上 下
110 / 373
この時代の一員になる

妄想力は他人より人一倍強いです。当社比

しおりを挟む
 対価となる物が何か気になり俺はすぐさま風呂敷を開ける。するとみんな口を揃えたかのように服、服、服。よっしゃ!!!めちゃ嬉しいんだけど!!最近は城の下女さんに4日間程着た服を洗ってもらう時臭そうな顔されたから2日に1度洗ってもらうようにしてるけど地味にこれは嬉しいぞ!!丹羽さんがくれた服は可もなく不可もないような色合いで、柴田さんがくれた服は作業で使っても丈夫そうな服で木下さんがくれた服が・・・袴だった。そして、みんなの風呂敷に手紙が入っていた。

 「遠藤ぉぉぉぉさぁぁぁぁん!!!!!」

 「何事でしょうか!?」

 「度々申し訳ないです。最後これも読んでいただけませんか?」

 「え?あ、はい。え~と・・・ははは!いやこれは失礼」

 「勝手に笑うってどういう事書かれてるんすか!?」

 「いや、誠に失礼しました。要点を言いますと木下殿以外は織田家でそろそろ重要な任務に就いてる者がいつも同じ服は恥ずかしいだろ?よって、この服を贈ると。柴田殿は追記でこの時期に褌になれば咳病にかかるから気をつけられよと心配もなさっておりまする」

 いやいやいや!たまたまあんた達に会った時が同じ服だっただけだよ!!確かに服は少ないけどよ!それに誰が好んで褌になるんだよ!!

 「木下殿は謹賀の折に着るべし。と書かれております」

 「正月の時って袴着るんですか?」

 「袴とは言いませんが正装で来られる方が多いのでこの袴ならまず恥ずかしくなく立派に見えると思いまする。ぷっ」

 なんか遠藤さんが笑いを堪えてるのが気になるが、そんなにさっきのが面白かったのか?

 「分かりました!ありがとうございます!度々呼んですいませんでした。これを休憩の時にでも飲んでください。コーラです。それとこの方達の献上品は直接持って行った方がいいですか?」

 「そうですね。某もそこまで暇がないので・・・」

 「剣城様!!」

 「おっ!またビックリした!お菊さんか。出てきたって事はお菊さんが持って行ってくれる?」

 「はっ。度々遠藤殿を呼ばれて尚且つ荷物まで持って行ってもらうのはいささか迷惑かと・・私が手紙も読めればいいのですが・・・」

 「そうですね。遠藤さん信長様の小姓ですもんね。何回も呼んですいません、ありがとうございました」

 「いえ、また何かあればお呼びください。こーらありがとうございまする。では御免」

 「じゃあお菊さんこの酒とウナギのタレは柴田様と丹羽様にお願いします。こっちのコーラとウナギのタレは木下様にお願いします」

 「かしこまりました。御免」

 いつ見てもどうやって消えてるか分からんぞ!?やっぱお菊さんは、くのいちだな。いずれ未来装備バリバリに改造してやろうか!!甲賀忍者団の完成だな!!
 てか、鉄砲できてもすんなり撃てるのか?俺は例のピストルがあるから良いが・・・誰か教えてくれる人とか先生的な教官とか必要なんじゃないか!?この時代に鉄砲の名手が居るはずだが・・・あれ誰だったかな・・・なんか信長さん狙撃した人とか居たような・・あの人を勧誘できれば狙撃も阻止できるし・・・思い出せん。
 それに銃作る前に灰吹法の導入もしないとな。いや待てよ?あの足で風送るやつは国友さんが開発したから国友さんは既に分かってるのか!?あー!もう!早く戻ってこいよ!!!青銅の大砲で城門ブッパとか男の浪漫だろ!!いやおい!もし、どこかの戦で俺が敵を殲滅したとしてだな・・・俺が城持ちにでもなれば・・・ふふふ・・はははは!俺の時代が来る!はっはっはっはっはっ!!!!!

 この日俺は一晩中妄想に耽ってまた寝不足で次の日を迎えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

生贄にされた先は、エロエロ神世界

雑煮
恋愛
村の習慣で50年に一度の生贄にされた少女。だが、少女を待っていたのはしではなくどエロい使命だった。

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

執着系男子のオムニバス【R18】

栗原さとみ
恋愛
執着・溺愛・一途・強引愛の男子に、流されやすく快楽に弱い女子がいいようにされてしまうお話を集めました。1頁1話完結。1頁ごと単体で読めます。 それぞれのお話につながりはありません。 ※頁の差し替えと、最新話の追加更新があります ①story.1とstory.3を入れ替えました。 ②story.4は以前、短編で発表したお話ですので、ご了承下さいませ。 (R5.6月連載中に戻しました。) ③story.5を追加する予定は延期

【R18】ファンタジー陵辱エロゲ世界にTS転生してしまった狐娘の冒険譚

みやび
ファンタジー
エロゲの世界に転生してしまった狐娘ちゃんが犯されたり犯されたりする話。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

【R18】童貞のまま転生し悪魔になったけど、エロ女騎士を救ったら筆下ろしを手伝ってくれる契約をしてくれた。

飼猫タマ
ファンタジー
訳あって、冒険者をしている没落騎士の娘、アナ·アナシア。 ダンジョン探索中、フロアーボスの付き人悪魔Bに捕まり、恥辱を受けていた。 そんな折、そのダンジョンのフロアーボスである、残虐で鬼畜だと巷で噂の悪魔Aが復活してしまい、アナ·アナシアは死を覚悟する。 しかし、その悪魔は違う意味で悪魔らしくなかった。 自分の前世は人間だったと言い張り、自分は童貞で、SEXさせてくれたらアナ·アナシアを殺さないと言う。 アナ·アナシアは殺さない為に、童貞チェリーボーイの悪魔Aの筆下ろしをする契約をしたのだった!

処理中です...