上 下
19 / 373
この時代で生き抜く

神の名は

しおりを挟む
「えーとそれってーとなにかい?剣城(つるぎ)は未来の人間てことかい?」


なんだよその喋り方は!?


「なんですか!?その話し方?」


「いや普通の話し方でいいのか分からなくなってな」


「伝兵衛さんや、太助さん、権助さんに話すような感じでいいですよ」


とオレは言ったが、権助さん会話してねぇーじゃん!!と思い出す


「まぁそれは分かった。んじゃワシらのこれからの事もその、ごっどなんちゃらって神様に決められてるって事か?」


「すいません、ゴッドファーザーの件は忘れて下さい。普通に神様で大丈夫です。名前は聞いてなかったですが、そんな気難しい神様じゃなかったと思いますよ」


オレが勝手に命名したゴッドファーザーが神様の名前になりそうな気がしたので忘れてもらう事にする。


「それと、これからの事、例えば先ほどの猪の突撃で伝兵衛さんが亡くなったとしても、それからの事はそれら別の日の本として時が進むと言えば分かりますか?だからあらかじめ決まってるって事ではないです」



「なんか難しいな。それにしても本当にごっどさんて言う神様か?仏様か?て居るんだなぁ~」


いやいやいや、これは本格的にマズいぞ!!ゴッドさんって!!!神様!!次会ったら、本場のジャンピング土下座で謝ります!すいません!!!


「八兵衛村長、ごっどさんってのは本当に忘れてください。そもそも名前じゃないですからね!?後、八兵衛村長もですし自分も含みますが、神様が居る。見た事ある。って事は誰にも言わない方がいいと思います。この時代代表的なので言えば、一向宗や浄土真宗などほかにもあるかと思いますが、余程理解のある僧でもない限りまず間違いなく、神を語る痴れ者として最悪拷問され殺されると思います。そこまで詳しくは語れませんが簡単に言うと説法する僧侶が民や立場の弱い人などから矢銭を要求したり、銭をありえない高利で貸して取り立てに子供を攫ったり女性を攫ったりする事を普通にしてる僧侶も居ます。だから、極力、寺社を否定したりはしないけど近づきすぎない事を自分はおすすめします」



さすがに神様が言ってた人間の事には介入できない事は言わないようにした。
この話しを信じる人が居るかは分からないが、もし弱ってる人がオレの目の前に居たらオレは助けてしまうだろうし、ただの風邪を引いた人でもこの時代では死ぬ人も居るはず。


それをネットスーパーで総合風邪薬を飲んだだけで本来亡くなる人が亡くならず、治る人も居るかもしれない。そうゆう、事が少しでも増えれば徐々にオレの事を信じる人が増えていき、神様は人間の争い事には介入しないと信じればもっと日の本は、ぐちゃぐちゃになるかもしれない。


未来に伝統、歴史ある寺社、神社は破棄され歴史的建造物が喪失するかもしれないし。


「この事を後で伝兵衛さんや太助さん権助さんにも伝えるつもりなので、その時3人が取り乱したら八兵衛村長も一緒に説明お願いします」


「まぁワシもイマイチ分かってないがそうしよう」


どうせだからここで服と手紙を読もうと思い「ネットスーパー」と唱える  

すると目の前にタブレットが現れた  開けると残り30秒 スキップまで後25秒と表記されてタブレットの画面いっぱいに例の神様が運転する、現代の豪華客船みたいな船を運転する映像が流れ出した・・・・・・・・・・



クソっ!!!ゴッドファーザーがっ!!広告か!?これが広告なのか!?しかも30秒の広告でスキップできるのが25秒後とかほぼ見させてるじゃねーーかっ!!!

ホログラムとかでいいんじゃないのか!?

なんでここだけ退化してるんだ!?!?

しかも広告に「青い海でも青い空でも宇宙でもこの一隻があればどこへでも行ける♪」とかルンルンでしゃべってるし!!!仕方なくスキップできるまで見ていると神様がこちらを向いてウィンクしてきた。


オレは伝兵衛さんを手当てした時と同じ寒気を感じてしまった。

そして広告スキップ間近に値段が出てきた・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・








A  S  K!!!!!!!!!!!!

イヤイヤイヤいったいいくらだよ!?宇宙まで行ける船とかいくらするんだよ!!!買えるわけねぇーーーだろっ!!!
オレは、一人でいっぱいツッコミ凄く疲れた


八兵衛村長が不意に問いかけてきた


「剣城はさっきからなにを手でしているんだ?」


「えっ!?!?八兵衛村長何も見えていないんですか!?」

オレは八兵衛村長も見えてるもんだと思って驚いた

しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ

朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】  戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。  永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。  信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。  この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。 *ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。

織田信長 -尾州払暁-

藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。 守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。 織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。 そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。 毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。 スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。 (2022.04.04) ※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。 ※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。

16世紀のオデュッセイア

尾方佐羽
歴史・時代
【第12章を週1回程度更新します】世界の海が人と船で結ばれていく16世紀の遥かな旅の物語です。 12章では16世紀後半のヨーロッパが舞台になります。 ※このお話は史実を参考にしたフィクションです。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

獅子の末裔

卯花月影
歴史・時代
未だ戦乱続く近江の国に生まれた蒲生氏郷。主家・六角氏を揺るがした六角家騒動がようやく落ち着いてきたころ、目の前に現れたのは天下を狙う織田信長だった。 和歌をこよなく愛する温厚で無力な少年は、信長にその非凡な才を見いだされ、戦国武将として成長し、開花していく。 前作「滝川家の人びと」の続編です。途中、エピソードの被りがありますが、蒲生氏郷視点で描かれます。

処理中です...