125 / 373
この時代の一員になる
新種の毒虫 加藤虫
しおりを挟む
「がはっはっはっ!ここが俺が仕えている殿の家だ!おっと!?もう全員揃ったのか?まあ良い。若い甲賀の連中が殿に仕えたいって事で馳せ参じる予定だったのだ」
「慶次殿?部外者の某が入っても良いのか?しかも殿の了解を得ずに?」
「俺が仕えてる殿は優しい方なんだ。今は大殿の倅を教育するかなんかで城勤めだが何も言いやしないさ」
「それなら言いのだが・・・・」
「おう!甲賀の者ども!帰ったぞ!それとこっちは町の飲み屋でたまたま出会ったんだが中々に気が合うんで連れてきた・・・・殿!帰られてたんですか!?」
「だから慶次さんにその話し方は合わないからいつも通りでいいよ。その横の人は友達さん?」
「え!?慶次殿!?この方が例の慶次殿が仕える方ですか!?・・・・・。お初にお目に掛かりまする。某元美濃国 斎藤家に仕えておった加藤清忠と申しまする。現在は在野で鍛冶屋を営んでおりまする」
いや例の殿って!?その例ってなんなんだよ!?また変な事言ったのか!?ただ、鍛治師を連れてくるのは天才だな!
「おっ!鍛冶ですか!?慶次さん!さすが!今一番欲しい人材だよ!!!でもなんか顔色悪いね?」
「そうさ。この清忠殿はそれなりにやる鍛冶屋なんだが斎藤家に仕えて居る時の戦での矢傷が良くなくて先が長くないらしくてな?だがそれでも中々に悲観的になるでもなく面白くてな?それで俺と意気投合したってわけだ!がははは!」
いやいやそんなに悪いの!?多少顔色が悪いように見えただけなんだけど!?しかも当の本人も笑ってるんだが!?
「そんなに悪いとか思わずすいません」
「だから折角誘っていただいた所申し訳なーー」
「傷ってどこです?お菊さん?例のスーパー塗り薬とこの前教えた応急処置の練習させてもらいなさい!みんなお菊さんに注目!加藤さんもいいですよね?矢傷ですよね?多分意味不明な馬糞やら尿やら塗りたくってばい菌でも入ってるんでしょう。見せて貰えますか?」
「え!?治せるですと!?最早左腕どころか腹あたりまで腐ってきておるのに・・・」
「がはははは!な?うちの殿は面白いだろ!?清忠殿!ここは素直に甘えておきな。いやなに、殿と出会わなかったら確実に死んでたさ。もし薬が効かなくても死ぬだけだ!」
傷を見せてもらったが・・・言葉にならない。真っ黒でもう素人でも皮膚が壊死してるのが分かるレベルだった。この状態で普通にしてるのが可笑しいんだが!?そこから、お菊さんが金剛君達にまずは消毒と患部を綺麗にする事を以前の戦で俺がお菊さんに教えた事をお菊さんが教え、馬糞や尿を塗る事は絶対してはいけないと伝え例のスーパーゴッド軟膏を塗った。
「加藤殿、これで一応は治療終わりです。下賎の者の治療で申し訳ありませんが薬の効果は間違いありませんので安心してください。ご協力ありがとうございました」
「いや某はそんな事は思うてはおらぬが・・それにまったく痛みもないのだが・・・」
「あぁ、多分明日には治ってると思いますので安心してください。なんなら今日は泊まっていきます?この子達実は今日着任して歓迎会しようと思っていたので飯も食います?不味くはないと思いますよ!」
「がははは!清忠殿!良かったな!?嫁さんに土産も一緒に貰うといいさ!」
その後はみんなまたまたの大宴会に突入してピザが美味いやら大膳君達はコーラが美味いとか誰がコーラ一気飲みできるかとか変な事を始めた。加藤さんはかなり恐怖な顔をしながらみんなが食べた物を少しずつ食べていたがどれを食べても美味い!美味い!美味い!美味い!しか言わず俺としては面白味がなかった。
この時代の人に未来の食べ物を出したらだいたい美味いと言われるがこの時代の人の食レポを聞くのが楽しみになりつつある。
「このようなもてなし、それに治療費など如何程必要か?さっき確認したらもう黒い部分がなくなってきており、矢が刺さった箇所の傷も消えてきておる。こんな薬見た事も聞いた事もなく・・・」
「あぁ、別に治療費はいいですよ。その代わりあなたの話しとこれから専属じゃなくていいのでたまに私の仕事を請けてくれませんか?」
この加藤清忠さん実は犬山城代を務めるかなりの大物だった。ただやはり身体が芳しくなく清忠さんの弟がほとんど仕事をしていて清忠さんは奥さんの実家の鍛冶屋を一緒にしていると言っていた。しかも奥さんの従妹がなんと、ねねさんと言った所で俺は一つの記憶が蘇る。
この人加藤清正のお父さんじゃね!?清正君はもう産まれてるのか?
「ちょっと込み入った事を・・・加藤様は子供は居ますか?」
「いえ、某がこんな状態だったのでそのような事は・・・」
ならこれからできるのか?是非とも賤ヶ岳七本槍を芝田家七本槍にしないといけないな!秀吉君!残念だったな!!俺が加藤さん貰うぞ!あんたは福島さんくらいで我慢しとけ!!
「いえ気になっただけです!身体も明日には治ると思いますので'奥さん'を大事にしてください!明日良いお土産お渡ししますので'奥さん'と食べ'奥さん'を労い、たまには'奥さん'がする仕事を手伝ってあげたりすれば喜ばれますよ!」
「やけに芝田殿は某の妻を推しまするな?確か木下殿の妻、ねね殿ともお知り合いだとか?」
「まあ木下様とはよく仕事してるしなんなら今も信長様の息子さんの勉強を教えたりしてますよ。ねねさんにも良くしてもらってます」
「いろいろ忠告ありがとうございまする。こんな某にも離縁せず着いて来てもらいましたからな。某の妻は……………その時に某が……………その後妻の親父さんと………………でもその夜に…………………戦の後…………………放って行かないでと…………………という感じで一緒に居てもらえてるのです」
いや長かった・・・てっきり俺は内部に潜み込む新種の毒虫 加藤虫かと思うたよ。惚気か!?女っ気0のオレに対する挑戦状か!?くそが!!!治してやったんだから今度女紹介してくれよ!?そう言えば堀君から合コンの誘いがまだだな!?もう三が日終わるだろ!?はよ帰ってこいよ!!
「慶次殿?部外者の某が入っても良いのか?しかも殿の了解を得ずに?」
「俺が仕えてる殿は優しい方なんだ。今は大殿の倅を教育するかなんかで城勤めだが何も言いやしないさ」
「それなら言いのだが・・・・」
「おう!甲賀の者ども!帰ったぞ!それとこっちは町の飲み屋でたまたま出会ったんだが中々に気が合うんで連れてきた・・・・殿!帰られてたんですか!?」
「だから慶次さんにその話し方は合わないからいつも通りでいいよ。その横の人は友達さん?」
「え!?慶次殿!?この方が例の慶次殿が仕える方ですか!?・・・・・。お初にお目に掛かりまする。某元美濃国 斎藤家に仕えておった加藤清忠と申しまする。現在は在野で鍛冶屋を営んでおりまする」
いや例の殿って!?その例ってなんなんだよ!?また変な事言ったのか!?ただ、鍛治師を連れてくるのは天才だな!
「おっ!鍛冶ですか!?慶次さん!さすが!今一番欲しい人材だよ!!!でもなんか顔色悪いね?」
「そうさ。この清忠殿はそれなりにやる鍛冶屋なんだが斎藤家に仕えて居る時の戦での矢傷が良くなくて先が長くないらしくてな?だがそれでも中々に悲観的になるでもなく面白くてな?それで俺と意気投合したってわけだ!がははは!」
いやいやそんなに悪いの!?多少顔色が悪いように見えただけなんだけど!?しかも当の本人も笑ってるんだが!?
「そんなに悪いとか思わずすいません」
「だから折角誘っていただいた所申し訳なーー」
「傷ってどこです?お菊さん?例のスーパー塗り薬とこの前教えた応急処置の練習させてもらいなさい!みんなお菊さんに注目!加藤さんもいいですよね?矢傷ですよね?多分意味不明な馬糞やら尿やら塗りたくってばい菌でも入ってるんでしょう。見せて貰えますか?」
「え!?治せるですと!?最早左腕どころか腹あたりまで腐ってきておるのに・・・」
「がはははは!な?うちの殿は面白いだろ!?清忠殿!ここは素直に甘えておきな。いやなに、殿と出会わなかったら確実に死んでたさ。もし薬が効かなくても死ぬだけだ!」
傷を見せてもらったが・・・言葉にならない。真っ黒でもう素人でも皮膚が壊死してるのが分かるレベルだった。この状態で普通にしてるのが可笑しいんだが!?そこから、お菊さんが金剛君達にまずは消毒と患部を綺麗にする事を以前の戦で俺がお菊さんに教えた事をお菊さんが教え、馬糞や尿を塗る事は絶対してはいけないと伝え例のスーパーゴッド軟膏を塗った。
「加藤殿、これで一応は治療終わりです。下賎の者の治療で申し訳ありませんが薬の効果は間違いありませんので安心してください。ご協力ありがとうございました」
「いや某はそんな事は思うてはおらぬが・・それにまったく痛みもないのだが・・・」
「あぁ、多分明日には治ってると思いますので安心してください。なんなら今日は泊まっていきます?この子達実は今日着任して歓迎会しようと思っていたので飯も食います?不味くはないと思いますよ!」
「がははは!清忠殿!良かったな!?嫁さんに土産も一緒に貰うといいさ!」
その後はみんなまたまたの大宴会に突入してピザが美味いやら大膳君達はコーラが美味いとか誰がコーラ一気飲みできるかとか変な事を始めた。加藤さんはかなり恐怖な顔をしながらみんなが食べた物を少しずつ食べていたがどれを食べても美味い!美味い!美味い!美味い!しか言わず俺としては面白味がなかった。
この時代の人に未来の食べ物を出したらだいたい美味いと言われるがこの時代の人の食レポを聞くのが楽しみになりつつある。
「このようなもてなし、それに治療費など如何程必要か?さっき確認したらもう黒い部分がなくなってきており、矢が刺さった箇所の傷も消えてきておる。こんな薬見た事も聞いた事もなく・・・」
「あぁ、別に治療費はいいですよ。その代わりあなたの話しとこれから専属じゃなくていいのでたまに私の仕事を請けてくれませんか?」
この加藤清忠さん実は犬山城代を務めるかなりの大物だった。ただやはり身体が芳しくなく清忠さんの弟がほとんど仕事をしていて清忠さんは奥さんの実家の鍛冶屋を一緒にしていると言っていた。しかも奥さんの従妹がなんと、ねねさんと言った所で俺は一つの記憶が蘇る。
この人加藤清正のお父さんじゃね!?清正君はもう産まれてるのか?
「ちょっと込み入った事を・・・加藤様は子供は居ますか?」
「いえ、某がこんな状態だったのでそのような事は・・・」
ならこれからできるのか?是非とも賤ヶ岳七本槍を芝田家七本槍にしないといけないな!秀吉君!残念だったな!!俺が加藤さん貰うぞ!あんたは福島さんくらいで我慢しとけ!!
「いえ気になっただけです!身体も明日には治ると思いますので'奥さん'を大事にしてください!明日良いお土産お渡ししますので'奥さん'と食べ'奥さん'を労い、たまには'奥さん'がする仕事を手伝ってあげたりすれば喜ばれますよ!」
「やけに芝田殿は某の妻を推しまするな?確か木下殿の妻、ねね殿ともお知り合いだとか?」
「まあ木下様とはよく仕事してるしなんなら今も信長様の息子さんの勉強を教えたりしてますよ。ねねさんにも良くしてもらってます」
「いろいろ忠告ありがとうございまする。こんな某にも離縁せず着いて来てもらいましたからな。某の妻は……………その時に某が……………その後妻の親父さんと………………でもその夜に…………………戦の後…………………放って行かないでと…………………という感じで一緒に居てもらえてるのです」
いや長かった・・・てっきり俺は内部に潜み込む新種の毒虫 加藤虫かと思うたよ。惚気か!?女っ気0のオレに対する挑戦状か!?くそが!!!治してやったんだから今度女紹介してくれよ!?そう言えば堀君から合コンの誘いがまだだな!?もう三が日終わるだろ!?はよ帰ってこいよ!!
2
お気に入りに追加
600
あなたにおすすめの小説
異世界転移したよ!
八田若忠
ファンタジー
日々鉄工所で働く中年男が地球の神様が企てた事故であっけなく死亡する。
主人公の死の真相は「軟弱者が嫌いだから」と神様が明かすが、地球の神様はパンチパーマで恐ろしい顔つきだったので、あっさりと了承する主人公。
「軟弱者」と罵られた原因である魔法を自由に行使する事が出来る世界にリストラされた主人公が、ここぞとばかりに魔法を使いまくるかと思えば、そこそこ平和でお人好しばかりが住むエンガルの町に流れ着いたばかりに、温泉を掘る程度でしか活躍出来ないばかりか、腕力に物を言わせる事に長けたドワーフの三姉妹が押しかけ女房になってしまったので、益々活躍の場が無くなりさあ大変。
基本三人の奥さんが荒事を片付けている間、後ろから主人公が応援する御近所大冒険物語。
この度アルファポリス様主催の第8回ファンタジー小説大賞にて特別賞を頂き、アルファポリス様から書籍化しました。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
獅子の末裔
卯花月影
歴史・時代
未だ戦乱続く近江の国に生まれた蒲生氏郷。主家・六角氏を揺るがした六角家騒動がようやく落ち着いてきたころ、目の前に現れたのは天下を狙う織田信長だった。
和歌をこよなく愛する温厚で無力な少年は、信長にその非凡な才を見いだされ、戦国武将として成長し、開花していく。
前作「滝川家の人びと」の続編です。途中、エピソードの被りがありますが、蒲生氏郷視点で描かれます。
16世紀のオデュッセイア
尾方佐羽
歴史・時代
【第13章を夏ごろからスタート予定です】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。
12章は16世紀後半のフランスが舞台になっています。
※このお話は史実を参考にしたフィクションです。
独裁者・武田信玄
いずもカリーシ
歴史・時代
歴史の本とは別の視点で武田信玄という人間を描きます!
平和な時代に、戦争の素人が娯楽[エンターテイメント]の一貫で歴史の本を書いたことで、歴史はただ暗記するだけの詰まらないものと化してしまいました。
『事実は小説よりも奇なり』
この言葉の通り、事実の方が好奇心をそそるものであるのに……
歴史の本が単純で薄い内容であるせいで、フィクションの方が面白く、深い内容になっていることが残念でなりません。
過去の出来事ではありますが、独裁国家が民主国家を数で上回り、戦争が相次いで起こる『現代』だからこそ、この歴史物語はどこかに通じるものがあるかもしれません。
【第壱章 独裁者への階段】 国を一つにできない弱く愚かな支配者は、必ず滅ぶのが戦国乱世の習い
【第弐章 川中島合戦】 戦争の勝利に必要な条件は第一に補給、第二に地形
【第参章 戦いの黒幕】 人の持つ欲を煽って争いの種を撒き、愚かな者を操って戦争へと発展させる武器商人
【第肆章 織田信長の愛娘】 人間の生きる価値は、誰かの役に立つ生き方のみにこそある
【最終章 西上作戦】 人々を一つにするには、敵が絶対に必要である
この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
故郷、甲賀で騒動を起こし、国を追われるようにして出奔した
若き日の滝川一益と滝川義太夫、
尾張に流れ着いた二人は織田信長に会い、織田家の一員として
天下布武の一役を担う。二人をとりまく織田家の人々のそれぞれの思惑が
からみ、紆余曲折しながらも一益がたどり着く先はどこなのか。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

元勇者、魔王の娘を育てる~血の繋がらない父と娘が過ごす日々~
雪野湯
ファンタジー
勇者ジルドランは少年勇者に称号を奪われ、一介の戦士となり辺境へと飛ばされた。
新たな勤務地へ向かう途中、赤子を守り戦う女性と遭遇。
助けに入るのだが、女性は命を落としてしまう。
彼女の死の間際に、彼は赤子を託されて事情を知る。
『魔王は殺され、新たな魔王となった者が魔王の血筋を粛清している』と。
女性が守ろうとしていた赤子は魔王の血筋――魔王の娘。
この赤子に頼れるものはなく、守ってやれるのは元勇者のジルドランのみ。
だから彼は、赤子を守ると決めて娘として迎え入れた。
ジルドランは赤子を守るために、人間と魔族が共存する村があるという噂を頼ってそこへ向かう。
噂は本当であり両種族が共存する村はあったのだが――その村は村でありながら軍事力は一国家並みと異様。
その資金源も目的もわからない。
不審に思いつつも、頼る場所のない彼はこの村の一員となった。
その村で彼は子育てに苦労しながらも、それに楽しさを重ねて毎日を過ごす。
だが、ジルドランは人間。娘は魔族。
血が繋がっていないことは明白。
いずれ真実を娘に伝えなければならない、王族の血を引く魔王の娘であることを。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる