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友人たち
佐々木
しおりを挟む佐々木くんは、もう友人ではありません。
けど、当時は毎日のように、一緒にいました。
その、いきさつ。
小学校の途中から引越しにより学区外登校をしていた私は
中学校からは地元の中学校に行き始めた。
小学校の友達は居らず
慣れない中学生活の中、部活に所属し「佐々木くん」と出会った。
同じ部活で同じクラスともなれば、毎日一緒&土日も遊びも一緒だった。
しかし、その仲は簡単に崩れた。
中3年になったある日。
「パンを買うから」という理由でお金を貸してほしいと言ってきた。
知らない仲ではない。快く貸した。
数日後、こちらも乏しい小遣いから貸した金。
「返してほしい」と言った。
彼は「わかった。わかった。明日返す」と言った。
翌日、もう一度「返してほしい」と言った。
すると「無い」と言う。
おかしなことを言うもんだ。
昨日は返すと言って、今日は無いと言う。
こちらも困っている旨を伝えた。
そして、数日後。
さらにもう一度「返してほしい」と言った。
彼は怒った。
人に金を借りておいて、逆ギレした。
「親にもらえばいいだろう」みたいなことも言った。
「お前がもらえ!泥棒野郎!」と反撃した。
翌日、彼は又借りをして私に金を返した。
「お前に金を借りると恐ろしいな!」
と捨て台詞まで残して。
私に言わせれば「お前に金を貸すほうが恐ろしいわ」と思う。
彼との仲はそれっきりとなった。
金額は、たった500円だった。
500円札がまだあった頃の話。
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