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拒絶反応
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ガチャ
智近「…え」
智近君が顔を上げ、私も開かれたドアの方を見ると
友成君がいた。
友成「…ッ」
智近「何しに来たの…なり君」
友成「…ゔぅッ」
友成君は一歩部屋に入ると口を抑えて、
しゃがみ込んだ。
智近「…自ら入ってくるなんて」
友成「…間藤さ…んに…謝りたくて」
智近「間藤さんの事汚いって言ったんだから、
もう僕のだよね」
友成「…謝るから…間藤さんは…駄目」
智近「…やだよ、汚いから僕と同じ」
友成「駄目、間藤さんは特別だから」
智近「…それなら」
智近君に引き寄せられ、キスされた。
智近「…これなら、もう僕の」
ガンッ
何が起きたのか一瞬分からなかったが、
智近君が倒れた。
智近「痛いよ!蹴る事ないじゃん!」
友成「駄目って言ったのに、
言う事聞かないせいだ」
友成君に手を捕まれ、
廊下に引き摺り出された。
友成「…あぁ、汚い」
間藤「汚いなら…何でこんな事」
顔色が悪い友成君は私の前にしゃがむ。
友成「汚くても、好きって言ったよね」
間藤「友成君…」
友成「2度もゴミ箱に入ったら駄目」
私の手を掴み続ける友成君に引かれて、
廊下を進む。
~
着いた先は風呂場
ガチャン
友成「綺麗にするから、
着てる服全部脱いで」
間藤「…え」
友成「今日、間藤は自分が汚いって
俺を拒絶したよね。
だから、俺が綺麗にしてあげるから」
間藤「…本気で言ってんの?」
友成君はいつの間にシャワーヘッドを取り、
水を私に掛けた。
間藤「冷たいッ」
友成「ちゃんと俺は間藤の事好きだから、
我慢してよ…」
間藤「冷たいってば!
シャワー止めて!」
友成「…清潔にしないと…駄目だから、
分かってよ」
友成君は私の頭を掴み、
口にシャワーを当てる。
間藤「ゴボゴボゴボッ!」
友成「…本気で好きだから…ね…
分かってよ…」
苦しい…息出来ない…
友成「好きなんだよ…だから、汚れたら駄目」
間藤「…ゴボッ…はぁッ…はぁ…ゴホゴホッ」
シャワーを押し退け、顔を上げると
友成君は泣いている。
友成「特別なんだよッ…」
ゴッ
友成「…痛ッ」
智近「なに…良い感じになろうとしてるの?
やだやだやだやだ!
僕にとっても間藤さんは特別なんだから」
風呂場に智近君が飛び込んで来て、
2人は殴り合いになった。
~
~
知孝「…で?警察呼んだと?」
間藤「…私には止められなくて」
知孝「身元引受人どうすんだよ」
ここは、警察署。
友成君と智近君の喧嘩が激し過ぎて、
警察に通報してしまい、
止めに入った警官に智近君は噛みつき、
2人とも公務執行妨害で警察署に連行された。
知孝「親、海外出張中で日本に居ねーんだけど」
間藤「ごめん」
知孝「はぁ、謝んじゃなくて
あんたんとこの担任に
連絡取ってくんね」
間藤「…え」
知孝「えじゃねーよ。
面倒事にしたのはあんただろ」
間藤「…本当にごめん」
知孝「泣くなよ、早く連絡しろ」
私は学校に連絡して、担任は既に帰宅していた為
学年主任の先生に来て貰った。
「喧嘩もほどほどにな」
学年主任は特に詮索せずに、
車で送ってくれた。
~
~
友成「あんな汚い場所に…」
智近「久々の外が…警察なんて」
2人はブツブツ言っている。
間藤「迷惑掛けてごめん」
私は知孝君に謝るが、睨まれる。
知孝「本当迷惑だわ」
間藤「…ごめん」
知孝「…はぁ、とりまコレ着て帰れ」
知孝君は自分が着ていた
パーカーを脱いで、投げ渡してくれた。
間藤「私…汚いから」
知孝「智近みてーな事言ってんなよ。
黙ってソレ着て早く帰れ」
確かにここに居続けても何も出来ない。
これ以上知孝君に迷惑掛けないようにと
私は帰る事にした。
友成「待って、間藤さん」
間藤「…え」
振り向くと唇に柔らかい感触がして、
目の前で友成君は吐いた。
間藤「うわっ」
借りたばかりの知孝君のパーカーが
一瞬で汚された。
知孝「吐くなら、キスすんなよッ
誰が片すと思ってんだよ!」
友成「…げほっげほっ…でも…
智近なんかに…奪られたくなくて」
智近「奪られるって、もう僕の間藤さんなんだから
こっちのセリフだよ」
友成「近付くなッ汚物が!」
智近「なり君は潔癖症なんだから、
汚れた間藤さんは僕のだ!」
友成「汚れても、間藤の事が好きなんだ!
俺の間藤をこれ以上汚すな!」
私の事で怒鳴り合いが始まり、
複雑な気持ちになる。
知孝「通報すんなよ」
間藤「…しないよ」
知孝「でも、近所迷惑だから
あんたが何とかしろよ」
間藤「何とかって言われても…」
知孝「あんた、順応性あんだろ。
潔癖の友成か、不潔の智近か
どっちか受け入れろよ」
知孝君に小突かれ、2人の前に出る。
友成「間藤は俺の彼女のままで
居てくれるんだよね」
智近「違うよ、間藤さんは汚れたから
汚い僕と一緒にいてくれるよね?」
何だ…この流れ…
私はどっちかを選ばないといけないの?
後ろを向くと、知孝君が腕を組み
怒っていたのに、何故か口角が上がっている。
間藤「何で笑ってんの…」
知孝「はぁ、決断遅いな…
おい、これ以上揉めんなッ」
また殴り合いしようとしている2人を
知孝君が殴った。
智近「痛いよッたか君!
殴らないでよ!」
友成「知孝ッ血出たんだけど」
知孝「お前ら、とっとと家に戻れよ。
で、あんたはそのゲロパーカー脱げ」
智近「…え」
智近君が顔を上げ、私も開かれたドアの方を見ると
友成君がいた。
友成「…ッ」
智近「何しに来たの…なり君」
友成「…ゔぅッ」
友成君は一歩部屋に入ると口を抑えて、
しゃがみ込んだ。
智近「…自ら入ってくるなんて」
友成「…間藤さ…んに…謝りたくて」
智近「間藤さんの事汚いって言ったんだから、
もう僕のだよね」
友成「…謝るから…間藤さんは…駄目」
智近「…やだよ、汚いから僕と同じ」
友成「駄目、間藤さんは特別だから」
智近「…それなら」
智近君に引き寄せられ、キスされた。
智近「…これなら、もう僕の」
ガンッ
何が起きたのか一瞬分からなかったが、
智近君が倒れた。
智近「痛いよ!蹴る事ないじゃん!」
友成「駄目って言ったのに、
言う事聞かないせいだ」
友成君に手を捕まれ、
廊下に引き摺り出された。
友成「…あぁ、汚い」
間藤「汚いなら…何でこんな事」
顔色が悪い友成君は私の前にしゃがむ。
友成「汚くても、好きって言ったよね」
間藤「友成君…」
友成「2度もゴミ箱に入ったら駄目」
私の手を掴み続ける友成君に引かれて、
廊下を進む。
~
着いた先は風呂場
ガチャン
友成「綺麗にするから、
着てる服全部脱いで」
間藤「…え」
友成「今日、間藤は自分が汚いって
俺を拒絶したよね。
だから、俺が綺麗にしてあげるから」
間藤「…本気で言ってんの?」
友成君はいつの間にシャワーヘッドを取り、
水を私に掛けた。
間藤「冷たいッ」
友成「ちゃんと俺は間藤の事好きだから、
我慢してよ…」
間藤「冷たいってば!
シャワー止めて!」
友成「…清潔にしないと…駄目だから、
分かってよ」
友成君は私の頭を掴み、
口にシャワーを当てる。
間藤「ゴボゴボゴボッ!」
友成「…本気で好きだから…ね…
分かってよ…」
苦しい…息出来ない…
友成「好きなんだよ…だから、汚れたら駄目」
間藤「…ゴボッ…はぁッ…はぁ…ゴホゴホッ」
シャワーを押し退け、顔を上げると
友成君は泣いている。
友成「特別なんだよッ…」
ゴッ
友成「…痛ッ」
智近「なに…良い感じになろうとしてるの?
やだやだやだやだ!
僕にとっても間藤さんは特別なんだから」
風呂場に智近君が飛び込んで来て、
2人は殴り合いになった。
~
~
知孝「…で?警察呼んだと?」
間藤「…私には止められなくて」
知孝「身元引受人どうすんだよ」
ここは、警察署。
友成君と智近君の喧嘩が激し過ぎて、
警察に通報してしまい、
止めに入った警官に智近君は噛みつき、
2人とも公務執行妨害で警察署に連行された。
知孝「親、海外出張中で日本に居ねーんだけど」
間藤「ごめん」
知孝「はぁ、謝んじゃなくて
あんたんとこの担任に
連絡取ってくんね」
間藤「…え」
知孝「えじゃねーよ。
面倒事にしたのはあんただろ」
間藤「…本当にごめん」
知孝「泣くなよ、早く連絡しろ」
私は学校に連絡して、担任は既に帰宅していた為
学年主任の先生に来て貰った。
「喧嘩もほどほどにな」
学年主任は特に詮索せずに、
車で送ってくれた。
~
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友成「あんな汚い場所に…」
智近「久々の外が…警察なんて」
2人はブツブツ言っている。
間藤「迷惑掛けてごめん」
私は知孝君に謝るが、睨まれる。
知孝「本当迷惑だわ」
間藤「…ごめん」
知孝「…はぁ、とりまコレ着て帰れ」
知孝君は自分が着ていた
パーカーを脱いで、投げ渡してくれた。
間藤「私…汚いから」
知孝「智近みてーな事言ってんなよ。
黙ってソレ着て早く帰れ」
確かにここに居続けても何も出来ない。
これ以上知孝君に迷惑掛けないようにと
私は帰る事にした。
友成「待って、間藤さん」
間藤「…え」
振り向くと唇に柔らかい感触がして、
目の前で友成君は吐いた。
間藤「うわっ」
借りたばかりの知孝君のパーカーが
一瞬で汚された。
知孝「吐くなら、キスすんなよッ
誰が片すと思ってんだよ!」
友成「…げほっげほっ…でも…
智近なんかに…奪られたくなくて」
智近「奪られるって、もう僕の間藤さんなんだから
こっちのセリフだよ」
友成「近付くなッ汚物が!」
智近「なり君は潔癖症なんだから、
汚れた間藤さんは僕のだ!」
友成「汚れても、間藤の事が好きなんだ!
俺の間藤をこれ以上汚すな!」
私の事で怒鳴り合いが始まり、
複雑な気持ちになる。
知孝「通報すんなよ」
間藤「…しないよ」
知孝「でも、近所迷惑だから
あんたが何とかしろよ」
間藤「何とかって言われても…」
知孝「あんた、順応性あんだろ。
潔癖の友成か、不潔の智近か
どっちか受け入れろよ」
知孝君に小突かれ、2人の前に出る。
友成「間藤は俺の彼女のままで
居てくれるんだよね」
智近「違うよ、間藤さんは汚れたから
汚い僕と一緒にいてくれるよね?」
何だ…この流れ…
私はどっちかを選ばないといけないの?
後ろを向くと、知孝君が腕を組み
怒っていたのに、何故か口角が上がっている。
間藤「何で笑ってんの…」
知孝「はぁ、決断遅いな…
おい、これ以上揉めんなッ」
また殴り合いしようとしている2人を
知孝君が殴った。
智近「痛いよッたか君!
殴らないでよ!」
友成「知孝ッ血出たんだけど」
知孝「お前ら、とっとと家に戻れよ。
で、あんたはそのゲロパーカー脱げ」
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