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太郎君の秘密

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 オレはその後自分達の陣に戻り・・・というか隣なんだけど、みんなを集めて人海戦術・・・ひたすらオレは購入して購入した物を甲賀の人達に渡して各部隊に持って行くように手配した。織田本隊や森隊やら全隊に行き渡るようにと考えてたら100万円分もミリ飯に使うと思わなかったぜ。まあ安かったからいいけど。

 「大膳君!信長様にたまに外れがあると伝えるように!」

 「え!?外れですか!?分かりました」

 「あっ、鞠ちゃんお帰り!佐久間さんどうだった?」

 「はい。ただの糞詰まりです。浣腸したら治りました」

 「え!?ただのそれだけ!?」

 「はい。元々腹が弱いそうでたまに環境が変わったりしたら出なくなる人が居ます」

 佐久間さんそんな人だったのか!?まっ、重病じゃなくて良かったな。



 「さっ、戦の前だし今日はパァーっとやりますか!?」

 「よっ!剣城!さすがだな!俺は酒だぞ!」

 いや慶次さんはいつでも酒じゃん!?

 「今日こそはこの小川!小川三左衛門の好物をお願い致し申す!」

 小川さんは選挙か!?

 あまり大っぴらにしたら信長さん達に怒られるといかないから地下壕で購入する。

 《スコッチ700ml》\6000

効能・・・・異国を味わえる酒。悪酔いしない

 《バーボンウイスキー500ml》\5000

効能・・・・はるか昔神々が競い奪いあった酒。悪酔いしない

 《オレンジジュース2ℓ》\300

効能・・・・愛媛県の伊予柑を使ったジュース。肌に良い

 《すき焼きセット4人前×13》\130000

効能・・・・みんな大好きすき焼きの肉、ネギ、こんにゃく、厚揚げ豆腐、某社を真似て作った究極のすき焼きのタレのセット。食べると至福を味わえる

 《第3のビール金色麦芽1ケース》\5000

効能・・・・味が発泡酒と遜色がないGarden of Eden オリジナルブランドのビール。ビールに迷えば金色麦芽を買えば間違いがないとまで有識者の間では言われている。



 某社を真似て作ったってオリジナルじゃないんかい!?なのにビールだけオリジナルブランドかよ!?金色麦芽って名前だけは神々しいな!?名前負けか!?そうなのか!?有識者とはだれだよ!?

 とりあえずよしっ!今日だけ贅沢にしよう!あのビールはオレも飲んでみよう!それと卵はどうしようか・・・村に取りに帰れないよな・・・。まっ、今日は卵はいいか。

 「さてさて・・・・諸君!みんなはまだすき焼きを堪能した事ないであろう?」

 「剣城様!?すき焼きとは!?」

 「ふふふ。すき焼き・・・すき焼きとは古今東西嫌いな人が居ないとまで言われている鍋だ!大膳君!鍋を用意したまへ!」

 「嫌いな人が居ない・・・それ程の食べ物ですか!?」

 「剣城さま!?すき焼きは甘辛いタレの食べ物ですよね?」

 「え!?鞠ちゃん知ってるの?」

 「レシピ本で見ただけです!私も楽しみです!」

 意外だな。鞠ちゃんも食べる事が楽しみになったのかな?

 その後は鍋が4つしかない為交代しながら食べる事にした。付属のタレを鍋に入れ、後は具材を放り込み煮込むだけで完成の簡単なセットだ。これ作ったゴッドファーザー!最高っす!!オレすき焼き大好きっす!!!と心の中で思いながら太郎君と一緒に作ってたんだが男達は酒が待ちきれないのかみんな酒を見ないように一点集中して違う所を見ているので先にビールを渡してあげた。

 「剣城!?今日はこれだけなのか!?」

 「いやこれだけってまぁまぁ買いましたよ!?戦の前なので我慢してください!そんなに飲みたいならちゃんと勝ってからです!」

 「ふん!他愛ない!皆の者!!斎藤を滅ぼし剣城を破産させるくらい飲んでやろうぞ!!」


 「「「オォォォォォーーーーーッッッ!!」」」


 いやオレを破産させるくらい飲もうぞ!ってどういう事!?お前らそんな酒飲んだら肝臓がやられるぞ!?しかも、やけに士気が高いんだが!?


 




 「お館様?やけに剣城殿の所は士気が高いですね?」

 「ふん。初めての先陣での戦だろう。あれくらい士気がないといかん。それより浅井の返事は来たか?」

 「はっ。書状はもう少しかかるみたいですが概ね同盟に関しては問題ないように思います。我らが斎藤を倒せればの話ですが」

 「ふん。小癪な。格の違いを見せつけてやらねばなるまい」





 いやぁ~食べた!飲んだ!あのビール美味すぎだろ!?何本でも飲めてしまうじゃん!?結局追加で2ケース購入したけどみんなワイワイ飲んで戦の前の感じではなく遠足にでも行くのか?って感じで飲み食いしてたんだけど、ここが地下壕で良かったよ。あんな騒ぎを外でしてたら信長さん激怒だろう。

 「剣城殿!これはまた過去一美味かったです!」

 「これ程米が合う食べ物は他にないかと!」

 「もう少し肉が欲しかったですが満足しました!」

 「お肉少なくてごめんね?またなんとかして尾張でも作れるようにするから。後、片付け任せてごめんね?オレは自分の陣に帰るから後はよろしく!って、太郎君どうしたの?」

 太郎君が無言でオレの方を見てくる。

 「・・・あの・・・私も護衛組に入れてもらえれませんか!?」

 「うん?私!?ん!?今の輸送班とかはしんどい感じ?それとも小川の爺ちゃんみたいにバトルジャンキー系?」

 「殿!!!ワシはまだ爺の歳じゃないですぞ!?ワシは生涯現役!死ぬまで殿に仕え、死んでも殿に仕える甲賀の小川三左衛門よ!!がはははは」

 いや酔いすぎだろ!?死んでまで仕えなくてもいいよ!?

 「剣城様?少しお話を・・・」

 「お菊さんどうしたの?太郎君の護衛は反対な感じ?」

 「いっいえ・・・剣城様?太郎の事気づきませんか?」

 「え?何が?」

 なんか太郎君凄くモジモジしてるんだが?まさかッ!?オレの貞操か!?

 「剣城様・・・少し歩きましょう。太郎も着いてまいれ。金剛はそこで待っていろ」



 「ここなら大丈夫でしょう。さっ、太郎・・・」

 すると頭巾とマスクを除け顔を見せてくれたけど・・・こんな人マジで居たか!?ていうか・・・女なんだけど!?

 「太郎は実は女です。そして私と同じ歳です」

 「うん。見た感じ同じくらいだと思うけどなんで男の格好してたの?」

 「それは・・・殿の役に立ちたいからです…」

 いや早口と声小さくて聞こえないんだけど!?


 
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