11 / 19
幼き日の記憶
しおりを挟む「ふぁあ~」と可愛らしいあくびをするアイリスを見てヨハクは、もうそんな時間かとスマホを見ると時刻は21時を回っていた。寝るには少々早い気がするが、アイリスは目をしぱしぱさせている。
こんな早い時間に眠くなるなんてアイリスの姿にあった年相応な感じにヨハクはなんだか、安心感を覚えた。
「ヨハク、そこに座りなさい」
長いまつ毛が伏せられ、黄色の虹彩は半分以上隠れている。一見不機嫌そうにも思えるが、単に眠いのだろう。ヨハクは素直にアイリスに指示されたように座った。
すると、
「えっ、ああアイリス?!」
「何よ、静かにしなさい」
アイリスは、なんとヨハクの体をベット代わりに使う気のようだ。膝の上に座り、体を預けてきた。太ももにアイリスの冷たい体温と女の子特有の柔らかさにを感じ、眼下にはアイリスの鮮やかな藍紫色の長髪からメッシュのように入った金髪の前髪が映り、そこからふわりとシナモンを思わせるさわやかな甘い香りが立ち込めていた。
その柔らかそうな髪に顔を埋めて鼻腔から肺いっぱいににおいを嗅ぎたい衝動に駆られ、思わず顔を背けた。
これは色々とまずいな、とヨハクが思ったとき、あの~という声にびくりと背を震わせ、振り返ると、
「ふぁっ?! あっ、すみません。驚かせてしまいましたか」
「いや、こちらこそ」
目の前には小豆が立っていた。今は蛇を出していないようで普通の、いやかなり可愛い女子中学生のように思えた。
「アイリスちゃんはおねむですか?」
「うん、そうみたい」
「でしたら、私が使っていたステージのほうをよかったら、使ってください」
「ステージ?」
小豆に指さされた方向に目を向けると半開きにカーテンが空いており、毛布などが置いてあるのが伺えた。
「ありがとう、でもそうすると小倉さんが」
「小豆、でいいですよ。ヨハク先輩」とパタパタと手を振りつつ、それにとつづけた。
「なにせ私の能力はアイリスちゃんの調子次第なところもありますから、しっかり休んでもらわないと」
うーん、そうか。でも、後輩の女子中学生を雑魚寝させるのも、とヨハクがいつもの優柔不断さを発揮していると、アイリスが身じろぎし、半目を開けた。
「うるさい」と不機嫌そうに一言放った。
「ご、ごめんなさい。でもここよりあっちのほうがいいですよ。毛布もありますし」
アイリスは指さされたほうを一瞥すると、別にここでいいわと言いまた目を閉じた。
「それとヨハク」
「何かな、アイリス」
「なんかお尻に硬いのが当たって痛いんだけど」とアイリスが何気なくつぶやいた。
瞬間、世界が凍り付いたのをヨハクは感じた。
「えっと、」
「ヨハクせんぱぁい!」
ヨハクの言葉を遮るように小豆が可愛らしく声をかけてきた。
ヨハクが恐る恐るそちらを見ると、顔はにっこりと笑っているが、目は蛇の瞳孔のように見開かれ完全に笑っていない。
「アイリスちゃんとステージで寝ようと思います。いいですよね?」
LEDの光にキラキラと光る銀髪の毛先が今にも黄金の蛇となってこちらに噛みついてきそうなオーラを漂わせ有無を言わせないオーラにヨハクが頷こうとしたとき、
「どうしたの?」
「あ、朝霞さん?!」
「何か揉めているみたいだけど、何かあったの?」
そう心配そうに小首をかしげられ、ヨハクはなんてタイミングで朝霞さんが!と心臓が跳ね上がる。いつもならなんと可愛らしいのかと顔を赤めるところだが、、今は朝霞さんに誤解されないようにと精一杯だった。
「はい、今はヨハク先輩と」
「いや、別に! なんでも、ないよ?」
ヨハクは小豆を遮るように声をあげた。
それに小豆は見開かれた瞳孔のままに、訝しめに半目でこちらを見て、小百合はそう……と思案気に唇に手を当てた。
「何かあったら、言ってね。立花君、私は小豆ちゃんや立花君みたいに特別な力はないから、何も出来ないから」
「そんなことないよ」
朝霞さんは、そこに居てくれるだけでいいから、と心の中でつづけた。
「本当にそうだよ。だから言ってね、私に出来ることだったらなんでもするから」
そう小百合に微笑みかけられて、ヨハクの脳は完全に沸騰した。
だめだ、だめだよ、朝霞さん。なんでもするなんて、ヨハクが池に餌を投げられた鯉のように口をパクパクとさせていると。
「何かトラブル?」
笹が会話に入ってきた。
「いえ、そういうわけでは明日の作戦では役に立てないので何かできたらと思って」
「まぁそんな気にすることないよ。って僕が言うことじゃないか、ねぇ立花君」
「えっあ、はい」
「確かに比重や危険なことはあるよ。でもみんなそれぞれ役割があって協力していかないといけないんだ、自分が役に立ってないなんて思わなくていいよ。明日は僕も行くからね。朝霞さんたちのバックアップには期待しているよ」
そう小百合に微笑みかける笹を見て、ヨハクは感心し、そして少し不快に思った。
自分がしどろもどろもになっているところを流暢に場を進めていくのが単純にすごいと思い、せっかく朝霞さんと話せているのに会話を取られたみたいな不快感がない交ぜいになった。
「はぁい、笹先輩。バックアップゥ~は怜奈にお任せくださいね!」
いつの間にか笹の背中からひょっこり顔を出すように現れた怜奈が右手を額に当て敬礼している。
「はっはは、期待している灰原さんも」
「もぅ、怜奈でいいですよ。笹先輩」
笹の腕を取り、ばっちりとウィンクをしている怜奈。
「明日の打ち合わせはこの辺で、ではアイリスちゃんを連れていきますね」
怜奈と笹のやりとりに付き合う気はないのか小豆がそういってきた。いままでのやりとりで毒気が抜かれたのか開いた瞳孔は閉じているが、目は相変わらず笑っていない。
「連れていくって?」
「はい、アイリスちゃんにちゃんと休んでもらおうとステージで寝てもらおうと」
「それはいいかもね、小豆ちゃんには僕の毛布を渡すよ」
「じゃあ、先輩には、れ・い・な・の、渡すね」
「いや僕はなくてもいいよ。夏だし」
「えっー、お腹冷やしちゃいますよ!」
「そうですね、私は怜奈と一緒に寝ますので。怜奈のは笹さんが使ってください」
「うっ!、まぁそういうことで」
「うるさぁい!」
アイリスの一喝で熱を帯びた空気が水をかけられたようにぴっしゃりと収まった。
「妖精たる私の眠りを妨げるなんていい度胸ね。美しいといっても所詮野花ね、私がキッチリと教育しないといけないようね!」
アイリスは、お尻のあたり先ほど硬くて痛いと言っていた部分に手を突っ込むとヨハクがホルスターに入れていた357マグナムを引っ張り出そうとしていた。
それを見て、小豆はじめ小百合たちは蜘蛛の子を散らすように去っていたのだった。
「ふんっ」と可愛らしくアイリスは鼻を鳴らして再び寝入ったのだった。
それを見てヨハクも動く機を逃してしまい、仕方なく眠ることにしたのだが、目を閉じてみると神経が過敏になっているのか視線を感じた。
目を開け、視線を感じたほうを見るとステージのカーテンが若干空いており、じっと見開かれた琥珀色の瞳と目があった。
ちょっとしたホラーだ。ヨハクは薄気味悪い思いを感じながら、手を後ろに回して何もしないよとアピールしてから眠ったのだった。
こんな早い時間に眠くなるなんてアイリスの姿にあった年相応な感じにヨハクはなんだか、安心感を覚えた。
「ヨハク、そこに座りなさい」
長いまつ毛が伏せられ、黄色の虹彩は半分以上隠れている。一見不機嫌そうにも思えるが、単に眠いのだろう。ヨハクは素直にアイリスに指示されたように座った。
すると、
「えっ、ああアイリス?!」
「何よ、静かにしなさい」
アイリスは、なんとヨハクの体をベット代わりに使う気のようだ。膝の上に座り、体を預けてきた。太ももにアイリスの冷たい体温と女の子特有の柔らかさにを感じ、眼下にはアイリスの鮮やかな藍紫色の長髪からメッシュのように入った金髪の前髪が映り、そこからふわりとシナモンを思わせるさわやかな甘い香りが立ち込めていた。
その柔らかそうな髪に顔を埋めて鼻腔から肺いっぱいににおいを嗅ぎたい衝動に駆られ、思わず顔を背けた。
これは色々とまずいな、とヨハクが思ったとき、あの~という声にびくりと背を震わせ、振り返ると、
「ふぁっ?! あっ、すみません。驚かせてしまいましたか」
「いや、こちらこそ」
目の前には小豆が立っていた。今は蛇を出していないようで普通の、いやかなり可愛い女子中学生のように思えた。
「アイリスちゃんはおねむですか?」
「うん、そうみたい」
「でしたら、私が使っていたステージのほうをよかったら、使ってください」
「ステージ?」
小豆に指さされた方向に目を向けると半開きにカーテンが空いており、毛布などが置いてあるのが伺えた。
「ありがとう、でもそうすると小倉さんが」
「小豆、でいいですよ。ヨハク先輩」とパタパタと手を振りつつ、それにとつづけた。
「なにせ私の能力はアイリスちゃんの調子次第なところもありますから、しっかり休んでもらわないと」
うーん、そうか。でも、後輩の女子中学生を雑魚寝させるのも、とヨハクがいつもの優柔不断さを発揮していると、アイリスが身じろぎし、半目を開けた。
「うるさい」と不機嫌そうに一言放った。
「ご、ごめんなさい。でもここよりあっちのほうがいいですよ。毛布もありますし」
アイリスは指さされたほうを一瞥すると、別にここでいいわと言いまた目を閉じた。
「それとヨハク」
「何かな、アイリス」
「なんかお尻に硬いのが当たって痛いんだけど」とアイリスが何気なくつぶやいた。
瞬間、世界が凍り付いたのをヨハクは感じた。
「えっと、」
「ヨハクせんぱぁい!」
ヨハクの言葉を遮るように小豆が可愛らしく声をかけてきた。
ヨハクが恐る恐るそちらを見ると、顔はにっこりと笑っているが、目は蛇の瞳孔のように見開かれ完全に笑っていない。
「アイリスちゃんとステージで寝ようと思います。いいですよね?」
LEDの光にキラキラと光る銀髪の毛先が今にも黄金の蛇となってこちらに噛みついてきそうなオーラを漂わせ有無を言わせないオーラにヨハクが頷こうとしたとき、
「どうしたの?」
「あ、朝霞さん?!」
「何か揉めているみたいだけど、何かあったの?」
そう心配そうに小首をかしげられ、ヨハクはなんてタイミングで朝霞さんが!と心臓が跳ね上がる。いつもならなんと可愛らしいのかと顔を赤めるところだが、、今は朝霞さんに誤解されないようにと精一杯だった。
「はい、今はヨハク先輩と」
「いや、別に! なんでも、ないよ?」
ヨハクは小豆を遮るように声をあげた。
それに小豆は見開かれた瞳孔のままに、訝しめに半目でこちらを見て、小百合はそう……と思案気に唇に手を当てた。
「何かあったら、言ってね。立花君、私は小豆ちゃんや立花君みたいに特別な力はないから、何も出来ないから」
「そんなことないよ」
朝霞さんは、そこに居てくれるだけでいいから、と心の中でつづけた。
「本当にそうだよ。だから言ってね、私に出来ることだったらなんでもするから」
そう小百合に微笑みかけられて、ヨハクの脳は完全に沸騰した。
だめだ、だめだよ、朝霞さん。なんでもするなんて、ヨハクが池に餌を投げられた鯉のように口をパクパクとさせていると。
「何かトラブル?」
笹が会話に入ってきた。
「いえ、そういうわけでは明日の作戦では役に立てないので何かできたらと思って」
「まぁそんな気にすることないよ。って僕が言うことじゃないか、ねぇ立花君」
「えっあ、はい」
「確かに比重や危険なことはあるよ。でもみんなそれぞれ役割があって協力していかないといけないんだ、自分が役に立ってないなんて思わなくていいよ。明日は僕も行くからね。朝霞さんたちのバックアップには期待しているよ」
そう小百合に微笑みかける笹を見て、ヨハクは感心し、そして少し不快に思った。
自分がしどろもどろもになっているところを流暢に場を進めていくのが単純にすごいと思い、せっかく朝霞さんと話せているのに会話を取られたみたいな不快感がない交ぜいになった。
「はぁい、笹先輩。バックアップゥ~は怜奈にお任せくださいね!」
いつの間にか笹の背中からひょっこり顔を出すように現れた怜奈が右手を額に当て敬礼している。
「はっはは、期待している灰原さんも」
「もぅ、怜奈でいいですよ。笹先輩」
笹の腕を取り、ばっちりとウィンクをしている怜奈。
「明日の打ち合わせはこの辺で、ではアイリスちゃんを連れていきますね」
怜奈と笹のやりとりに付き合う気はないのか小豆がそういってきた。いままでのやりとりで毒気が抜かれたのか開いた瞳孔は閉じているが、目は相変わらず笑っていない。
「連れていくって?」
「はい、アイリスちゃんにちゃんと休んでもらおうとステージで寝てもらおうと」
「それはいいかもね、小豆ちゃんには僕の毛布を渡すよ」
「じゃあ、先輩には、れ・い・な・の、渡すね」
「いや僕はなくてもいいよ。夏だし」
「えっー、お腹冷やしちゃいますよ!」
「そうですね、私は怜奈と一緒に寝ますので。怜奈のは笹さんが使ってください」
「うっ!、まぁそういうことで」
「うるさぁい!」
アイリスの一喝で熱を帯びた空気が水をかけられたようにぴっしゃりと収まった。
「妖精たる私の眠りを妨げるなんていい度胸ね。美しいといっても所詮野花ね、私がキッチリと教育しないといけないようね!」
アイリスは、お尻のあたり先ほど硬くて痛いと言っていた部分に手を突っ込むとヨハクがホルスターに入れていた357マグナムを引っ張り出そうとしていた。
それを見て、小豆はじめ小百合たちは蜘蛛の子を散らすように去っていたのだった。
「ふんっ」と可愛らしくアイリスは鼻を鳴らして再び寝入ったのだった。
それを見てヨハクも動く機を逃してしまい、仕方なく眠ることにしたのだが、目を閉じてみると神経が過敏になっているのか視線を感じた。
目を開け、視線を感じたほうを見るとステージのカーテンが若干空いており、じっと見開かれた琥珀色の瞳と目があった。
ちょっとしたホラーだ。ヨハクは薄気味悪い思いを感じながら、手を後ろに回して何もしないよとアピールしてから眠ったのだった。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
15年目のホンネ ~今も愛していると言えますか?~
深冬 芽以
恋愛
交際2年、結婚15年の柚葉《ゆずは》と和輝《かずき》。
2人の子供に恵まれて、どこにでもある普通の家族の普通の毎日を過ごしていた。
愚痴は言い切れないほどあるけれど、それなりに幸せ……のはずだった。
「その時計、気に入ってるのね」
「ああ、初ボーナスで買ったから思い出深くて」
『お揃いで』ね?
夫は知らない。
私が知っていることを。
結婚指輪はしないのに、その時計はつけるのね?
私の名前は呼ばないのに、あの女の名前は呼ぶのね?
今も私を好きですか?
後悔していませんか?
私は今もあなたが好きです。
だから、ずっと、後悔しているの……。
妻になり、強くなった。
母になり、逞しくなった。
だけど、傷つかないわけじゃない。

忙しい男
菅井群青
恋愛
付き合っていた彼氏に別れを告げた。忙しいという彼を信じていたけれど、私から別れを告げる前に……きっと私は半分捨てられていたんだ。
「私のことなんてもうなんとも思ってないくせに」
「お前は一体俺の何を見て言ってる──お前は、俺を知らな過ぎる」
すれ違う想いはどうしてこうも上手くいかないのか。いつだって思うことはただ一つ、愛おしいという気持ちだ。
※ハッピーエンドです
かなりやきもきさせてしまうと思います。
どうか温かい目でみてやってくださいね。
※本編完結しました(2019/07/15)
スピンオフ &番外編
【泣く背中】 菊田夫妻のストーリーを追加しました(2019/08/19)
改稿 (2020/01/01)
本編のみカクヨムさんでも公開しました。

【完結】余命三年ですが、怖いと評判の宰相様と契約結婚します
佐倉えび
恋愛
断罪→偽装結婚(離婚)→契約結婚
不遇の人生を繰り返してきた令嬢の物語。
私はきっとまた、二十歳を越えられないーー
一周目、王立学園にて、第二王子ヴィヴィアン殿下の婚約者である公爵令嬢マイナに罪を被せたという、身に覚えのない罪で断罪され、修道院へ。
二周目、学園卒業後、夜会で助けてくれた公爵令息レイと結婚するも「あなたを愛することはない」と初夜を拒否された偽装結婚だった。後に離婚。
三周目、学園への入学は回避。しかし評判の悪い王太子の妾にされる。その後、下賜されることになったが、手渡された契約書を見て、契約結婚だと理解する。そうして、怖いと評判の宰相との結婚生活が始まったのだが――?
*ムーンライトノベルズにも掲載

社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

自信家CEOは花嫁を略奪する
朝陽ゆりね
恋愛
「あなたとは、一夜限りの関係です」
そのはずだったのに、
そう言ったはずなのに――
私には婚約者がいて、あなたと交際することはできない。
それにあなたは特定の女とはつきあわないのでしょ?
だったら、なぜ?
お願いだからもうかまわないで――
松坂和眞は特定の相手とは交際しないと宣言し、言い寄る女と一時を愉しむ男だ。
だが、経営者としての手腕は世間に広く知られている。
璃桜はそんな和眞に憧れて入社したが、親からもらった自由な時間は3年だった。
そしてその期間が来てしまった。
半年後、親が決めた相手と結婚する。
退職する前日、和眞を誘惑する決意をし、成功するが――
幸せの見つけ方〜幼馴染は御曹司〜
葉月 まい
恋愛
近すぎて遠い存在
一緒にいるのに 言えない言葉
すれ違い、通り過ぎる二人の想いは
いつか重なるのだろうか…
心に秘めた想いを
いつか伝えてもいいのだろうか…
遠回りする幼馴染二人の恋の行方は?
幼い頃からいつも一緒にいた
幼馴染の朱里と瑛。
瑛は自分の辛い境遇に巻き込むまいと、
朱里を遠ざけようとする。
そうとは知らず、朱里は寂しさを抱えて…
・*:.。. ♡ 登場人物 ♡.。.:*・
栗田 朱里(21歳)… 大学生
桐生 瑛(21歳)… 大学生
桐生ホールディングス 御曹司
冷徹社長は幼馴染の私にだけ甘い
森本イチカ
恋愛
妹じゃなくて、女として見て欲しい。
14歳年下の凛子は幼馴染の優にずっと片想いしていた。
やっと社会人になり、社長である優と少しでも近づけたと思っていた矢先、優がお見合いをしている事を知る凛子。
女としてみて欲しくて迫るが拒まれてーー
★短編ですが長編に変更可能です。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる