8 / 8
そもそも… END後半
しおりを挟む
酉野「俺は男だ!」
大三「うん、我に返って良かった」
そうだ、俺が女だった方が
何かと都合が良いと思ったから
自分が女だと思い込んだんだ。
蛙谷「そもそも、俺らは小学校の時
普通に女装してなかったろ」
井森「あぁ~、中学からだもんね」
蛙谷「何でその辺すっ飛んでんの?
俺らが女装してた理由は、酉野…
ゲンタが女だと思い込んだからだ」
井森「本当、意味分からない事に
付き合ってんだからね~」
蛙谷「俺らはゲンタが同性でも
そんなん関係なく好きだって証明する為に
女装に付き合ってたんだよ」
井森「そうそう、ゲンちゃんが男でも女でも
好きなの!」
酉野「でも、高校は?」
井森「流石に無理が出てきたからだよ」
今でも女に見えるけどなと
3人の顔を見て思う。
蛙谷「で、ゲンタは自分が
女だと思い込んでたから、
女子に恐がられてたんだぞ」
井森「女子に成りきれてない男子が、
近付いて来たら恐いでしょ?
それにタチ悪いのが女子だって思い込んでるから
普通に女子トイレ使ってたよね?」
そりゃ襲われるかもしれないとか
思われるよなと、女装すらしてない自分の
頭をかく。
大三「やっと、解決したな」
俺は鏡を見直すが、
どの角度から見ても男である。
井森「そうそう!
思い込み過ぎると幻覚とか見るって事なの?」
蛙谷「自分が女になるって、
くだりがすっ飛んでっから
おかしくなったんだぞ!」
酉野「だってさ…俺が男で
マキハもミズもショウも男なら
結局、結婚は出来ないだろ」
大三「ゲンタ」
酉野「お前らが男だから、
俺は女になろうとしてたのに」
大三「ゲンタッ」
ショウに大声で呼ばれ、
顔を上げるとマキハもミズも驚いているようだ。
大三「そこも解決させないといけない」
酉野「結婚する為にって事?」
大三「違う、あの時
俺達3人はゲンタを友達として
好きだと言ったんだ」
蛙谷・井森「…あ」
マキハとミズは、そうだったという顔を
しているが、それよりも
こんな険悪なショウの顔を見た事がなかった。
大三「好きでも、likeとloveの2種類あって
俺達は前者だ」
酉野「友達として、好きって事か!」
そうだったのかと衝撃を受けるが、
ショウにため息をはかれる。
大三「普通、そう思うだろ。
ゲンタが暴走した原因は
勘違いさせた俺達にもあるが、
そもそもが間違ってたんだ」
俺は勘違いして、思い込んで
3人の中学3年間を台無しにした。
酉野「謝って済むことじゃないけど、
俺のせいで、迷惑掛けてごめん!」
俺は3人に頭を下げ、頭を上げると
ショウに肩を掴まれる。
大三「ゲンタが馬鹿なのは理解してるから、
今後は男友達として…」
蛙谷「ちょっと、待て!」
酉野「うわっ何、マキハ!」
井森「本当、2人だけで進まないで!」
マキハとミズがストップを掛けた。
蛙谷「ショウ、勘違いが本当になる事って
あると思うか?」
大三「え?」
蛙谷「だから、勘違いが本当になるって事!」
大三「いや、ゲンタが自分を女だと勘違いしても
身体は女には、ならなかっただろ?」
井森「ショウちゃん、あのね
ゲンちゃんの勘違いの話じゃなくて
僕らの気持ちの話」
大三「気持ち?」
酉野「何の話?」
ショウはピンと来ておらず、
マキハとミズだけ、何かあるようだ。
井森「僕らは、ゲンちゃんを
好きだと言ったよね?」
酉野「うん、友達としてでしょ」
井森「ショウちゃんは違うみたいだけど、
マキちゃんと僕はちょこっと…」
ミズは顔を手で覆い、頭を振り出した。
大三「…勘違いが本当って、まさか」
井森「ゲンちゃんを好き好き言ってたら…
本当に好きになっちゃった」
酉野「うん?」
蛙谷「だから!
ショウのゲンタに対する好きは、like!
俺とミズの好きは、loveって事だ!」
俺は2人に片手ずつ掴まれる。
蛙谷「結婚するぞ!ゲンタ!」
井森「ゲンちゃん!愛してるからね~」
両手の甲にキスをされ、
まじかよと、正面のショウに助けを求める。
酉野「ショウ!
どうすればいいの!」
大三「don't know」
酉野「英語やめて!」
大三「This is the end of the story」
酉野「英語はやめてってば!」
おわり
大三「うん、我に返って良かった」
そうだ、俺が女だった方が
何かと都合が良いと思ったから
自分が女だと思い込んだんだ。
蛙谷「そもそも、俺らは小学校の時
普通に女装してなかったろ」
井森「あぁ~、中学からだもんね」
蛙谷「何でその辺すっ飛んでんの?
俺らが女装してた理由は、酉野…
ゲンタが女だと思い込んだからだ」
井森「本当、意味分からない事に
付き合ってんだからね~」
蛙谷「俺らはゲンタが同性でも
そんなん関係なく好きだって証明する為に
女装に付き合ってたんだよ」
井森「そうそう、ゲンちゃんが男でも女でも
好きなの!」
酉野「でも、高校は?」
井森「流石に無理が出てきたからだよ」
今でも女に見えるけどなと
3人の顔を見て思う。
蛙谷「で、ゲンタは自分が
女だと思い込んでたから、
女子に恐がられてたんだぞ」
井森「女子に成りきれてない男子が、
近付いて来たら恐いでしょ?
それにタチ悪いのが女子だって思い込んでるから
普通に女子トイレ使ってたよね?」
そりゃ襲われるかもしれないとか
思われるよなと、女装すらしてない自分の
頭をかく。
大三「やっと、解決したな」
俺は鏡を見直すが、
どの角度から見ても男である。
井森「そうそう!
思い込み過ぎると幻覚とか見るって事なの?」
蛙谷「自分が女になるって、
くだりがすっ飛んでっから
おかしくなったんだぞ!」
酉野「だってさ…俺が男で
マキハもミズもショウも男なら
結局、結婚は出来ないだろ」
大三「ゲンタ」
酉野「お前らが男だから、
俺は女になろうとしてたのに」
大三「ゲンタッ」
ショウに大声で呼ばれ、
顔を上げるとマキハもミズも驚いているようだ。
大三「そこも解決させないといけない」
酉野「結婚する為にって事?」
大三「違う、あの時
俺達3人はゲンタを友達として
好きだと言ったんだ」
蛙谷・井森「…あ」
マキハとミズは、そうだったという顔を
しているが、それよりも
こんな険悪なショウの顔を見た事がなかった。
大三「好きでも、likeとloveの2種類あって
俺達は前者だ」
酉野「友達として、好きって事か!」
そうだったのかと衝撃を受けるが、
ショウにため息をはかれる。
大三「普通、そう思うだろ。
ゲンタが暴走した原因は
勘違いさせた俺達にもあるが、
そもそもが間違ってたんだ」
俺は勘違いして、思い込んで
3人の中学3年間を台無しにした。
酉野「謝って済むことじゃないけど、
俺のせいで、迷惑掛けてごめん!」
俺は3人に頭を下げ、頭を上げると
ショウに肩を掴まれる。
大三「ゲンタが馬鹿なのは理解してるから、
今後は男友達として…」
蛙谷「ちょっと、待て!」
酉野「うわっ何、マキハ!」
井森「本当、2人だけで進まないで!」
マキハとミズがストップを掛けた。
蛙谷「ショウ、勘違いが本当になる事って
あると思うか?」
大三「え?」
蛙谷「だから、勘違いが本当になるって事!」
大三「いや、ゲンタが自分を女だと勘違いしても
身体は女には、ならなかっただろ?」
井森「ショウちゃん、あのね
ゲンちゃんの勘違いの話じゃなくて
僕らの気持ちの話」
大三「気持ち?」
酉野「何の話?」
ショウはピンと来ておらず、
マキハとミズだけ、何かあるようだ。
井森「僕らは、ゲンちゃんを
好きだと言ったよね?」
酉野「うん、友達としてでしょ」
井森「ショウちゃんは違うみたいだけど、
マキちゃんと僕はちょこっと…」
ミズは顔を手で覆い、頭を振り出した。
大三「…勘違いが本当って、まさか」
井森「ゲンちゃんを好き好き言ってたら…
本当に好きになっちゃった」
酉野「うん?」
蛙谷「だから!
ショウのゲンタに対する好きは、like!
俺とミズの好きは、loveって事だ!」
俺は2人に片手ずつ掴まれる。
蛙谷「結婚するぞ!ゲンタ!」
井森「ゲンちゃん!愛してるからね~」
両手の甲にキスをされ、
まじかよと、正面のショウに助けを求める。
酉野「ショウ!
どうすればいいの!」
大三「don't know」
酉野「英語やめて!」
大三「This is the end of the story」
酉野「英語はやめてってば!」
おわり
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる