236 / 373
永禄の改革
みんなの頑張り
しおりを挟む
時計台を設置したり慶次さん、愛州さん達を平時は警備隊として機能し始めて、暫く経った昼下がりに唐突に信長さんが俺の家にやってきた。
「おう!邪魔するぞ!」
「こんにちわ。本日は何を所望でしょう?」
「ふん。ゆきとやらもだいぶワシを分かってきたではないか。お濃めの腹もだいぶ大きくなってきおる。城の料理人の飯は食わずお前の飯を所望しておる」
「濃姫様にお料理でしょうか?」
「うむ。みかんゼリーが食いたいと言っておったぞ。作ってまいれ!」
「畏まりました。剣城様?大殿様がお呼びです!」
この日俺はお菊さんとやっと経済の町として動き出した岐阜の事を聞いていた中の信長さんの来訪だ。
「は~い。お菊さん?信長様を大部屋に案内してあげて」
「分かりました」
信長さんがお菊さんに案内され大部屋にやって来た。一段高い所に信長さんに座ってもらった。
「うむ。綺麗にしておるな?良い心掛けじゃ!」
「お菊さんや、ゆきさんが毎日掃除してくれてますからね。本日はどうされましたか?」
「そろそろ10月も終わり、寒くなって来る頃だろう。公家からそろそろ参りたいと再三の嘆願書が参っておる」
「え!?嘆願書ですか!?」
「義弟に塩や砂糖、肉を輸出しておるだろう?奴は人の褌で相撲を取っておる。まあそれは別に良い。彼奴が考え儲けておるからな。かなり儲けておるだろうな」
要は転売か!?まあ別にオレ達にも儲けが出てるからいいけど。
「森様に砂糖作りを最初してもらってましたが今は岐阜の方が生産力が高いですからね」
「あぁ。全て貴様と貴様の配下のおかげである!これに関しては手放しで褒めよう。貴様の蔵も中々になったのではないか?国友が休みがなく敵わんと言っておったぞ?」
「あれでもかなり働き手が増えているはずなのですが日々銭作りに勤しんでもらっても足りないくらいですからね・・・・」
近江から商人が相当数ここ岐阜に来て買い物をし他国に品が渡って行く。鼻の効く商人は何も近江だけではない。近江商人に売り、その商人が京の商人に売ったり、信濃、甲斐、三河、はたまた相模の方まで流れているはずだ。
「たぬきの配下の者まで最近では買い物に来ておるらしいな?温泉宿は連日の盛況振りではないか。まあワシは城でのんびり過ごせるから良いがな」
そりゃあな?我が儘言って城の一階に温泉室作って朝、夜と風呂に入ってるもんな!?遠藤さんが愚痴ってたぞ!?『某も入りたいのに中々許可がおりない』とな?
「しかしまあ・・・よくやったものだ。飯屋は多数。呉服屋、肉屋、魚屋、氷屋、温泉宿、両替所とな?」
「魚屋に関してはかなり大変でしたね。これも私の配下の葛城さんって方が日々頑張ってくれています。相乗して、若い男子の仕事として飛脚も今は給料をかなり良くしているためなり手が多いですね」
「うむ。氷がなんと言っても大きいだろう。食材を運ぶに重要な物だからな。徐々に貨幣制度が染み渡ってきておる」
それに関しては国友さんの息子、芳兵衛君の発案だ。大きいクーラーボックスを作り氷を大量生産して、ゴムの木を植えそのゴムの木からゴムを生産し、タイヤ付きの車輪の発明で飛脚界に革命が起きているのだ。
ゴムの加工は少し前に魔改造されている清洲の村にて拝見したけど悲しいかなオレには分からなかった。その昔例の実をオレも食べているはずなのだが。
「このゴムの木から白いベタベタしたこの樹液を採取します。これを未来ではラテックスと言うみたいですね?まあ、これを桶に採取するのです!」
「へぇ~。物知りですね?オレは全然分からなかったよ」
「甘い!剣城様はショコララテより甘いです!実はこのゴムの木・・・このラテックスは朝の5時~7時までが1番取れるのです!」
「おっ、おう・・・そうなのですね?ではこれは芳兵衛さんにお任せーー」
「いやいや、ちゃんとお聞きください!この採取したラテックスから不純物を取り省き、濾過し…………あちらの燻す建物にて………水で洗い………乾燥させるて成型するのです!分かりますか!?」
とこのように毎度ながらかなりの熱弁な説明を強制的に聞かされ今やゴム製品が色々増えている。
負けじと国友さんも銭作りと平行して兵器作りも少しずつ進んでいるみたいだ。このゴムの説明を聞いた時挨拶がてら鍛治場に足を運び世間話を聞いた時に分かった事だ。
「おう!剣城か?久しぶりだ!忙しくて敵わん!だがあの温泉の素だったか!?あれをここ清州にも作ってくれて感謝している!あれは気持ち良いな?ははは!」
「それは良かったです!やる事多くてすいませんね」
「いいさ。いいさ。それで・・・これを見てほしい」
そう言われて見せられた物がオレがタイムスリップする前に居た世界線で言えば第一次世界大戦時に登場したであろう大砲だと思う。
「これだ!この兵器書のこれを見てくれこの三八式十糎加農砲という物だ!」
見せられた物はその昔大日本帝国が日露戦争の時に使用した加農砲だと思う。
「素晴らしいです!よくこれを作れましたね!?」
「まあ?俺にかかればこのくらいはな?ははは!これは倅のごむの車輪だったか?あれがあって初めて作れる物だ。詳しく言っても剣城は分かるまい?簡単に言うとだな?段隔螺式で、装填は分離薬筒方式だ」
「装填は分離薬筒方式?」
「まあ、聞いてくれ。この兵器書によれば剣城が居た未来では運動面があまらよくなかったらしいな?」
いやいや聞かれてもオレはこんなの初めて見たんだけど!?
