁ朝飯前よ。)
まぁまんざらでもないですけど。
やられた二人を見て残りの3人が顔を見合わせる。
「そこのチビをこっちによこせばお、お前には手を出さないぞ!」
剣を向けて俺にそう言う。
5人の時に言うセリフじゃないかなそれは、
「なら差し出す気は無いから俺に手を出してみろ」
と言いつつ、剣を出してくるくると右手で回してみる
それを見て少年たちは一歩下がる。
ちょっと楽しいぞ!
軽く回してたところから今度は左手も混ぜて回す。
少年たちは相変わらず険しい目つきで俺を見る。
(スケ、楽しそうだね。)
少し冷ややかな目で俺をティナが見る。
ティナの目線に我に帰り咳払いを1回する。
「ボスはどいつだ?」
少年たちに声をかける
「お、お前なんかにボスは、」
「俺だ」
少年の声の後に声をあげ少年のいた後ろにある岩肌の上から顔を出した。
軽い身のこなしで岩肌を降りてくる。
他の少年と違って赤毛で背は少し低いがかなり落ち着きがある
「あんた、みたいなすまし野郎には俺は負けないぜ」
そう言いながらボスと呼ばれた少年は短剣を逆手持ちに構えて寄ってくる
(スケ。)
心配そうにティナが声をかけてくる。
少し下がるように声をかけ。
鞘に剣をしまい抜刀の構えをしながら俺を近く。
俺の剣が届く。
その距離まで来た瞬間少年が勢いよく足下の砂を蹴り上げ俺にかける。
俺は抜刀の構えを崩さない
砂煙のなか少年が間合いを詰めてくる。
俺が剣を少年に向かって振り抜く。
綺麗な木目転がりで俺の剣を交わし再び砂ボコリをあげる。
また俺に向かって間合いを詰めてくる。
俺が剣を振り抜く瞬間に少年は俺の横をするりと抜けティナの方向に飛び込んだ
ティナの後ろに回り込み
「武器を捨てないとこいつーー」
何かを言う前に全力で少年の顔を殴り飛ばした。
「くるしゅうない!」
少年を殴り倒した俺を見てなぜかティナは満足そうだ。
一方ボスをやられた少年達は残りの仲間を担いで遠くで見ている。
その中の一人が俺の前に来て土下座をする。
「俺を殺してもいいです、でもボスを殺さないでください。」
その声は震えていて、今も土下座をしながら縮こまっている。
「大丈夫だよ、スケは殺したりなんかしないから。だから顔を上げて?」
ティナが少年に声をかける。
ティナの声に顔を上げた少年の顔は涙と鼻水まみれだった。
「お前らのボスはしばらく起きない、だからそれまでにお前らのことを聞かせてもらおう。」
少年の顔をを見て俺がそう言うと
安心したのか
また泣き始めた
少年にティナがハンカチを差し出す。
「これあげるから拭きなよ」
笑顔でそう言うティナからハンカチを拭き取って顔を少年がぬぐい始めたのを見て他の少年もティナに寄ってくる。
「名前は!?」
「今いくつ!?」
「あの男の人は何者!?」
とかティナに質問をしまくっている
困った顔でこちらを見てくるティナに話し相手になったやりなと言う
同年代との会話はたまにはいいだろう
ティナ達との会話を聞くにみんな親を失った孤児のようだ。
村などを漁り歩いてるうちに山賊に身を落としたようだ
俺が蹴り飛ばした少年と殴り倒しとボスと呼ばれる少年を岩のくぼみに寝かせる。
あいつも、挑んで来てはみんなに負けて悔しそうにしてたっけな。
「うっ、、」
ボスと呼ばれた少年がうめき声をあげる。
「おっ、回復がはや 」
そう声をかけようとした瞬間どこからか短剣を取り出し俺に斬りかかる。
やれやれ、ふたたび少年を強制睡眠に送ろうとした瞬間。
パキンッ
少年のナイフが弾き飛ばされる。
「起き上がりからの攻撃はまだまだ遅い、俺が止めなきゃまた殴られてたぞ少年」
そう声をかけたじんぶつの姿が何もなかったところからスーッと現れた。
「グナース!!」
ティナが寄って来て抱きつく
「ティナちゃんはモテモテのようだな!」
そう言いながらグナースがティナの頭をわしゃわしゃとする。
「いつから見てたんだ?」
俺が声をかける
「まぁ最初から」
なら手を最初から貸せよ。
「なんだお前!!」
短剣をはたき落とされた少年は怒り気味にグナースに叫ぶ
