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この時代で生き抜く
この時代の人はボロ舌なのかっ!?
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次の日の朝、あんなに飲んでた勝兵衛さん柴田さん達だが、二日酔い?なんじゃそりゃって顔で庭で木刀の素振りを始めた。
「今日から鍛錬を始める。おぬしを兵(つわもの)に仕上げるのがお館様への奉公だ。しっかり励めよ」
内心めんどくさがるオレだが断れるはずもないので教えられた通り素振りを始める。
人生初の木刀素振りだったが言われた事が"何故"か理解でき、柴田さんから教えられた事を全て一回で理解できてる気がした。
「おぬし・・いや、剣城よ。中々スジが良いではないか?本当に刀を振った事ないのだろう?そこらの足軽よりやるのではないか?」
「自分でも驚いています。本当に初めてです。柴田様の教えが大変分かりやすいので助かっております」
オレは自分の体に疑問を持ちつつも、恐らく神様から改造された身体のおかげでこんなに覚えが良くなってるのだろうと思った。
訓練を終えたオレは朝ご飯を食べようとおにぎりを購入しようかと思ったが茂左衛門さんが塩おむすびを作ってくれてたのでそれを食べようと一口口に入れてみた。
くっそっ!!!!茂左衛門さんよ!?!?塩おむすびかと思ったらなんでおにぎりが甘いんだよ!!!間違いなく砂糖を混ぜてるだろっ!?!?柴田家の台所預かってきた人がすることかっ!?!?柴田さんなんか眉間に皺寄せながら食べてるぞ!?
「この甘いおにぎりは美味いな。どう味付けをした?」
「昨日、剣城殿から砂糖を頂いたので大変貴重ながら、握りに混ぜてみました。某も自分で食べてみると非常に美味く感じたのでお出ししました。殿はいかがでしょう?」
「う~ん。これはこれで美味いがもう少し甘くはできんのか?砂糖はかなり貴重だがこの甘さを覚えたらほかのは食えん。それにこの真っ白な米が美味い。これも剣城が出した物か?次作る時はもっと甘い握りにしろ」
いやいや!この時代の人はみんなボロ舌か!?甘いおにぎりが何故に美味しく感じるんだ!?
茂左衛門さんとか勝ち誇った顔を越して例のゴッドファーザー並のドヤ顔だし!!
柴田さんもあの眉間に皺寄せた顔とか明らかに美味しくなさそうな顔やったやん!!!この時代ではかなり砂糖が貴重だがこんなに甘さを覚えたら欲しくなるのか!?たしかに甘い物が食べたくなる時はあるけどもよ!
朝から中々ヘビーなおにぎりだったな・・・。
「柴田様、今朝の訓練ありがとうございました。今日この後ですがもしよければ、世話になったあの村の村長達に挨拶に行きたいのですがよろしいですか?それと信長様に色々お話ししたい事がありますので近々時間取ってもらえれるようにしてもらえれませんか?」
「村長の件は分かった。おぬしは、たしか気を失っておって道が分からぬだろう。茂左衛門連れて行け。それとお館様は、大変にお忙しい方。すぐ会えるかは分からぬが話しはしておこう」
それからオレは茂左衛門さんが騎乗の"後ろ"に乗って、おじさんの背中に抱き着くという屈辱に耐えながら村に向かった。だってオレ・・・馬に乗れねーんだもん。
村に着くとすぐに八兵衛村長達を見つけた。
「よー!剣城!大丈夫だったか!?」
「はい!無事信長様に謁見でき、部下の柴田様の預かりになりました。今日はお世話になったので八兵衛村長達に挨拶に来ました。少しの間でしたがありがとうございました!」
「いや、ワシらは何もしてない。だが剣城の料理が食えなくなるのが辛いな。またあの肉食いたかったのだがな」
茂左衛門さんに少し待ってくださいと言い、村長家に入り
《米30キロ×3》\24000
《日本酒》\4000
《フルーツ飴玉》\400
を素早く購入して村長に渡した。
「米はみんなに分けたら少ないかもしれませんが良かったら食べてください!お酒は村長達で飲んでください!この小さい丸っこいのは、できれば子供達に食べさせてください。助けてもらった割にお返しは少ないですが今はこれで勘弁してください。また落ち着いたら村に顔出しますのでみんなでバーベキューしましょう!その時はこの前より美味しい肉用意しますんで」
「分かった。すまんな。みんに分けて食べさせてもらう。これから剣城は織田の殿様に仕えるんだ。あまり時間はないかもしれんがたまには村に寄ってくれよな?」
「はい!必ず寄ります!では、これからしたい事とかもありますのでこれで失礼します!またいつか会いましょう」
そう言い村を後にした、オレと茂左衛門。
「茂左衛門さん、少し林に寄ってもらえれませんか?昨日の未来の物を取り寄せる技を使うには銭が必要でして、今はまだ余裕ありますがこのまま使うだけでは必ず破綻してしまうので少し金策がしたくて・・・」
「寄るのはかまわぬが、あの林に銭でも落ちてるのか?」
「そういうわけではないですが売れそうな物を銭に変える方法があるので、詳しくは説明しにくいのですがお願いします!うまくいけば柴田様に内緒で"甘い"飲み物をお渡しできますよ」
「なにっ!?甘い飲み物だと!?」
食いついたな。甘い物に弱いという事は調査済みよ!!ふははははははっ!っといかんいかん。また内なるもう1人の自分が出るとこだった。
林に到着してとりあえずキノコでも探そうと地面を見たら現代の人なら誰でも分かるキノコを発見した。
「今日から鍛錬を始める。おぬしを兵(つわもの)に仕上げるのがお館様への奉公だ。しっかり励めよ」
内心めんどくさがるオレだが断れるはずもないので教えられた通り素振りを始める。
人生初の木刀素振りだったが言われた事が"何故"か理解でき、柴田さんから教えられた事を全て一回で理解できてる気がした。
「おぬし・・いや、剣城よ。中々スジが良いではないか?本当に刀を振った事ないのだろう?そこらの足軽よりやるのではないか?」
「自分でも驚いています。本当に初めてです。柴田様の教えが大変分かりやすいので助かっております」
オレは自分の体に疑問を持ちつつも、恐らく神様から改造された身体のおかげでこんなに覚えが良くなってるのだろうと思った。
訓練を終えたオレは朝ご飯を食べようとおにぎりを購入しようかと思ったが茂左衛門さんが塩おむすびを作ってくれてたのでそれを食べようと一口口に入れてみた。
くっそっ!!!!茂左衛門さんよ!?!?塩おむすびかと思ったらなんでおにぎりが甘いんだよ!!!間違いなく砂糖を混ぜてるだろっ!?!?柴田家の台所預かってきた人がすることかっ!?!?柴田さんなんか眉間に皺寄せながら食べてるぞ!?
「この甘いおにぎりは美味いな。どう味付けをした?」
「昨日、剣城殿から砂糖を頂いたので大変貴重ながら、握りに混ぜてみました。某も自分で食べてみると非常に美味く感じたのでお出ししました。殿はいかがでしょう?」
「う~ん。これはこれで美味いがもう少し甘くはできんのか?砂糖はかなり貴重だがこの甘さを覚えたらほかのは食えん。それにこの真っ白な米が美味い。これも剣城が出した物か?次作る時はもっと甘い握りにしろ」
いやいや!この時代の人はみんなボロ舌か!?甘いおにぎりが何故に美味しく感じるんだ!?
茂左衛門さんとか勝ち誇った顔を越して例のゴッドファーザー並のドヤ顔だし!!
柴田さんもあの眉間に皺寄せた顔とか明らかに美味しくなさそうな顔やったやん!!!この時代ではかなり砂糖が貴重だがこんなに甘さを覚えたら欲しくなるのか!?たしかに甘い物が食べたくなる時はあるけどもよ!
朝から中々ヘビーなおにぎりだったな・・・。
「柴田様、今朝の訓練ありがとうございました。今日この後ですがもしよければ、世話になったあの村の村長達に挨拶に行きたいのですがよろしいですか?それと信長様に色々お話ししたい事がありますので近々時間取ってもらえれるようにしてもらえれませんか?」
「村長の件は分かった。おぬしは、たしか気を失っておって道が分からぬだろう。茂左衛門連れて行け。それとお館様は、大変にお忙しい方。すぐ会えるかは分からぬが話しはしておこう」
それからオレは茂左衛門さんが騎乗の"後ろ"に乗って、おじさんの背中に抱き着くという屈辱に耐えながら村に向かった。だってオレ・・・馬に乗れねーんだもん。
村に着くとすぐに八兵衛村長達を見つけた。
「よー!剣城!大丈夫だったか!?」
「はい!無事信長様に謁見でき、部下の柴田様の預かりになりました。今日はお世話になったので八兵衛村長達に挨拶に来ました。少しの間でしたがありがとうございました!」
「いや、ワシらは何もしてない。だが剣城の料理が食えなくなるのが辛いな。またあの肉食いたかったのだがな」
茂左衛門さんに少し待ってくださいと言い、村長家に入り
《米30キロ×3》\24000
《日本酒》\4000
《フルーツ飴玉》\400
を素早く購入して村長に渡した。
「米はみんなに分けたら少ないかもしれませんが良かったら食べてください!お酒は村長達で飲んでください!この小さい丸っこいのは、できれば子供達に食べさせてください。助けてもらった割にお返しは少ないですが今はこれで勘弁してください。また落ち着いたら村に顔出しますのでみんなでバーベキューしましょう!その時はこの前より美味しい肉用意しますんで」
「分かった。すまんな。みんに分けて食べさせてもらう。これから剣城は織田の殿様に仕えるんだ。あまり時間はないかもしれんがたまには村に寄ってくれよな?」
「はい!必ず寄ります!では、これからしたい事とかもありますのでこれで失礼します!またいつか会いましょう」
そう言い村を後にした、オレと茂左衛門。
「茂左衛門さん、少し林に寄ってもらえれませんか?昨日の未来の物を取り寄せる技を使うには銭が必要でして、今はまだ余裕ありますがこのまま使うだけでは必ず破綻してしまうので少し金策がしたくて・・・」
「寄るのはかまわぬが、あの林に銭でも落ちてるのか?」
「そういうわけではないですが売れそうな物を銭に変える方法があるので、詳しくは説明しにくいのですがお願いします!うまくいけば柴田様に内緒で"甘い"飲み物をお渡しできますよ」
「なにっ!?甘い飲み物だと!?」
食いついたな。甘い物に弱いという事は調査済みよ!!ふははははははっ!っといかんいかん。また内なるもう1人の自分が出るとこだった。
林に到着してとりあえずキノコでも探そうと地面を見たら現代の人なら誰でも分かるキノコを発見した。
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