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「ま、待て!待ってくれ!!堺の商人が話を持ち掛けて来たのだ!!」
「ふ~ん。で、誰って奴?」
「そ、それは分からない!納屋衆って奴だった!そこそこの決定権を持っている奴だと思う!」
アレックスが分かる範囲で必死で言っていた。納屋衆の誰かが『人を売れないか』と聞いて来たそうだ。
日の本では人身売買は御法度となっている。だから、納屋衆の誰がとか、どこの女かまでは聞かない約束だったそうだ。
傾城(けいせい)屋・・・まぁ遊女屋をしている女や、遊女本人が貧しい女を買い上げ、着飾らせて売ったりしていたそうだ。あのおしっこ漏らした中年の女もその類だろう。
長い長い航海にて、船乗りは溜まっている。そんな話を持って来られると買うに決まっている。
農奴の娘やなんかは1人銀1匁。可愛い子や、既に夜の方を熟知している若い子ならば、高い子ならば1貫で買い取っているそうだ。
その買い取った女は、オレはまだ見ていないけど、堺にあるポルトガル商館で仕事をさせたり、本国やゴア、マニラへと連れて帰り奴隷市場で高く売ったり、妾(めかけ)にしたりと決まってはいないそうだ。
「ジパングの女は従順で男に尽くすから非常に高値で売れる。明の田舎娘は泣くばかりで安い」
オレはここで売られた女を全員連れて帰りたいと思ったが、途方もない数の女が売られていると思い、流石に全員は無理かと思ってしまう。
それに日本だけではなく未来の中国の女やなんかも売られているみたいだな。だがそれはオレには関係ない。
「お前が買い取った女は何人だ?」
「すまない。それは覚えていない。だがオレが買った女はみんなゴアに連れて行った」
「覚えている範囲で最高で何人だ?」
「すまん。倭寇から買った女も混ざっていたから正確にジパングの女が何人かは分からない。おおよそだが・・・20人は超えていない」
倭寇・・・確かこの時代の海賊の事だよな。
「チッ。もういい。お前は織田家の者に今と同じ事を言え。それが出来たら腕は治してやる」
「そ、そ、そんな・・・旦那!?今治して・・・」
「黙れッ!!!もし逃げられるものなら逃げればいい。海のど真ん中だろうが、薩摩だろうが琉球だろうがどこへでも逃げるといい。その時点でお前の死が確定する」
ボッ
「ヒィ~!!!て、手から火がぁぁぁぁ・・・・」
「オレはこういう技が使える。お前が逃げるとこの火を大きくした火球でこの船を沈めてやるからな。覚えておけ」
ジョボジョボジョボ
「うわ・・・お前もションベン漏らすのかよ!?ちゃんと洗っておけ!」
「はははは、はい」
少し脅しすぎたかな?と思ったが彼奴は間違いなく死罪だろう。船員は分からないが、信長が許す筈はないと信じたい。だが、信長は南蛮貿易推奨してる人だったよな。その後の展開がどうなるか・・・。まぁこれは信長次第か。
「さて・・・イシュ?ゴアに行こうか。香辛料探しと売られた日本人を取り返しに行こうと思う。1日で終わらせるから少し手荒になるかもしれないがいいか?」
「そんなの今更でしょう?付き合ってあげるよ。闇ギルドのヒューマンみたいで気分が悪いの」
「そっか。分かった。ありがとう。フライ!」
オレとイシュ2人だけのフライだから全速力で向かった。10分もしない内に現在のインド アラビア海の横のゴアに到着だ。
騒ぎになりたくないため、人が居ないところに降りるが、もう堺なんて目じゃ無いくらいに人が多い。ボロを着た如何にも。って感じの人も多数いる。
未来映画で見たような首に鎖を付けられ、鞭を打たれている人も上空から確認できた。可哀想だとは思うが全てを正す事はできない。確かここは現在インドのポルトガル自治区的な感じのところだったかな?
「見かけない人だね?奴隷船から逃げ出して来たのかい?」
オレとイシュが人が多い方へ歩き出そうとしているところに、1人の商人風の男が話しかけて来た。ポルトガル人ぽい。
「えぇ。ここらへん出身ではないですね。奴隷船なんてあるんですか?」
「あるよ。可哀想なもんさ。東の国の明と黄金の島国の・・・なんて言ってたかな?」
「ジパングじゃないか?」
「おぉ~!そこだ!そこ!その二つの国の奴隷が最近高く売れているらしい。そういえば兄ちゃんもその国の姿は似ているな?姉ちゃんはそうは見えないが」
「まぁな。オレはそのジパングから来た。奴隷を連れ戻す為にだ。あんたは詳しそうだが、よければ案内してくれないか?礼を出す。先払いだ。受け取っておけ」
オレはそういうと、半分に折った金塊を渡す。
コロン
「き、き、金!?これは金ですか!?」
「あぁ。間違いなく金だ。あんたは見た感じ商人ぽいが、一財産くらいにはなるんじゃないか?大丈夫だ。奴隷が居る所に案内するだけでいい。どうだ?悪い話ではないだろう?」
「兄ちゃん?あんた・・・いや。案内しましょう。俺はミゲル。主に胡椒を売っている」
「胡椒か。明には高く売れると聞いている」
「はい。彼の国での胡椒の消費は我がポルトガル王国にも匹敵しますからね」
「ふっ。分かった。まぁ案内してくれ」
思わぬ好人物に出会えた。物腰柔らかそうな中年の男だ。後で、この人にスパイスの事なんかも聞いてみよう。胡椒を扱っているなら知っているだろう。
海辺から少し離れた広場へとやって来た。貴族という人だろうか。少し良さそうな服を着た奴や、ミゲルと同じような商人の服装みたいな奴達も居る。
「さぁ!さぁ!次は東の国の明やジャポンの女達だ!!」
ジパングやジャポンと人によって呼び方が違うのか。だが、まぁなんというタイミング。正に今、日本人らしき女が売られようとしていた。しかもかなり汚れているし、女も目が死んでいる。いつ売られた女かは分からないが、長い長い航海をさせられてここへ来たのだろう。
「タケル?見た感じ、日本人は3人は居るよ。どうする?」
「全員助けるさ」
「どうやって?まさか、正攻法なんて言わないよね?」
「まさか。まぁ任せてくれ」
「兄ちゃん?どうするんだい?何やら聞き慣れない言葉で話しているが、穏やかには聞こえなかったですよ?」
「あぁ。ミゲルには他にも聞きたい事がある。ここを動かないでくれ」
「え!?」
「さぁ!50レイスから始まりだ!」
「60!」 「70!」 「80!」
「おいおい!皆の者よ!わざわざジャポンから直でゴアまで帰って来たんだよ?マラッカにも寄らずにだよ?それは何故か!?見なさい!」
パサッ
「「「「おぉ~~!!!!」」」」
この場を仕切っている男が、着物をはだけさせた。
「小振りだがこの綺麗な胸!アソコの方の具合も抜群だ!」
「100レイス!」 「150レイス!」
「ちょっとタケル!?」
「イシュ!行くぞ」
「150!150の上は居ないか!?ちょ、ちょっと!お前!誰がここに――」
「ライトボール!!!」
ピカー
オレは目眩しで使う光魔法のライトボールを使う。その名の通りただの光る魔法だ。魔物相手ではあまり使えなかったが、目で物を認識する人間種には良く効く魔法の一つだ。
「うわぁ~!」 「目が!目がぁぁぁ~」 「眩しい!!」
オレはすかさず着物を、はだけさせられた女に近寄り耳打ちする。
「大丈夫か?オレは日の本の男だ。助けてやる」
「あなたが・・・御主人様ですか・・・何でも致します・・・」
「タケル・・・その女・・・」
「あぁ。精神がやられているな。後で治療してやらないとな。おーい!この言葉分かる奴は居るか?」
オレは日本語で問いかける。すると、後方に鎖で繋がれた女の子2人が手をバタバタさせた。
「サンドカッター!」
オレは地属性魔法の砂の刃で鎖を切った。
「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!」
「礼は良い。ちゃんと日の本まで帰してやる。歩けるか?」
「はぃ・・・うわ・・・」
「可哀想に・・・。長い船旅で足腰が弱ったか。キュア!」
「タケル!ライトボールの効果が切れるよ!1人くらい殺っちゃっていいかしら?」
「殺るならあの仕切ってた男にしておけ」
「了解」
オレがそういうとイシュが発光し始めた。精霊が発光する・・・即ち・・・本気の時だ。
「い、イシュ!!?待て!極大魔法は辞めろ!全員死ぬぞ!?」
「大丈夫。タケルから毎日魔力を貰ってばかりで最近は使ってなかったからね。おい!ヒューマン!お前だ!聞こえるか?」
「は、は、は、はい!」
「先に結末を伝えておく!ヒューマン!お前の死は確約された!この私、地の大精霊 イシュがお前の存在を消してやる!ヴァースグランドシェイク!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
相変わらずエゲツナイ魔法だ。レジストできなければ対象は大地の揺り籠の中で酸素も何も無い空間で血液から体液まで何もかも全て地に吸収される魔法だ。
「く・・ぐるしぃ・・・ぬぁぁぁ・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ポン
「ふん。大した事のないヒューマンだ。ミゲル!隠れなくてもあなたには危害は加えないわよ。出て来なさい」
「は、は、はい・・・」
「相変わらず加減はしないんだな」
「当たり前よ。あんなヒューマンが存在する事自体間違っているわ」
「そうだな。ミゲル!オレに捕まれ!フライ!」
オレはすかさず、フライで人が居ない所に向かった。
「ふ~ん。で、誰って奴?」
「そ、それは分からない!納屋衆って奴だった!そこそこの決定権を持っている奴だと思う!」
アレックスが分かる範囲で必死で言っていた。納屋衆の誰かが『人を売れないか』と聞いて来たそうだ。
日の本では人身売買は御法度となっている。だから、納屋衆の誰がとか、どこの女かまでは聞かない約束だったそうだ。
傾城(けいせい)屋・・・まぁ遊女屋をしている女や、遊女本人が貧しい女を買い上げ、着飾らせて売ったりしていたそうだ。あのおしっこ漏らした中年の女もその類だろう。
長い長い航海にて、船乗りは溜まっている。そんな話を持って来られると買うに決まっている。
農奴の娘やなんかは1人銀1匁。可愛い子や、既に夜の方を熟知している若い子ならば、高い子ならば1貫で買い取っているそうだ。
その買い取った女は、オレはまだ見ていないけど、堺にあるポルトガル商館で仕事をさせたり、本国やゴア、マニラへと連れて帰り奴隷市場で高く売ったり、妾(めかけ)にしたりと決まってはいないそうだ。
「ジパングの女は従順で男に尽くすから非常に高値で売れる。明の田舎娘は泣くばかりで安い」
オレはここで売られた女を全員連れて帰りたいと思ったが、途方もない数の女が売られていると思い、流石に全員は無理かと思ってしまう。
それに日本だけではなく未来の中国の女やなんかも売られているみたいだな。だがそれはオレには関係ない。
「お前が買い取った女は何人だ?」
「すまない。それは覚えていない。だがオレが買った女はみんなゴアに連れて行った」
「覚えている範囲で最高で何人だ?」
「すまん。倭寇から買った女も混ざっていたから正確にジパングの女が何人かは分からない。おおよそだが・・・20人は超えていない」
倭寇・・・確かこの時代の海賊の事だよな。
「チッ。もういい。お前は織田家の者に今と同じ事を言え。それが出来たら腕は治してやる」
「そ、そ、そんな・・・旦那!?今治して・・・」
「黙れッ!!!もし逃げられるものなら逃げればいい。海のど真ん中だろうが、薩摩だろうが琉球だろうがどこへでも逃げるといい。その時点でお前の死が確定する」
ボッ
「ヒィ~!!!て、手から火がぁぁぁぁ・・・・」
「オレはこういう技が使える。お前が逃げるとこの火を大きくした火球でこの船を沈めてやるからな。覚えておけ」
ジョボジョボジョボ
「うわ・・・お前もションベン漏らすのかよ!?ちゃんと洗っておけ!」
「はははは、はい」
少し脅しすぎたかな?と思ったが彼奴は間違いなく死罪だろう。船員は分からないが、信長が許す筈はないと信じたい。だが、信長は南蛮貿易推奨してる人だったよな。その後の展開がどうなるか・・・。まぁこれは信長次第か。
「さて・・・イシュ?ゴアに行こうか。香辛料探しと売られた日本人を取り返しに行こうと思う。1日で終わらせるから少し手荒になるかもしれないがいいか?」
「そんなの今更でしょう?付き合ってあげるよ。闇ギルドのヒューマンみたいで気分が悪いの」
「そっか。分かった。ありがとう。フライ!」
オレとイシュ2人だけのフライだから全速力で向かった。10分もしない内に現在のインド アラビア海の横のゴアに到着だ。
騒ぎになりたくないため、人が居ないところに降りるが、もう堺なんて目じゃ無いくらいに人が多い。ボロを着た如何にも。って感じの人も多数いる。
未来映画で見たような首に鎖を付けられ、鞭を打たれている人も上空から確認できた。可哀想だとは思うが全てを正す事はできない。確かここは現在インドのポルトガル自治区的な感じのところだったかな?
「見かけない人だね?奴隷船から逃げ出して来たのかい?」
オレとイシュが人が多い方へ歩き出そうとしているところに、1人の商人風の男が話しかけて来た。ポルトガル人ぽい。
「えぇ。ここらへん出身ではないですね。奴隷船なんてあるんですか?」
「あるよ。可哀想なもんさ。東の国の明と黄金の島国の・・・なんて言ってたかな?」
「ジパングじゃないか?」
「おぉ~!そこだ!そこ!その二つの国の奴隷が最近高く売れているらしい。そういえば兄ちゃんもその国の姿は似ているな?姉ちゃんはそうは見えないが」
「まぁな。オレはそのジパングから来た。奴隷を連れ戻す為にだ。あんたは詳しそうだが、よければ案内してくれないか?礼を出す。先払いだ。受け取っておけ」
オレはそういうと、半分に折った金塊を渡す。
コロン
「き、き、金!?これは金ですか!?」
「あぁ。間違いなく金だ。あんたは見た感じ商人ぽいが、一財産くらいにはなるんじゃないか?大丈夫だ。奴隷が居る所に案内するだけでいい。どうだ?悪い話ではないだろう?」
「兄ちゃん?あんた・・・いや。案内しましょう。俺はミゲル。主に胡椒を売っている」
「胡椒か。明には高く売れると聞いている」
「はい。彼の国での胡椒の消費は我がポルトガル王国にも匹敵しますからね」
「ふっ。分かった。まぁ案内してくれ」
思わぬ好人物に出会えた。物腰柔らかそうな中年の男だ。後で、この人にスパイスの事なんかも聞いてみよう。胡椒を扱っているなら知っているだろう。
海辺から少し離れた広場へとやって来た。貴族という人だろうか。少し良さそうな服を着た奴や、ミゲルと同じような商人の服装みたいな奴達も居る。
「さぁ!さぁ!次は東の国の明やジャポンの女達だ!!」
ジパングやジャポンと人によって呼び方が違うのか。だが、まぁなんというタイミング。正に今、日本人らしき女が売られようとしていた。しかもかなり汚れているし、女も目が死んでいる。いつ売られた女かは分からないが、長い長い航海をさせられてここへ来たのだろう。
「タケル?見た感じ、日本人は3人は居るよ。どうする?」
「全員助けるさ」
「どうやって?まさか、正攻法なんて言わないよね?」
「まさか。まぁ任せてくれ」
「兄ちゃん?どうするんだい?何やら聞き慣れない言葉で話しているが、穏やかには聞こえなかったですよ?」
「あぁ。ミゲルには他にも聞きたい事がある。ここを動かないでくれ」
「え!?」
「さぁ!50レイスから始まりだ!」
「60!」 「70!」 「80!」
「おいおい!皆の者よ!わざわざジャポンから直でゴアまで帰って来たんだよ?マラッカにも寄らずにだよ?それは何故か!?見なさい!」
パサッ
「「「「おぉ~~!!!!」」」」
この場を仕切っている男が、着物をはだけさせた。
「小振りだがこの綺麗な胸!アソコの方の具合も抜群だ!」
「100レイス!」 「150レイス!」
「ちょっとタケル!?」
「イシュ!行くぞ」
「150!150の上は居ないか!?ちょ、ちょっと!お前!誰がここに――」
「ライトボール!!!」
ピカー
オレは目眩しで使う光魔法のライトボールを使う。その名の通りただの光る魔法だ。魔物相手ではあまり使えなかったが、目で物を認識する人間種には良く効く魔法の一つだ。
「うわぁ~!」 「目が!目がぁぁぁ~」 「眩しい!!」
オレはすかさず着物を、はだけさせられた女に近寄り耳打ちする。
「大丈夫か?オレは日の本の男だ。助けてやる」
「あなたが・・・御主人様ですか・・・何でも致します・・・」
「タケル・・・その女・・・」
「あぁ。精神がやられているな。後で治療してやらないとな。おーい!この言葉分かる奴は居るか?」
オレは日本語で問いかける。すると、後方に鎖で繋がれた女の子2人が手をバタバタさせた。
「サンドカッター!」
オレは地属性魔法の砂の刃で鎖を切った。
「あ、ありがとうございます!ありがとうございます!」
「礼は良い。ちゃんと日の本まで帰してやる。歩けるか?」
「はぃ・・・うわ・・・」
「可哀想に・・・。長い船旅で足腰が弱ったか。キュア!」
「タケル!ライトボールの効果が切れるよ!1人くらい殺っちゃっていいかしら?」
「殺るならあの仕切ってた男にしておけ」
「了解」
オレがそういうとイシュが発光し始めた。精霊が発光する・・・即ち・・・本気の時だ。
「い、イシュ!!?待て!極大魔法は辞めろ!全員死ぬぞ!?」
「大丈夫。タケルから毎日魔力を貰ってばかりで最近は使ってなかったからね。おい!ヒューマン!お前だ!聞こえるか?」
「は、は、は、はい!」
「先に結末を伝えておく!ヒューマン!お前の死は確約された!この私、地の大精霊 イシュがお前の存在を消してやる!ヴァースグランドシェイク!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
相変わらずエゲツナイ魔法だ。レジストできなければ対象は大地の揺り籠の中で酸素も何も無い空間で血液から体液まで何もかも全て地に吸収される魔法だ。
「く・・ぐるしぃ・・・ぬぁぁぁ・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
ポン
「ふん。大した事のないヒューマンだ。ミゲル!隠れなくてもあなたには危害は加えないわよ。出て来なさい」
「は、は、はい・・・」
「相変わらず加減はしないんだな」
「当たり前よ。あんなヒューマンが存在する事自体間違っているわ」
「そうだな。ミゲル!オレに捕まれ!フライ!」
オレはすかさず、フライで人が居ない所に向かった。
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