「おいおい、助けてやったのにそれか?」
呆れたように大げさなジェスチャーをグナースがする
「悔しいなら、俺とやるか?」
グナースは盾と槍を置き、短剣を
少年の方に投げる
「あぁ!やってやんよ!!」
頭に血が上った少年は勢いよくグナースに向かって短剣を振り下ろす。
「遅いんだよな。」
パシッと短剣をグナースが白刃どりする。
「嘘だろ。」
短剣を落とし少年が絶望の顔をする。
短剣をグナースが離れたところに蹴る
打ち捨てられた短剣にティナが触れる
「見せてくれるかな」
短剣の記憶の世界に入っていく。
親のいない子供を集める孤児院
身寄りのない子を集める優しい男性。
外面はそんなところだった
孤児院は地獄だった。
ストレスのはけ口にいつもボコボコに俺らは孤児院を経営するデブの大男に殴られまくった。
男は殴られ、女はあいつの慰み者にされた。
よく女は外に連れていかれた。
売って金にするのだ
ゲスい男らしいやり方だ
そのお金でギャンブルにいく
負けてイライラして帰る
そして少年は殴られていた。
今日は特に苛立っていたらしく、ひどく殴られた、意識も消えてきて本当に死にそうだった。
それに見兼ねたのか他の少年達が止めに入る。
殴っていた少年から止めに入った少年に目標を変える。
懐から俺を取り出し少年の一人に近づける
「俺に、俺に逆らうとこうなんだよ!!」
少年に向かって俺を振り抜く。
ひどく気分が悪い。
その思いが通じたからわからないが男が振り下ろすのが一瞬遅れた
その瞬間男の手を一人の少年が止め俺を男の手から奪い取った。
少年はまっすぐあの下劣な男に向けられている。
いいぜ、やっちまおう
少年は男を切り殺した。
孤児院を出た後は、襲ってきた盗賊を切り殺した、次は山賊を。
向けられるのはいつも暴力だけ
信頼できるのはこの5人だけ。
こんなに寂しいやつを俺は知らない。
世界は広い、だれかきっとお前らに優しくしてくれる奴がいる。
だからそれまでは、俺が力を貸してやるよ。
それが何もできない俺の償いだ
ハッと現実に戻る。
ティナが短剣を赤毛の少年に差し出す。
「彼は君らを大切に思っててくれてたみたいだよ。」
ティナの手から短剣を受け取ると大切そうに懐にしまった。
「初めてひとを殺した短剣なんだ、でも俺らを救ってくれたんだよ、あの非道なクソ野郎が躊躇するはずなんて、ないからね」
グナースが少年達を見つめてこういう
「お前ら、腕はそれなりにあるみたいだ、なら俺と山賊狩りをしないか?」
「お前らみたいになるやつを減らすんだ」
赤毛の少年にグナースが手を差し出す
「俺も大人が苦手でな」
「あんたも十分大人だよ」
呆れたように赤毛の少年がグナースの手を握る。
他の少年達も集まってきて赤毛の少年に肩を貸したりグナースと握手したりする
「おれはこいつらの面倒をここで見るよ、ティナちゃんとスケの旦那も旅頑張れよ、」
「うん。」
「あぁ。」
それじゃ行くな。
そう言ってグナース達から離れた
「じゃあねティナちゃん!」
「またね!」
「ティナちゃん可愛い!」
少年達がティナに声をかけながら手を振っていた。
グナースはあそこで残りの生きがいを見つけられたのかな。
スケ達を見送ったグナース達
「んじゃまずはお前らの実力検査だ!かかってこい!」
「おらあああ!!!」
俺らに本気で接してくれる人がやっとできたよ。
短剣を懐の深くにしまいこんで
グナースのおっさんに突っ込んで行った
「ねぇスケ!」
しばらく歩いてるとティナが話しかけてくる
「なんだ?」
「私可愛い?」
割と真面目な顔で聞いてきた。
なんだこれは真面目に返すべきなのか。
しかし、
「まぁ、可愛い方なんじゃないか?」
悩んだ末にこんな情けない返答になってしまった
「ふーん、スケも可愛いって思うんだ!」
そんなことを言いなが鼻歌を歌いながらティナが少し前を歩く
そんな姿は可愛らしいとはっきり言えるだろう
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