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「入れ」
一言そう言うとオレとイシュに入るよう促される。
「ここは・・・・」
そうだ。私室らしいところだが、先に入らされた私室とは違う、本当に和室とは程遠い部屋だった。
「ここはバテレンの宣教師達も入れていない部屋だ」
「なんだか・・・すいません」
連れて来られた部屋には殺風景とは言わないが、真ん中に囲炉裏があり、明らかに年代物の箪笥やら西洋の剣、蝋燭で立てるシャンデリア?みたいな物や、頑丈そうなテーブルやイス、軍配など他にもかなりの物が置いてある部屋だ。簡単に言えば宝物庫のような場所に見える。
だが、それでいて埃や塵なんか一つもないくらいに綺麗だ。
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
「頃合いか。気にせずに飲め」
信長は無言でオレ達に茶を点ててくれた。
ゴグッ
「あ、甘い!?美味しいです!」
「ふん。そうか」
信長の茶は点て方も少し大雑把に見えた。湯の配分、茶の配分も目分量に見えたが、この時の信長が出してくれた茶が津田さん、千さんの茶より1番美味しく思えた。
「何か言いたい事がお有りですか?」
「ふ~む・・・何か綻びをと思うたが中々隙がない男だな。この部屋を見れば何かお主の綻びを見つけられるやもと思うたのだがな」
何を言っているんだ!?
「何の事でしょう?」
「こんな事を直接申すのはいつ振りか・・・。あれは光秀の時以来か。ふん。まぁいい。単刀直入に言おう。ワシは其方が欲しい」
オレが欲しいだって!?オレは女しか好きじゃないんだが!?
「タケル・・・あなた・・・」
「いやいや!!イシュ!違う!断じて違うから!」
「クッハハハ!南蛮女!そういう意味ではない」
「織田様もその呼び方は好きではないです。ちゃんとイシュとお呼びください。みんな私を南蛮女や南蛮の女、異国の女とか呼んだりするけど、ちゃんとタケルが付けてくれたイシュって名前があります」
「ふっ。それはすまん。以後気をつけよう。確かにかなり失礼な呼び方だったな。ではイシュよ。さっきのはそういう意味ではない。よく聞け」
信長はこれまでの事を包み隠さずに教えてくれた。まず津田さんから面白い南蛮のような男と女を捕まえた。から始まり、堺でちょっとした商いをするとか春町をするとかを文で聞いたらしい。
程なくして今井さんからもオレの事を少し聞いたと。それから津田さんを通して布団や薬、見た事ない果物や食べ物の贈り物。
越前朝倉攻めの時に、千種街道にて狙撃された時の傷が、今くらいの寒くなり始めた時くらいに毎年痛くなってくるらしいが、オレが渡した布団で寝ると、古傷どころか加齢と共に出る疲れやなんかもまったくなくなったそうだ。
それからオレに興味を持ち、滝川一益、配下の人達を使いオレを調べたそうだ。だがいくら調べようとも中々入り込めなく、客に混じって調べたとの事。これは滝川と話してなんとなくは分かっている。
「長島を駆逐したとはいえ、東には武田、上杉、北条が居る。西には雑賀、毛利とまだまだ油断できない状況だ」
「えぇ。存じ上げております」
「もしお主が武田や上杉に迎え入れられ厚遇でもされてみよ。お主が献上する物は未知なる物ばかりだ。それに魔法・・・だったな?あれを我が軍に向けられるのはよくない」
「魔法ですか・・・。確かに使い手はオレ達だけでしょう。それにオレは中立で居ますよ」
「敢えて言おう。織田家は・・・'ワシ'は山岡尊を欲している。家臣になれとまでは言わぬ。せめて客将にならぬか?」
「客将とは主にどんな事をすればよろしいのですか?」
「いやなに。別に大した事ではない。ワシと敵対行動を取らなければ好きにして良い。たまにお主の意見くらいは聞くだろうがな」
「意見ですか?」
「あぁ。もう少しすれば松永がここ岐阜に来るだろう。彼奴の手綱放しておくのは脅威だ。だが彼奴がずっと誰かに従う男ではない事は分かる」
「どういう意味ですか?」
「彼奴は茶も能も政にも精通しておる。ついでに南蛮にもな。彼奴の度肝抜きたい。其方を使ってな」
オレはこの人が何を思ってるのかが分からない。核心を言ってるけど何か隠してるような、何か隠してるような感じはするが核心的な事を言ってるような・・・。
「織田様はタケルを使って何をしたいのですか?」
ここまで他人に質問をする事なんてなかったイシュが信長に質問した。
「使って・・・というのは違う。ワシ的には是非我が陣営にタケルやお主を迎え入れたい。なんなら、知行地も与えてやりたいくらいだ」
「知行地というのは土地の事ですね?何故私達をそんなにも?」
「ワシは個人ではタケルに負けた。恐らく魔法というのを使ったのだろう?そうだろう?タケル?」
「はい。動きを早くする魔法を使いました。魔法がなければオレが負けていたかと思います」
これは正直な感想だ。ただの生身の人間としては信長の刀は凄まじかった。
「織田軍を更に強くしたい。その強くするにはどうするか。たかが南蛮や明の戦術くらいならワシでも取り入れる。だがお主等はそれらをも凌駕する何かを知っていそうな気がする。それを教えてほしい」
オレはビックリした。まさかまさかのあの織田信長がオレ達に頭を下げたのだ。オレに熱弁してるその目は真っ直ぐ濁りのない目のように思う。
「軍を強くしたい目的はなんですか?」
「知っておるか?南蛮では日の本の事を黄金の国じぱんぐと呼ばれておることを。そして、ポルトガルなどでは黄色い猿や黄色い蛮族と呼ばれておる事を」
「えぇ。少し耳にしました」
「ワシは悔しい。南蛮なんぞに負ける日の本ではない!帝は武を持っておらん!武家の頂点である足利はワシが追放した。あまりに矮小で目先の事しか考えぬ奴だったからな。なら誰が日の本の舵を取る?ワシしか居らぬであろう」
その目は更に真っ直ぐ向き、然も当たり前かのような言葉だった。オレはこの目と同じ目をしてる人を知っている。皇女様だ。
オレが召喚されて間もない頃に・・・
「違う世界にいきなり呼び出してごめんなさい」
「本音でいえば何でオレなんだよ!ってのが正直な感想だ。できるならあなた達の世界なんだから自分達でどうにかしてほしいとすら思う」
「分かってる・・・けど私達じゃ魔王は倒せないの。世界渡りをした者にしか使えない魔法や技があって、私達の魔法はほぼ抵抗(レジスト)されちゃうから・・・」
「うん。まぁもういいよ。けど何で皇女様が自分の魔力だけでオレを召喚させたんだい?」
「それは・・・それは、絶対に私の代で魔王と決着を付けるって決めたからよ。召喚される者は異世界の者って知ってるの。だからせめて、私も寿命を削ってでも魔力を行使したの。私はあなたを導く事しかできない。なんならこの場で私を殺してもいい。けど・・・けど、その代わり必ず魔王を倒してほしい」
あの時の皇女様の真っ直ぐな目と信長の目が同じに見える。オレは当初絶対に戦や政に首は突っ込まない、なんなら織田家には関わりたくないと思っていたが、この織田信長という男に少し協力してもいいかなと思えてきた。
「イシュ?考えはあるか?」
「いいえ。タケルの思うように」
「分かった。では・・・織田様。まずは客将という形で織田軍に協力しましょう。恐らく本願寺辺りもきな臭くなるのでは?」
「ほぅ?」
これは未来知識だ。確か長島の後は高屋城という所で戦があったはずだ。その後が長篠の戦いだったよな。
「オレができる事、できる範囲でなら協力します。今はこれだけで勘弁してください。オレは武家や武将ではありません。それに堺で約20名を養わないといけませんので」
「クハッハッハッ!!!今年ももう終わりに近いが1番嬉しい事が今起こった!」
パンパン
信長は急に高笑いし、手を叩き合図した。
「な、な、なんですか!?この女性達は!?」
信長が合図すると目隠しされた女性が15人程、頭巾を被った男に連れられて現れた。
「断られた時の奥の手だ。この手を使わずに決まったがどうせなら相手してやれ。ワシが調べた限りでは其方は相当好き物らしいのう?いや、恥ずかしがる事ではない。男はそうでなくてはならぬ」
「え!?いやいや織田様!?」
「遠慮はいらん!尾張や美濃で行き場を無くした女子達だ。地頭や番頭、豪族達の娘だ。城に出仕し、下働きや女中の者達だ!」
いやビックリなんだけど!?しかも滝川さんよ!?なんていうことを調べてるんだよ!?確かに誰かしら毎晩抱いているけどよ・・・これは・・・。
オレが渋っていると・・・
「なんじゃ?そういう気分ではなかったか?なら無理にとは言わん。おい!下がらせて良いぞ」
「いやいや!織田様!誰も嫌とは言ってません!寧ろ土下座案件です!!!」
「ふん。ならば好きに選べ!側室にしたいならくれてやるぞ。寧ろその方がこちらとしてもありがたい。1人と言わず4、5人選べ」
織田信長・・・確かに大きな人だ。まさか複数選べと言われるなんて・・・。いや、マジで土下座案件だな。
一言そう言うとオレとイシュに入るよう促される。
「ここは・・・・」
そうだ。私室らしいところだが、先に入らされた私室とは違う、本当に和室とは程遠い部屋だった。
「ここはバテレンの宣教師達も入れていない部屋だ」
「なんだか・・・すいません」
連れて来られた部屋には殺風景とは言わないが、真ん中に囲炉裏があり、明らかに年代物の箪笥やら西洋の剣、蝋燭で立てるシャンデリア?みたいな物や、頑丈そうなテーブルやイス、軍配など他にもかなりの物が置いてある部屋だ。簡単に言えば宝物庫のような場所に見える。
だが、それでいて埃や塵なんか一つもないくらいに綺麗だ。
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ
「頃合いか。気にせずに飲め」
信長は無言でオレ達に茶を点ててくれた。
ゴグッ
「あ、甘い!?美味しいです!」
「ふん。そうか」
信長の茶は点て方も少し大雑把に見えた。湯の配分、茶の配分も目分量に見えたが、この時の信長が出してくれた茶が津田さん、千さんの茶より1番美味しく思えた。
「何か言いたい事がお有りですか?」
「ふ~む・・・何か綻びをと思うたが中々隙がない男だな。この部屋を見れば何かお主の綻びを見つけられるやもと思うたのだがな」
何を言っているんだ!?
