上 下
359 / 373
永禄の改革

皆と一丸になって

しおりを挟む
 「坂井隊ッッ!!三好の裏切り者に正義の鉄槌を降せ!!!隼人隊ッッ!!各々が狙撃せよッ!!前田殿は御自分の機で突撃されたしッ!!後続の隊は剣城殿にお任せ致すッ!!!第一陣!進めッッ!!」

 「「「「「オォ──ッッ!!!!」」」」」


 ~坂井目線~

 クッ・・・。森では狙撃が危なかった。剣城殿から『防弾ちょっきか、防刃ちょっきを選んでくれ』と言われ、俺は防弾ちょっきなる物を着ているから、弾は貫通しないとは思っていたが・・・。
 いやいや、そんな事より・・・防衛する筈が、いつのまにか攻め立てる事となった。またもや、俺が第一陣だ。

 「クックックッ。よもや、万夫不当の豪傑と名高い坂井様でも、一騎残らず討ち取る事は難しいでしょう。後方の我等にも敵を残して下さい」

 「我が主を痛めつけた、三好なんかはこの剣城様から頂いた、蚩尤瀑布砕にて木っ端微塵にしてやる」
 
 甲賀頭領の望月信雅殿・・・。いや、今は信雅の名前を捨て、源三郎だったか。しかも元甲賀頭領だが、今は芝田家の侍大将格だったな。あの望月殿までもが、禍々しい獲物を装備している。
 そして、あの御老体様が彼の有名な・・・骨砕き・・・。うぅ~ん。口にするのも恐ろしい。そんな者達が後ろに控えているとは・・・。

 シャルルルル~  ストン

 「うっ・・・うを!?焦った!!」

 「ふふふ。若殿。貴方が坂井様でしょう?ワッチは牧村春子と申します。貴方様の武勇はお聞きしておりまするが・・・くれぐれもワッチ等にも、獲物は残していただきたく」

 「あっ、あぁ。さすがに全部は討ち取る事はできない」

 「そうですか。坂井様ならば我が殿の剣城様もが、一目置いておられる方ですから。本気を出せばこのくらいの敵ならば、討ち取ってしまわれるでしょう?優しい若人じゃ。ではよろしく頼みますよ。ふふふ」

 あの婆さんは串刺し・・・いいや。これこそ口にする事こそ危うい・・・。それにあの身のこなし・・・。あぁ・・・オレが三好側じゃなくて良かった・・・。だが、やはり皆まで勘違いしている。オレは成り行きで、こうなっているだけだというのに・・・。

 考えると、ここまでの大軍と戦った事は無かった。敵にも今回は大砲があると聞いている。無印の大筒とはいえ、小泉殿ほどの腕が無いとはいえ、脅威には変わりない。

 『坂井隊ッッ!!三好の裏切り者に正義の鉄槌を降せ!!!隼人隊ッッ!!各々が狙撃せよッ!!前田殿は御自分の機で突撃されたしッ!!後続の隊は剣城殿にお任せ致すッ!!!第一陣!進めッッ!!』

 「坂井殿!!」

 えぇ!?もう始めるのか!?早くないか!?

 「クッ・・・と、突撃ッッ!!!」

 「「「「ウォォォォ!!!!!」」」」




 「へぇ~。変にまた口上を言うより、突撃の一声でもあんなに士気が高くなるんだな。青木さん!今度オレが激を言う時は、あんな感じでもいいかな?」

 「はっ。我等は剣城様の御言葉が発せられれば、それがどんな言葉でも尊いです!」

 「あ、うん。ありがとう。さて・・・野田お爺ちゃん、小泉お爺ちゃん、牧村お婆ちゃん、青木さん、それに古の猛者の方々。くれぐれも死なないように。望月さん。後方はお願いしますね」

 「任されたし。此度は私も少々働かせてもらいますが、ね・・・」
 
 シャキ──ン

 怖ぇ~よ!その返しの鉤爪はどうやって作ったんだよ!?

 「剣城殿!竹中隊も出ます!明智隊、奉行衆も直に出る故・・・後の事は頼みますぞ!」

 「分かりました。道を突進し、三好義継、宗渭は必ず討ち取ります」

 『キャッハッハッハッ!!血さ!血ッ!血ィ!血湧き肉躍る音・・・あぁ~・・・この音を待っていたのさ!もう待てない!』

 「ほっほっほっ。此度はプロミ嬢を装備ですか?剣城殿も御武運を。プロミ嬢にもたっぷりと、敵の血を吸わせてあげて下さい。では・・・上杉隊、浅井隊は私の後ろに。攻撃陣形!偃月の陣!突撃ッ!!」

 いやいや、普通に成長する剣のプロミネンス剣のプロミさんが、話し掛けて来たんだが!?しかもラリってるんだが!?それを半兵衛さんは疑問に思わないのかよ!?



 ~三好本陣~

 「何!?義継の言う通り打って出て来ただと!?」

 「叔父上。剣城殿は、ああいう方です。配下も待ちが嫌いで、攻め立てる事を是とする軍です。それに・・・一度、敵と認識されれば容赦は無い」

 「うむ。頭のおかしい連中だ。義継の言った通り、筒井家や別働隊もこちらに移しておいてよかったわ」

 「侮ってはいけません。ここからが本番です。新式ではありませんが、2門だけとはいえ、大筒がこちらにもあって良かった。剣城軍の小泉隊程ではない故、連射は出来ませぬが、まさか己の武器が自分達に向けられるとは、思っていないでしょう」

 「誠な・・・。大きくなったな。義継」

 「叔父上・・・」

 「案ずるな。くれぐれもお主を死なせたりせぬ。将軍さえ捕縛できれば、後の事はワシ等に任せておけば良い。政(まつりごと)は追々、学んでいけば良い」

 「ありがとうございます。では、手前も前に出ます。手前の指揮で大筒を撃って下さい。それで敵が静まったら狩り時です。坂井殿の首と剣城殿の首が取れれば、敵の勢いは止まります」

 「うむ。分かった」

 上洛戦の時に坂井隊、美濃三人衆、剣城隊の活躍は知っている。坂井殿と美濃三人衆と呼ばれる、安藤隊、氏家隊、稲葉隊の突進力を利用した神速の行軍にて、敵を屠ってきた。未知の剣城殿の武器をも俺は把握している。

 ただ一つ誤算があるとすれば・・・。あの旗印は九枚笹。竹中家の家紋・・・。今孔明と名高い竹中殿を俺は知らない。この狭い場所でも完璧な陣形、統率の取れた隊・・・。
 少し歪ではあるが、幕府軍だろうと思われる男が率いる小さな集団。5丁程しか見えないが、鉄砲で確実に敵を倒していっている。あの男も確か美濃の者だったか。竹中家も美濃・・・。

 今は考えても仕方がない。確実に剣城殿を屠るという事だ。

 「長槍隊を出せ!槍襖にて敵を近付けさせるな!鉛甲冑装備の者を前に出せ!敵の狙撃も来るぞ!大筒の準備を急がせろ!あの先頭を潰せ!あれなる者が坂井隊の大将だ!」

 「御報告申し上げます!!」

 「うむ」

 「敵の勢い激しく、押されていましたが、人数差もあり止まりました!敵の狙撃で微々たる被害は出ていますが、殿の言われた通り、前側だけ鉛鎧を装備させた者は、全員無事でございます」

 「そうか。今少し時間があれば、もっと装備できる者が居ただろう。下がれ」

 ふっ。国友印があるとはいえど、鉛は貫通しないと。卑怯と言われようと、一度でも俺を信用した剣城殿の落ち度だ。夢幻兵器もここではそうは効果が無いだろう。密集さえしなければどうという事はない。


 ~隼人隊~

 「隼人様。敵は鎧に何か仕込んでいるようで、貫通しません!」

 「う~ん。そのようだな。距離を稼ぐ戦ではないなら、あの重たい装備でも有りという事か。敵は我等の事を知っているからな」

 「え!?褒めてどうするのですか!?」

 「クックックッ。全員があの着込みを装備している訳ではないだろう?お前達の緊急用の焙烙玉を渡せ」

 「焙烙玉ですか?確かに密集した敵には有効ですが、こうも乱戦になっている中、投げ込むのは味方にも・・・」

 「つべこべ言うな。早く寄越せ。慶次様が直に出られる。押され気味で、敵に勝機をあの方が手渡す筈がない。慶次様が出られたら焙烙玉で道を作るのだ。中陣の敵をお前達は狙撃せよ。今のところ敵の弓矢は効果が無い。これもあの糸子殿が作られた着込みのお陰だ」

 「はっ!」




 「さて・・・嫌な時間だな。足が止まり、いくら装備が良いといっても、こうも敵さんと数の差があれば、あの坂井隊も苦戦するか。剣城?そろそろ俺は出るぞ。この嫌な流れを断ち切ってくる」

 「了解です。気を付けて下さい」

 「任せとけって!お前が三好を討つまで敵を撹乱してやるさ。それに今回は昔、お前から貰った皆朱槍を持って来ているんだ」

 「あっ、神槍ロンギヌスね。地走りだっけ?民家はあまり壊さないようにね。住民にも剛力君にも怒られるかもしれないから」

 「その辺も大丈夫だ。俺はセンスがあるからな!訓練しなくてもそれくらい出来るんだぜ!はっはっはっ!じゃあな!大将。頼んだぞ。奉行衆ッ!!待たせたな!これより我等は先陣を追い越して、敵の中陣を叩くッ!前も横も後ろも敵だらけの場所に自ら飛び込み、剣城に道を作る!お前達は映えある将軍の兵だ!見事、大役を果たしてみせよ!」

 「「「「オォ────ッ!!!!」」」」

 オレは知っている。この人は人の居ない所で並々ならぬ訓練、修練をしている事を。けどそれは敢えて言わない。装備だけ煌びやかで、実戦で邪魔だろ!?って思う物が付いてある甲冑を装備している、奉行衆の兵達。恐らくどこぞの良い血筋関係の人だろう。
 それをこうも士気を高くさせ、相手に華を持たせる口上。この人も竹中半兵衛さんと同じ本物だ。

 「前田隊ッ!!突撃ッ!!剛力!道を開けろ!奉行衆!ただただ俺の背中を追い掛けて来い!」



 「ふぅ~。流石、慶次さんだな。いつもカッコイイな」

 「がははは!慶次坊なんかより、我が君の方が男前ですぞ!」

 「うむ。俺もそう思います」

 「少し見ない間に、青木さんも小川病が移ったのかな?」

 「ひ、酷いですぞ!我が君!ワシは本心ですぞ!」

 「ふふ。冗談だよ。少し待ってて。すぐ戻るから」

 オレは正門の方へと向かう。坂井隊が頑張っているからか、敵の攻撃は届いて来ない。

 「剛力君。お疲れ」

 「剣城様!」

 「今回は指示しなくても、上手く出来ているようだね。流石だよ」

 「勿体ない御言葉です」

 「剛力隊は今やどこへでも引っ張りだこだからな。鞠ちゃん?」

 「はっ!」

 「さっき雑賀孫一って人達捕縛したんだけど、1人怪我してるから治してあげてよ。この戦が終われば聞きたい事があるしさ」

 「治す・・・のですか?」

 「あ、あぁ。うん。実は雑賀孫一ってのは、雑賀の頭領が名乗る名前なんだ。例えあの人を倒しても次の雑賀孫一が生まれるし、傭兵軍団だからね。敵に回すなら本当に根斬りにしないと、後々面倒になるよ」

 「ならば、私と凛が今の内に雑賀を潰しましょうか?号令をくれれば7日で・・・」

 「ストップ!!!誰も根斬りにしないから!」

 忘れていたよ。鈴ちゃんも大概だけど、鞠ちゃん、凛ちゃんも好戦的だったよな。これが衛生班なんだから笑える。

 「そうですか・・・」

 「だからそこ!残念そうにしない!で、その横の女性は?」

 「あっ、この人はお清さんっていう夜伽衆の1人なんです!」

 「よ、夜伽衆の1人だと!?そんな部署があるのか!?」

 「ありますよ!私は手を出されていませんが、このお清さんは夜伽衆の中でも・・・その下の身分ですので・・・。将軍が下々の方と、交わった事実が無いよう消されそうでしたので、私が保護しました」

 「ちょ、ちょっと鞠ちゃん!」

 「へぇ~。そうなんだ。こんにちわ。お清さん。鞠ちゃんの上司の剣城と申します。あんなヘッポコ将軍に消されるなんて可哀想だ。良ければ岐阜に来る?あぁ、ごめん。美濃に来る?」

 「え!?」

 「いや、だから美濃に来る?貴方の考えでは、美濃は田舎としか思わないかもしれないけど、まぁまぁ発展してるよ?出身がどこかは知らないけど、貴方の出生していた所より発展してるって、保証するよ?飯も美味いし、酒も美味いし、仕事も選ぶ程あるよ?当面の生活が成り立つまで、鞠ちゃんに着いていてもいいし。友達もできるんじゃない?オレの配下にも女性が多いんだ」

 「ねっ!言ったでしょ!?剣城様は優しいんだよ!けど、間違っても剣城様を惑わさないようにね?優しいからって惑わしてたら、ゆきって奥さんが居るんだけど、半殺しにされるよ!」

 いや、何ちゅう事を言うんだよ・・・。ゆきさんは優しいぞ!?

 それに将軍と穴・・・兄弟は嫌・・・ではないな。よく見ればお清さんは普通に可愛いぞ!?

 「つ・る・ぎ・さ・ま!」

 「おっと・・・鞠ちゃん!これは違うぞ!ゴホンッ。まっ、よく考えてよ。本当に消されるなら、着いてくる考えしか思い浮かばないとは、思うけどね。じゃあオレもそろそろ出るから、鞠ちゃんはここをよろしく。凛ちゃんは念の為に連れて行くから」

 「了解しました!御武運を!凛!皆をよろしくね!」

 「・・・分かっている」

 「もう!相変わらず寡黙ね。あっ、怪我しても今度は自分から治さないように、お願いしますね!ちゃんと診察しますので!凛も致命傷じゃない限りは、剣城様を私に診させてよね!」

 「・・・・・分かった」「・・・・・・」

 「剣城様!返事は!?」

 「・・・・分かった」

 クッ・・・。三好の兵より鞠ちゃんが怖いぜ。


 
 「エイサーッ!!」「うぉりゃっ!!」「ぬぉぉ!!!」

 ゴンッ ドゴンッ ドガッ!!

 パンッ  パンッ  パンッ  パンッ

 「やっぱ戦だな」

 「そりゃそうですよ。三好からすれば進退を賭けた戦ですからな。ですが、よくも考えた物ですな。剛力が捕らえた者の装備を見ましたが、鉛らしき物を誂えた甲冑です」

 「ふぅ~ん。これがか・・・。だから隼人君達の狙撃が効果が薄いのか。ってか重っ!!」

 「えぇ。これでは満足に動けないでしょう。ですが、移動をあまりしなくても良い戦ならこれはこれで有りかと」

 確かに鉄砲相手ならば、これはこれで有りかもしれない。しかも刃も通さないからな。三好が考えつくなら、他の家も考えるかもしれないから、これは今後は考えないといけない。

 「がははは!我が君!ワシの方天戟なら、このような鎧だろうが甲冑だろうが、無問題ですぞ!!」

 ドゴンッ!!

 「いやいや、それは筆頭家老様しか思わないから。皆が方天戟なんて使えないよ・・・あっ・・・これは・・・道が・・・。見える!皆ッ!!待たせました!!道が出来ました!坂井様が穴を作り、半兵衛さんが道を切り開き、慶次さんが届かせた敵本陣への道!!行くぞ!!」

 "キャハッ♪剣城っち!今度こそあーしが守るよ"

 "ノア。頼むぞ。敵陣を突っ切るぞ"

 「木脇様。先頭よろしくお願いします」

 「畏まりました。島津兵児ッ!!出番だ!おいどん等は剣城様の魁ぞ!抜けッ!!!疾く疾くと本陣へ進め!出撃ッ!!」

 「芝田隊ッ!!島津隊に続けッ!!突撃ッ!!!」

 「あぁ・・・光悦・・・蕩けそうだよ・・・」

 坂井さんの大軍を恐れない勇気、半兵衛さんの敵の一手二手先を読む軍略、慶次さんの鬼神の如き働き、島津隊の士気の高さ、初めて会うオレに全幅の信頼を寄せて、死をも恐れぬ魁・・・。

 「敵を殺す」

 「がははは!我が君も猛ってきましたか!我が君より与えられし、選ばれた者しか装備できぬ成長する大盾。我が君の成長する剣と良い勝負ですな!我が君への攻撃はワシが引き受ける!青木!お前は露払いを!我が君を疲れさせるな!望月頭領は常に我が君の横に!」

 「おうよッ!!」 「当たり前だ!」

 完全にオレは充てられている。客観的にオレは自分でも分かる。もう何度目かの戦だ。人を殺す戦・・・。
 戦は嫌いだと思っているが、オレに従ってくれる後ろの皆を見ると、どことなく湧いてくる高揚感。金剛君は心配そうに東門の方から見ている。剛力君はオレが翔ける時に頭を下げる。鞠ちゃんはグーを突き出し喜んでいる。

 この感じ・・・嫌いじゃない。
 
 

 
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

織田信長 -尾州払暁-

藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。 守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。 織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。 そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。 毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。 スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2022.04.04) ※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。 ※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

転生一九三六〜戦いたくない八人の若者たち〜

紫 和春
SF
二〇二〇年の現代から、一九三六年の世界に転生した八人の若者たち。彼らはスマートフォンでつながっている。 第二次世界大戦直前の緊張感が高まった世界で、彼ら彼女らはどのように歴史を改変していくのか。

信忠 ~“奇妙”と呼ばれた男~

佐倉伸哉
歴史・時代
 その男は、幼名を“奇妙丸”という。人の名前につけるような単語ではないが、名付けた父親が父親だけに仕方がないと思われた。  父親の名前は、織田信長。その男の名は――織田信忠。  稀代の英邁を父に持ち、その父から『天下の儀も御与奪なさるべき旨』と認められた。しかし、彼は父と同じ日に命を落としてしまう。  明智勢が本能寺に殺到し、信忠は京から脱出する事も可能だった。それなのに、どうして彼はそれを選ばなかったのか? その決断の裏には、彼の辿って来た道が関係していた――。  ◇この作品は『小説家になろう(https://ncode.syosetu.com/n9394ie/)』『カクヨム(https://kakuyomu.jp/works/16818093085367901420)』でも同時掲載しています◇

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

16世紀のオデュッセイア

尾方佐羽
歴史・時代
【第12章を週1回程度更新します】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。 12章では16世紀後半のヨーロッパが舞台になります。 ※このお話は史実を参考にしたフィクションです。

処理中です...