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私の一番
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クラスに同級生と馴染めなくいつも一人でいる
君嶋君という男子が居る。
私はクラス委員ということもあり、
担任から構うように頼まれていた。
最初、クラス委員はジャンケンで負け
仕方なくやっていたが、
更にこんな面倒なことを押し付けられたと
多分態度にも出ていたのに
君嶋君は優しかった。
今まで気に留めたことがなかった
教室の花瓶の水替えや、掃除や雑用も
頼まなくても手伝ってくれた。
正直利用出来る都合のいいお人よしと言ったら
そうなるが、私は彼の事が好きになった。
里居「私、君嶋君の事が好きです」
君嶋「罰ゲーム?」
里居「え、違う!」
過去にそんな事をされたのだろう、
君嶋君は私を疑った。
君嶋「でも仕方ないよ。
僕がこんなだからそういう標的にされ…」
里居「本当に違う!
私は本気で君嶋君が好きで」
君嶋「そんなに必死にならなくても大丈夫。
皆には僕が里居さんの告白に浮かれたって
言ってくれたらいいから」
君嶋君は私がどんなに好きかと伝えても
最後まで信じてくれなかった。
~
次の日から、君嶋君に
避けられるようになってしまった。
自業自得だ、正直最初は
本当に面倒だと思っていたから……
でも、今は違う君嶋君は私の一番だ。
里居「君嶋君!」
君嶋「……ごめん、今君と話したくないんだ」
里居「君嶋君を傷つけるつもりはなかったの。
告白も本気で、罰ゲームなんかじゃなくて」
君嶋「しつこいよ」
里居「待ってよ!」
君嶋「僕聞いたんだ、僕に構うよう担任の先生に
頼まれたんだってね」
里居「確かに最初はそうだった!
でも、今は違う!私は君嶋君が」
君嶋「聞きたくないよ」
君嶋君のこんな顔見たことなかった。
私がどう弁解しようと君嶋君の背中が
どんどん遠ざかっていってしまう。
里居「好きなのに…」
~
私の想いが届かないまま、一週間が経過した。
この一週間、いつも手伝ってくれた業務は一人でやり
下校も暗いからと家まで送ってくれたのに、
今は独りぼっち。
里居「…ぅ…うぅ」
私は泣きながら、下校した。
~
土日明けの月曜日
私は君嶋君に弁解しようと朝早く起きて、
いつも朝一に花瓶の水替えをしている君嶋君に
話そうと学校へ走った。
垣村「朝早く呼び出すとか、
まじ迷惑なんですけど」
教室に入ろうとした時、
クラスメイトの垣村の声が聞こえた。
君嶋「ごめんね、でも君が好きなんだ」
里居「ぇ」
次に聞こえてきたのは、君嶋君の声で
私はその場にしゃがみ込む。
垣村「だからさー何回も言ったじゃん。
あたし、彼氏もセフレも居るから
あんたが入る場所なんてないの!」
君嶋「それでも構わない。
僕は君の何番でも構わないから、
なんでもするから、僕の場所をください」
君嶋君のそんな言葉聞きたくなかった。
そして……
垣村「はぁ、仕方ないから四番目にしてあげるよ」
君嶋「ありがとうございます!」
私の一番が、垣村の四番になった。
それからは、ただ垣村に嫌がらせすることしか
考えてない。
里居「どうやったら、学校来なくなるかな…
どうやったら、君嶋君は垣村に幻滅するかな…
あぁーあ、垣村死なないかな」
君嶋君という男子が居る。
私はクラス委員ということもあり、
担任から構うように頼まれていた。
最初、クラス委員はジャンケンで負け
仕方なくやっていたが、
更にこんな面倒なことを押し付けられたと
多分態度にも出ていたのに
君嶋君は優しかった。
今まで気に留めたことがなかった
教室の花瓶の水替えや、掃除や雑用も
頼まなくても手伝ってくれた。
正直利用出来る都合のいいお人よしと言ったら
そうなるが、私は彼の事が好きになった。
里居「私、君嶋君の事が好きです」
君嶋「罰ゲーム?」
里居「え、違う!」
過去にそんな事をされたのだろう、
君嶋君は私を疑った。
君嶋「でも仕方ないよ。
僕がこんなだからそういう標的にされ…」
里居「本当に違う!
私は本気で君嶋君が好きで」
君嶋「そんなに必死にならなくても大丈夫。
皆には僕が里居さんの告白に浮かれたって
言ってくれたらいいから」
君嶋君は私がどんなに好きかと伝えても
最後まで信じてくれなかった。
~
次の日から、君嶋君に
避けられるようになってしまった。
自業自得だ、正直最初は
本当に面倒だと思っていたから……
でも、今は違う君嶋君は私の一番だ。
里居「君嶋君!」
君嶋「……ごめん、今君と話したくないんだ」
里居「君嶋君を傷つけるつもりはなかったの。
告白も本気で、罰ゲームなんかじゃなくて」
君嶋「しつこいよ」
里居「待ってよ!」
君嶋「僕聞いたんだ、僕に構うよう担任の先生に
頼まれたんだってね」
里居「確かに最初はそうだった!
でも、今は違う!私は君嶋君が」
君嶋「聞きたくないよ」
君嶋君のこんな顔見たことなかった。
私がどう弁解しようと君嶋君の背中が
どんどん遠ざかっていってしまう。
里居「好きなのに…」
~
私の想いが届かないまま、一週間が経過した。
この一週間、いつも手伝ってくれた業務は一人でやり
下校も暗いからと家まで送ってくれたのに、
今は独りぼっち。
里居「…ぅ…うぅ」
私は泣きながら、下校した。
~
土日明けの月曜日
私は君嶋君に弁解しようと朝早く起きて、
いつも朝一に花瓶の水替えをしている君嶋君に
話そうと学校へ走った。
垣村「朝早く呼び出すとか、
まじ迷惑なんですけど」
教室に入ろうとした時、
クラスメイトの垣村の声が聞こえた。
君嶋「ごめんね、でも君が好きなんだ」
里居「ぇ」
次に聞こえてきたのは、君嶋君の声で
私はその場にしゃがみ込む。
垣村「だからさー何回も言ったじゃん。
あたし、彼氏もセフレも居るから
あんたが入る場所なんてないの!」
君嶋「それでも構わない。
僕は君の何番でも構わないから、
なんでもするから、僕の場所をください」
君嶋君のそんな言葉聞きたくなかった。
そして……
垣村「はぁ、仕方ないから四番目にしてあげるよ」
君嶋「ありがとうございます!」
私の一番が、垣村の四番になった。
それからは、ただ垣村に嫌がらせすることしか
考えてない。
里居「どうやったら、学校来なくなるかな…
どうやったら、君嶋君は垣村に幻滅するかな…
あぁーあ、垣村死なないかな」
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