「何の事でしょう?」
「こんな事を直接申すのはいつ振りか・・・。あれは光秀の時以来か。ふん。まぁいい。単刀直入に言おう。ワシは其方が欲しい」
オレが欲しいだって!?オレは女しか好きじゃないんだが!?
「タケル・・・あなた・・・」
「いやいや!!イシュ!違う!断じて違うから!」
「クッハハハ!南蛮女!そういう意味ではない」
「織田様もその呼び方は好きではないです。ちゃんとイシュとお呼びください。みんな私を南蛮女や南蛮の女、異国の女とか呼んだりするけど、ちゃんとタケルが付けてくれたイシュって名前があります」
「ふっ。それはすまん。以後気をつけよう。確かにかなり失礼な呼び方だったな。ではイシュよ。さっきのはそういう意味ではない。よく聞け」
信長はこれまでの事を包み隠さずに教えてくれた。まず津田さんから面白い南蛮のような男と女を捕まえた。から始まり、堺でちょっとした商いをするとか春町をするとかを文で聞いたらしい。
程なくして今井さんからもオレの事を少し聞いたと。それから津田さんを通して布団や薬、見た事ない果物や食べ物の贈り物。
越前朝倉攻めの時に、千種街道にて狙撃された時の傷が、今くらいの寒くなり始めた時くらいに毎年痛くなってくるらしいが、オレが渡した布団で寝ると、古傷どころか加齢と共に出る疲れやなんかもまったくなくなったそうだ。
それからオレに興味を持ち、滝川一益、配下の人達を使いオレを調べたそうだ。だがいくら調べようとも中々入り込めなく、客に混じって調べたとの事。これは滝川と話してなんとなくは分かっている。
「長島を駆逐したとはいえ、東には武田、上杉、北条が居る。西には雑賀、毛利とまだまだ油断できない状況だ」
「えぇ。存じ上げております」
「もしお主が武田や上杉に迎え入れられ厚遇でもされてみよ。お主が献上する物は未知なる物ばかりだ。それに魔法・・・だったな?あれを我が軍に向けられるのはよくない」
「魔法ですか・・・。確かに使い手はオレ達だけでしょう。それにオレは中立で居ますよ」
「敢えて言おう。織田家は・・・'ワシ'は山岡尊を欲している。家臣になれとまでは言わぬ。せめて客将にならぬか?」
「客将とは主にどんな事をすればよろしいのですか?」
「いやなに。別に大した事ではない。ワシと敵対行動を取らなければ好きにして良い。たまにお主の意見くらいは聞くだろうがな」
「意見ですか?」
「あぁ。もう少しすれば松永がここ岐阜に来るだろう。彼奴の手綱放しておくのは脅威だ。だが彼奴がずっと誰かに従う男ではない事は分かる」
「どういう意味ですか?」
「彼奴は茶も能も政にも精通しておる。ついでに南蛮にもな。彼奴の度肝抜きたい。其方を使ってな」
オレはこの人が何を思ってるのかが分からない。核心を言ってるけど何か隠してるような、何か隠してるような感じはするが核心的な事を言ってるような・・・。
「織田様はタケルを使って何をしたいのですか?」
ここまで他人に質問をする事なんてなかったイシュが信長に質問した。
「使って・・・というのは違う。ワシ的には是非我が陣営にタケルやお主を迎え入れたい。なんなら、知行地も与えてやりたいくらいだ」
「知行地というのは土地の事ですね?何故私達をそんなにも?」
「ワシは個人ではタケルに負けた。恐らく魔法というのを使ったのだろう?そうだろう?タケル?」
「はい。動きを早くする魔法を使いました。魔法がなければオレが負けていたかと思います」
これは正直な感想だ。ただの生身の人間としては信長の刀は凄まじかった。
「織田軍を更に強くしたい。その強くするにはどうするか。たかが南蛮や明の戦術くらいならワシでも取り入れる。だがお主等はそれらをも凌駕する何かを知っていそうな気がする。それを教えてほしい」
オレはビックリした。まさかまさかのあの織田信長がオレ達に頭を下げたのだ。オレに熱弁してるその目は真っ直ぐ濁りのない目のように思う。
「軍を強くしたい目的はなんですか?」
「知っておるか?南蛮では日の本の事を黄金の国じぱんぐと呼ばれておることを。そして、ポルトガルなどでは黄色い猿や黄色い蛮族と呼ばれておる事を」
「えぇ。少し耳にしました」
「ワシは悔しい。南蛮なんぞに負ける日の本ではない!帝は武を持っておらん!武家の頂点である足利はワシが追放した。あまりに矮小で目先の事しか考えぬ奴だったからな。なら誰が日の本の舵を取る?ワシしか居らぬであろう」
その目は更に真っ直ぐ向き、然も当たり前かのような言葉だった。オレはこの目と同じ目をしてる人を知っている。皇女様だ。
オレが召喚されて間もない頃に・・・
「違う世界にいきなり呼び出してごめんなさい」
「本音でいえば何でオレなんだよ!ってのが正直な感想だ。できるならあなた達の世界なんだから自分達でどうにかしてほしいとすら思う」
「分かってる・・・けど私達じゃ魔王は倒せないの。世界渡りをした者にしか使えない魔法や技があって、私達の魔法はほぼ抵抗(レジスト)されちゃうから・・・」
「うん。まぁもういいよ。けど何で皇女様が自分の魔力だけでオレを召喚させたんだい?」
「それは・・・それは、絶対に私の代で魔王と決着を付けるって決めたからよ。召喚される者は異世界の者って知ってるの。だからせめて、私も寿命を削ってでも魔力を行使したの。私はあなたを導く事しかできない。なんならこの場で私を殺してもいい。けど・・・けど、その代わり必ず魔王を倒してほしい」
あの時の皇女様の真っ直ぐな目と信長の目が同じに見える。オレは当初絶対に戦や政に首は突っ込まない、なんなら織田家には関わりたくないと思っていたが、この織田信長という男に少し協力してもいいかなと思えてきた。
「イシュ?考えはあるか?」
「いいえ。タケルの思うように」
「分かった。では・・・織田様。まずは客将という形で織田軍に協力しましょう。恐らく本願寺辺りもきな臭くなるのでは?」
「ほぅ?」
これは未来知識だ。確か長島の後は高屋城という所で戦があったはずだ。その後が長篠の戦いだったよな。
「オレができる事、できる範囲でなら協力します。今はこれだけで勘弁してください。オレは武家や武将ではありません。それに堺で約20名を養わないといけませんので」
「クハッハッハッ!!!今年ももう終わりに近いが1番嬉しい事が今起こった!」
パンパン
信長は急に高笑いし、手を叩き合図した。
「な、な、なんですか!?この女性達は!?」
信長が合図すると目隠しされた女性が15人程、頭巾を被った男に連れられて現れた。
「断られた時の奥の手だ。この手を使わずに決まったがどうせなら相手してやれ。ワシが調べた限りでは其方は相当好き物らしいのう?いや、恥ずかしがる事ではない。男はそうでなくてはならぬ」
「え!?いやいや織田様!?」
「遠慮はいらん!尾張や美濃で行き場を無くした女子達だ。地頭や番頭、豪族達の娘だ。城に出仕し、下働きや女中の者達だ!」
いやビックリなんだけど!?しかも滝川さんよ!?なんていうことを調べてるんだよ!?確かに誰かしら毎晩抱いているけどよ・・・これは・・・。
オレが渋っていると・・・
「なんじゃ?そういう気分ではなかったか?なら無理にとは言わん。おい!下がらせて良いぞ」
「いやいや!織田様!誰も嫌とは言ってません!寧ろ土下座案件です!!!」
「ふん。ならば好きに選べ!側室にしたいならくれてやるぞ。寧ろその方がこちらとしてもありがたい。1人と言わず4、5人選べ」
織田信長・・・確かに大きな人だ。まさか複数選べと言われるなんて・・・。いや、マジで土下座案件だな。
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