234 / 373
永禄の改革
間話 ある日の朝
しおりを挟む
「ゆきさんおはよう!」
「あっ、おはようございます・・・」
「うん?どうしたの?」
「いえ、お髭がだいぶ伸びたと思いまして」
そういえばこの時代の男の人は髭伸ばしてる人が多いしなんなら武士は髭を伸ばすのが当たり前みたいだからオレも伸ばしてたけど揃えてはいなかったな。
柴田さんみたいな野人みたいなのはいやだけど。
「とりあえず朝風呂入るからその時に久しぶりに全部剃ろうと思う。やっぱ男子たる者清潔感が大事だからな」
「クスッ。お好きなように。私はどの姿の剣城様も素敵に思いますよ」
「ありがとう」
朝から嬉しい事を言ってもらいルンルン気分で家の横の温泉に入る。
「おう!入ってるぞ!」
いや何でこんな朝っぱらから信長さんが居るの!?然も我が家の如く温泉に入ってるんだが!?
「おはようございます」
「しかし、朝からこの湯船に浸かるとはどんな物よりの馳走じゃな!まあ貴様も入れ!」
いやいやここ俺の温泉だよな!?何で信長さんが『まあ入れ』とか言えるんだよ!?
「ほう?また変わった物を使っているな?それはなんじゃ?ほうほう。髭を剃るのに使う物か。精巧な刃ではないか。貸してみろ!」
あぁ~あ。俺の損じても切れない5枚刃の剃刀が・・・。
「使い心地はーー」
「これは気持ちが良いな!!おい!ワシの顔を剃れ!口の髭は細く!」
何で俺が朝っぱらから信長さんの顔剃りしなくちゃならないんだよ!?けど断れるはずもないよな。
「うむ。男前が更に男前になった!礼を言うぞ!それとこの鏡をもう少し綺麗にしておけ!汚れておる!ここで会ったのもなんじゃ。朝飯を所望する!鮭の塩焼きが食いたい」
チッ。ぜっんぜんゆっくりできないじゃないか!!
ゴグッ ゴグッ ゴグッ
「ぷっは~!美味い!温泉上がりのコーヒー牛乳こそ至高!おう。金剛とやらも浅井から帰ってきておったか」
「大殿様、おはようございます。まさか来訪しているとは知らずこんな寝巻き姿で申し訳ありません」
「良い!今日は気分が良い!お主も共に鮭の塩焼きを食おうぞ!」
気付けばオレ、ゆきさん、金剛君、信長さんで朝飯を食べた。いつになく上機嫌で見た事ない雰囲気の信長さんだ。
「うむ。美味かった!ではまた明日来るぞ!明日はカレーじゃ!貴様の作るカレーを所望する!くれぐれもカレーにバターは入れるなよ?ワシは甘いカレーは好かん!!」
マジかよ!?明日も来るの!?チッ。早急に城に温泉作って遠藤さんに任さないとオレが休めないぞ!!
「あっ、おはようございます・・・」
「うん?どうしたの?」
「いえ、お髭がだいぶ伸びたと思いまして」
そういえばこの時代の男の人は髭伸ばしてる人が多いしなんなら武士は髭を伸ばすのが当たり前みたいだからオレも伸ばしてたけど揃えてはいなかったな。
柴田さんみたいな野人みたいなのはいやだけど。
「とりあえず朝風呂入るからその時に久しぶりに全部剃ろうと思う。やっぱ男子たる者清潔感が大事だからな」
「クスッ。お好きなように。私はどの姿の剣城様も素敵に思いますよ」
「ありがとう」
朝から嬉しい事を言ってもらいルンルン気分で家の横の温泉に入る。
「おう!入ってるぞ!」
いや何でこんな朝っぱらから信長さんが居るの!?然も我が家の如く温泉に入ってるんだが!?
「おはようございます」
「しかし、朝からこの湯船に浸かるとはどんな物よりの馳走じゃな!まあ貴様も入れ!」
いやいやここ俺の温泉だよな!?何で信長さんが『まあ入れ』とか言えるんだよ!?
「ほう?また変わった物を使っているな?それはなんじゃ?ほうほう。髭を剃るのに使う物か。精巧な刃ではないか。貸してみろ!」
あぁ~あ。俺の損じても切れない5枚刃の剃刀が・・・。
「使い心地はーー」
「これは気持ちが良いな!!おい!ワシの顔を剃れ!口の髭は細く!」
何で俺が朝っぱらから信長さんの顔剃りしなくちゃならないんだよ!?けど断れるはずもないよな。
「うむ。男前が更に男前になった!礼を言うぞ!それとこの鏡をもう少し綺麗にしておけ!汚れておる!ここで会ったのもなんじゃ。朝飯を所望する!鮭の塩焼きが食いたい」
チッ。ぜっんぜんゆっくりできないじゃないか!!
ゴグッ ゴグッ ゴグッ
「ぷっは~!美味い!温泉上がりのコーヒー牛乳こそ至高!おう。金剛とやらも浅井から帰ってきておったか」
「大殿様、おはようございます。まさか来訪しているとは知らずこんな寝巻き姿で申し訳ありません」
「良い!今日は気分が良い!お主も共に鮭の塩焼きを食おうぞ!」
気付けばオレ、ゆきさん、金剛君、信長さんで朝飯を食べた。いつになく上機嫌で見た事ない雰囲気の信長さんだ。
「うむ。美味かった!ではまた明日来るぞ!明日はカレーじゃ!貴様の作るカレーを所望する!くれぐれもカレーにバターは入れるなよ?ワシは甘いカレーは好かん!!」
マジかよ!?明日も来るの!?チッ。早急に城に温泉作って遠藤さんに任さないとオレが休めないぞ!!
0
お気に入りに追加
599
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
16世紀のオデュッセイア
尾方佐羽
歴史・時代
【第12章を週1回程度更新します】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。
12章では16世紀後半のヨーロッパが舞台になります。
※このお話は史実を参考にしたフィクションです。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
獅子の末裔
卯花月影
歴史・時代
未だ戦乱続く近江の国に生まれた蒲生氏郷。主家・六角氏を揺るがした六角家騒動がようやく落ち着いてきたころ、目の前に現れたのは天下を狙う織田信長だった。
和歌をこよなく愛する温厚で無力な少年は、信長にその非凡な才を見いだされ、戦国武将として成長し、開花していく。
前作「滝川家の人びと」の続編です。途中、エピソードの被りがありますが、蒲生氏郷視点で描かれます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる