上 下
97 / 373
この時代の一員になる

永禄に骨を埋める。

しおりを挟む
 それからオレは八兵衛村長に今からバーベキューするのでみんなを広場に呼んで欲しいと伝え米はコシヒカリを炊いてもらうよう伝えて、肉はGarden of Edenで購入する事にした。それと気になっている事、例のニワトリもだいぶ増えたので試したい事、それはオレがあのトマホークmk-2神様verで撃った後一度ボックスに仕舞ってまた取り出すとどうなるのかと思ったので試した。正直に人は撃ったが何故かニワトリは躊躇してしまう。


 「コココココケーーッココココ」

 「許せ」


 一言そう言い、1匹だけ撃った。そしてすかさずボックスに入れ取り出してみるとオレの思った通り、スーパーで売ってるような胸肉、腿肉、手羽先など各部位に別れた出て来た。パックにこそ入ってなかったがこれで楽に食べれるが・・・オレが毎回この作業するのはめんどうだな。誰かに早く捌くように言わないとだめだな。


 《幸せの焼肉3種類の肉セット1kg20パック》

 効能・・・・畜産農家の職人が大事に大切に優しく育てた嬉しい3種類の肉セット。悩み、ストレス、緊張が和らぐ


 《金色の焼き肉のタレ×10本》

 効能・・・・企業秘密の黄金比で作り上げた至高のタレ。
幸福感が味わえる。またの名をヘブン


 《金網》

効能・・・・職人による手作りの焼き肉用金網。肉が引っ付かない



 いや、だからちょいちょい出る職人って誰だよ!?神様か!?神様なのか!?なんならちょっとお礼を言いたいくらいだけどよ!それにこのタレはなんだ!?目に入ったから購入したけど、またの名をヘブン。すっげー名前だな!?名前負けか!?これも名前負けなのか!?
値段は\150000程したが今日は大奮発だ。それにしても一気にお金が目減りしてしまったな。また松茸と後、この時代うなぎとかもいるんじゃないかな?暇見つけて村の人達にお願いして一緒に取ろうか。うなぎの仕掛けなら自分でも作れそうだし。



 国友さんが使って、余ったレンガを簡単に組み3箇所焼く場所を作り、これもまた国友さんが使う炭で肉を焼き始める。


 「おう!さっそく焼き始めたか!!既に良い匂いだ!」


 「さすがに、今日自分一人で焼くのはしんどいので残りの二つも火は起こしてるので手伝ってもらえれませんか?」


 「分かったぞ!おーい!佐吉!お前も肉好きなら焼くの手伝え!」


 「どうも。直接話すのは初めてでしたよね?剣城です。よろしくお願いします。ある程度したら誰かほかの人と代わってもらってください!それで佐吉さんは、焼きながら摘んでください」


 「はい!直接お話しさせてもらうのは初めてです!肉を焼く大任任せて頂きありがとうございます!精一杯頑張ります!」



 ・・・・・いやそんな大任じゃないし、そんなに気張らなくていいんだけど。なんか太田牛一さんみたいな感じがする。歳もオレより年下ぽいし。


 
 「剣城?贅沢は言うつもりないが良ければ少しだけ酒なんか出してくれねーか?いや、オレも飲みたいのは飲みたいが千吉と源蔵に最初に焼ける肉と酒を出してやりたくてな?」


 「すいません、気が付きませんでした」


 《ビール24本2ケース》

 《大容量清酒3本》

 これを\25000で購入して八兵衛村長に渡す。


 「いやこれは剣城、お前が渡してやってくれ。剣城を守って死んだんだ。よければ労ってやってくれないか?そして笑ってやってくれ」


 「分かりました。自分がさせて頂きます」

 
 「皆の者!!!今から亡くなった千吉と源蔵に1番肉と酒を剣城が渡す!ちゃんと千吉と源蔵を見るように!」


 えっ!?これってそんなに大事な事なの!?めっちゃ緊張するんだが!?いや、確かに大事な事だな。千吉さんが居なかったらオレは死んでたかもしれないんだ。
オレは村の真ん中に二人が寝ている所に行き、肉とビールを置いた。手を合わせて祈った。

 『この度はありがとうございました。これからもっともっとこの村を発展させていきます。どうか安らかにお眠りください』


 「「「・・・・・・・・・・・・」」」




 「皆の者!!!染みったれた黙祷は終わりだ!!!笑って千吉と源蔵を労い、ばーべきゅーを食べようぞ!!!」


 「「「おーーーーーーーーっ!!!!」」」


 いや、また戦にでも行くんですか!?みたいな咆哮なんだが!?普通に肉焼いて食べるんじゃないの!?やっぱこの時代のこの感じにはなれないな。だけど、もうオレは人を殺してしまった・・・。もう令和に帰れるとしても帰らない。この戦国の世で・・・永禄で骨を埋めよう。八兵衛村長達も放っておけないし。お菊さんも守ってあげたいし。沢彦さんにも帰る場所を作れと言われたが・・・未だ素人魔法使いのオレに嫁はできるのか?お菊さんは慶次さん推しみたいだし・・・。とにかくもう迷わん!明確な敵意、殺意が向けられれば殺られる前に殺る。織田家をもっと大きくして戦なんか行う気を起こさせないようにし、みんなを守るぞ!!




 「剣城様!これがばーべきゅーと名の料理なのですね!?お肉なんか食べた事なかったです!!この黒い汁と肉そして米が非常に合います!!美味しすぎです!!!」


 いや焼き肉という名前の料理ですが!?相変わらず間違えるお菊さんだった。
しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

大日本帝国、アラスカを購入して無双する

雨宮 徹
歴史・時代
1853年、ロシア帝国はクリミア戦争で敗戦し、財政難に悩んでいた。友好国アメリカにアラスカ購入を打診するも、失敗に終わる。1867年、すでに大日本帝国へと生まれ変わっていた日本がアラスカを購入すると金鉱や油田が発見されて……。 大日本帝国VS全世界、ここに開幕! ※架空の日本史・世界史です。 ※分かりやすくするように、領土や登場人物など世界情勢を大きく変えています。 ※ツッコミどころ満載ですが、ご勘弁を。

織田信長 -尾州払暁-

藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。 守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。 織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。 そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。 毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。 スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2022.04.04) ※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。 ※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。

16世紀のオデュッセイア

尾方佐羽
歴史・時代
【第12章を週1回程度更新します】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。 12章では16世紀後半のヨーロッパが舞台になります。 ※このお話は史実を参考にしたフィクションです。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

処理中です...