「オレは初めて見ました」
「そうか。まあ本来なら重たくてすぐに使えた物ではなかったが無駄は省き砲身を本来の半分にし、口径を小さくした物だ。第一次世界大戦と末恐ろしい世界の戦があったのだろう?」
「ありましたね」
「その戦、この書でしか拝見できないが今この俺たちが居る世界では天下無双なる物と思う!」
とみんなが切磋琢磨しどんどん発展しているのだ。
「おい!聞いておるのか!?」
「え!?あ!すいません。ここ最近のみんなの働きを思い出していました。公家が来る件ですね?」
「そうじゃ。ワシが直々に出迎え致す。義弟の家臣共も現れよう。10日を目処に考えておけ!城に一室、帝が座す部屋にも負けない室を作れ!」
「帝に負けない部屋ですか!?・・・・善処致します」
「うむ。ついでじゃ!ワシにも昼飯を作れ!そうだな・・・今日は中華そばを所望する!」
何がついでじゃ!だよ!?いっつもオレの家で食べてるじゃんかよ!?
「おう!邪魔するぞ!」
「こんにちわ。本日は何を所望でしょう?」
「ふん。ゆきとやらもだいぶワシを分かってきたではないか。お濃めの腹もだいぶ大きくなってきおる。城の料理人の飯は食わずお前の飯を所望しておる」
「濃姫様にお料理でしょうか?」
「うむ。みかんゼリーが食いたいと言っておったぞ。作ってまいれ!」
「畏まりました。剣城様?大殿様がお呼びです!」
この日俺はお菊さんとやっと経済の町として動き出した岐阜の事を聞いていた中の信長さんの来訪だ。
「は~い。お菊さん?信長様を大部屋に案内してあげて」
「分かりました」
信長さんがお菊さんに案内され大部屋にやって来た。一段高い所に信長さんに座ってもらった。
「うむ。綺麗にしておるな?良い心掛けじゃ!」
「お菊さんや、ゆきさんが毎日掃除してくれてますからね。本日はどうされましたか?」
「そろそろ10月も終わり、寒くなって来る頃だろう。公家からそろそろ参りたいと再三の嘆願書が参っておる」
「え!?嘆願書ですか!?」
「義弟に塩や砂糖、肉を輸出しておるだろう?奴は人の褌で相撲を取っておる。まあそれは別に良い。彼奴が考え儲けておるからな。かなり儲けておるだろうな」
要は転売か!?まあ別にオレ達にも儲けが出てるからいいけど。
「森様に砂糖作りを最初してもらってましたが今は岐阜の方が生産力が高いですからね」
「あぁ。全て貴様と貴様の配下のおかげである!これに関しては手放しで褒めよう。貴様の蔵も中々になったのではないか?国友が休みがなく敵わんと言っておったぞ?」
「あれでもかなり働き手が増えているはずなのですが日々銭作りに勤しんでもらっても足りないくらいですからね・・・・」
近江から商人が相当数ここ岐阜に来て買い物をし他国に品が渡って行く。鼻の効く商人は何も近江だけではない。近江商人に売り、その商人が京の商人に売ったり、信濃、甲斐、三河、はたまた相模の方まで流れているはずだ。
「たぬきの配下の者まで最近では買い物に来ておるらしいな?温泉宿は連日の盛況振りではないか。まあワシは城でのんびり過ごせるから良いがな」
そりゃあな?我が儘言って城の一階に温泉室作って朝、夜と風呂に入ってるもんな!?遠藤さんが愚痴ってたぞ!?『某も入りたいのに中々許可がおりない』とな?
「しかしまあ・・・よくやったものだ。飯屋は多数。呉服屋、肉屋、魚屋、氷屋、温泉宿、両替所とな?」
「魚屋に関してはかなり大変でしたね。これも私の配下の葛城さんって方が日々頑張ってくれています。相乗して、若い男子の仕事として飛脚も今は給料をかなり良くしているためなり手が多いですね」
「うむ。氷がなんと言っても大きいだろう。食材を運ぶに重要な物だからな。徐々に貨幣制度が染み渡ってきておる」
それに関しては国友さんの息子、芳兵衛君の発案だ。大きいクーラーボックスを作り氷を大量生産して、ゴムの木を植えそのゴムの木からゴムを生産し、タイヤ付きの車輪の発明で飛脚界に革命が起きているのだ。
ゴムの加工は少し前に魔改造されている清洲の村にて拝見したけど悲しいかなオレには分からなかった。その昔例の実をオレも食べているはずなのだが。
「このゴムの木から白いベタベタしたこの樹液を採取します。これを未来ではラテックスと言うみたいですね?まあ、これを桶に採取するのです!」
「へぇ~。物知りですね?オレは全然分からなかったよ」
「甘い!剣城様はショコララテより甘いです!実はこのゴムの木・・・このラテックスは朝の5時~7時までが1番取れるのです!」
「おっ、おう・・・そうなのですね?ではこれは芳兵衛さんにお任せーー」
「いやいや、ちゃんとお聞きください!この採取したラテックスから不純物を取り省き、濾過し…………あちらの燻す建物にて………水で洗い………乾燥させるて成型するのです!分かりますか!?」
とこのように毎度ながらかなりの熱弁な説明を強制的に聞かされ今やゴム製品が色々増えている。
負けじと国友さんも銭作りと平行して兵器作りも少しずつ進んでいるみたいだ。このゴムの説明を聞いた時挨拶がてら鍛治場に足を運び世間話を聞いた時に分かった事だ。
「おう!剣城か?久しぶりだ!忙しくて敵わん!だがあの温泉の素だったか!?あれをここ清州にも作ってくれて感謝している!あれは気持ち良いな?ははは!」
「それは良かったです!やる事多くてすいませんね」
「いいさ。いいさ。それで・・・これを見てほしい」
そう言われて見せられた物がオレがタイムスリップする前に居た世界線で言えば第一次世界大戦時に登場したであろう大砲だと思う。
「これだ!この兵器書のこれを見てくれこの三八式十糎加農砲という物だ!」
見せられた物はその昔大日本帝国が日露戦争の時に使用した加農砲だと思う。
「素晴らしいです!よくこれを作れましたね!?」
「まあ?俺にかかればこのくらいはな?ははは!これは倅のごむの車輪だったか?あれがあって初めて作れる物だ。詳しく言っても剣城は分かるまい?簡単に言うとだな?段隔螺式で、装填は分離薬筒方式だ」
「装填は分離薬筒方式?」
「まあ、聞いてくれ。この兵器書によれば剣城が居た未来では運動面があまらよくなかったらしいな?」
いやいや聞かれてもオレはこんなの初めて見たんだけど!?
「オレは初めて見ました」
「そうか。まあ本来なら重たくてすぐに使えた物ではなかったが無駄は省き砲身を本来の半分にし、口径を小さくした物だ。第一次世界大戦と末恐ろしい世界の戦があったのだろう?」
「ありましたね」
「その戦、この書でしか拝見できないが今この俺たちが居る世界では天下無双なる物と思う!」
とみんなが切磋琢磨しどんどん発展しているのだ。
「おい!聞いておるのか!?」
「え!?あ!すいません。ここ最近のみんなの働きを思い出していました。公家が来る件ですね?」
「そうじゃ。ワシが直々に出迎え致す。義弟の家臣共も現れよう。10日を目処に考えておけ!城に一室、帝が座す部屋にも負けない室を作れ!」
「帝に負けない部屋ですか!?・・・・善処致します」
「うむ。ついでじゃ!ワシにも昼飯を作れ!そうだな・・・今日は中華そばを所望する!」
何がついでじゃ!だよ!?いっつもオレの家で食べてるじゃんかよ!?
0
お気に入りに追加
600
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/history.png?id=c54a38c2a36c3510c993)
本能のままに
揚羽
歴史・時代
1582年本能寺にて織田信長は明智光秀の謀反により亡くなる…はずだった
もし信長が生きていたらどうなっていたのだろうか…というifストーリーです!もしよかったら見ていってください!
※更新は不定期になると思います。
獅子の末裔
卯花月影
歴史・時代
未だ戦乱続く近江の国に生まれた蒲生氏郷。主家・六角氏を揺るがした六角家騒動がようやく落ち着いてきたころ、目の前に現れたのは天下を狙う織田信長だった。
和歌をこよなく愛する温厚で無力な少年は、信長にその非凡な才を見いだされ、戦国武将として成長し、開花していく。
前作「滝川家の人びと」の続編です。途中、エピソードの被りがありますが、蒲生氏郷視点で描かれます。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
故郷、甲賀で騒動を起こし、国を追われるようにして出奔した
若き日の滝川一益と滝川義太夫、
尾張に流れ着いた二人は織田信長に会い、織田家の一員として
天下布武の一役を担う。二人をとりまく織田家の人々のそれぞれの思惑が
からみ、紆余曲折しながらも一益がたどり着く先はどこなのか。
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
16世紀のオデュッセイア
尾方佐羽
歴史・時代
【第13章を夏ごろからスタート予定です】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。
12章は16世紀後半のフランスが舞台になっています。
※このお話は史実を参考にしたフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる