異世界からの帰還。ただし・・・時間軸を間違えた件

デンデンムシ

文字の大きさ
上 下
30 / 70

27-完

しおりを挟む
 「お待たせ~。それで2人はどう?」

 「あ、タケル様!お二人とも想像通りの反応でした。冷蔵庫に驚き、コンロに驚きです」

 うん。三喜子さんも今こそドヤ顔だけど最初びっくりしてたよな。

 「さっそくだけど2人にはオレの夜ご飯でも作ってもらおうかな。何でもいいし、ここにある物なら何でも使っていいから夜ご飯作ってよ!」

 「え!?す、好きに作ってもいいのですか!?」

 「あぁ。何でもいいぞ!怪我だけは気をつけてな!」

 とりあえず、どこまで料理できるのかが分からないからな。それにここはありきたりなこの時代のご飯ではなく異世界や未来が混ざったような飯を提供する予定だ。

 念話でイシュからあの2人は風呂にかなり驚き感激していると聞いている。風呂だけじゃなく飯にも驚かせてやろう。

 「や、山岡様!」

 「はいはい。小太郎君どうしたのかな?」

 「そ、その料理はなんという料理でしょうか!?」

 「山岡様!?これはまさか砂糖でしょうか!?」

 「まず一つずつ答えようか。これは牛丼。お肉を薄く切って、このたまりと砂糖、酒で煮詰めた物を米の上に盛り付けるだけだ。正吉君の方はその通り。砂糖だよ。好きに使いな」

 「さ、砂糖がこんなにも・・・」

 「蔵の中にもっと入ってるからそれくらいで驚いてたら身がもたないよ。後、獣肉は禁忌とかうちでは御法度だから。嫌いっていうなら無理して食べなくてもいいけど、食べないって言い切るならうちでは雇わないよ」

 「い、いえ!むしろ肉は好きです!ただ中々こんな肉・・・ゴグッ・・・」

 今、唾飲んだな!?って事は意外にも肉を食べないってわけではないんだな。味を知ってる風だ。まぁオレも強制的に食べさせるわけではないが、あからさまに宗教で・・・なんていうなら食べさせるようにさせないといけないと思う。ただですらタンパク質不足の戦国時代だ。栄養失調みたいな人ばかりはダメだ。

 オレは超超時短で異世界の玉ねぎに似た野菜とアングリーミノスという魔物肉で牛丼を作った。我ながら上手くできたし、味見で食べたが美味い。もう少し、たまりを醤油に近づけられたらと思うがこれも追々だ。

 2人とも食べてみて。多分美味しいと思う。

 「タケル!いっただきまーす!」
 
 「ふふ。あぁやってミナミお姉さんを見習いなさい。ここではひもじい思いはさせないからな。三喜子さん?さっきの作り方を紙に書いてくれる?後で他にも作り方言うから書いてもらって、この子達も毎日何か作ってもらうようにするから」

 「はい!先程のぎゅうどん?は既に書いています!」

 さすが元助五郎さんの側仕えだ。秘書的な事もばっちりなんだろう。

 「じゃあオレは持っていってくるよ」

 「はい!」

 「じゃあ小太郎君、正吉君!夜ご飯楽しみにしてるからね~」

 2人は驚いた顔してるがなぜだろう。オレは何か作ってくれって言ってたはずだけど。料理人の弟子なんだし何かは作れるだろう!?



 「お食事になります」

 「おっ!!待っていたぞ!うん!?なんぞ良い匂いがしておる!」

 「肉は禁忌と言われてるかもしれませんが、うちはそこは気にしません」

 何度も言ってることだが一応この時代は宗教の関係で肉は禁忌としてる人が多いはず。桃源郷が提供する食事は肉食がメインとなるだろうから何度でも言う。

 「ワテはそんな事気にしない!既にタケル殿の飯を食べているからな!坪内!食べてみなさい!既に見ただけで分かる美味しいやつだ!」

 「ハスッ ハスッ ハスッ!俺も料理人やけんな!これが美味い物だとは匂いで分かる!牛の肉か!?たまりと砂糖を入れて甘辛く味付けしているのか!うつけ殿も好む味が濃いような気がするがこれがなんとも美味いな!」

 あ、うん。坪内さんは速攻で食べてくれるのか。それにしても方言も強い。それとうつけ殿・・・織田信長か。なにか関係があるのかな?

 「いやぁ~ここまで文句なしだな!タケル殿!いや、タケル!風呂も飯も最高だ!」

 「ははは。ありがとうございます。ご飯の後は・・・お楽しみください。明日の朝飯の時に総評をお聞かせください。男のオレはこの辺で下がりますね」

 「う、うむ。女の妙技も是非楽しみにしている」

 猛りおじさん・・・さすがだ。本当は配膳したりするのも女性の仕事にする予定だ。風呂に入って身体を流すのも相手する女性にしてもらう予定だ。風呂で気分を高め、飯に酒に最高潮になった時に部屋に入ってもらい、後は・・・楽しんでもらう営業をする予定だ。

 ちなみに朝飯に関してはパン一択だ。米派の人が居たとしてもパン一択だ。夜飯を豪華にする代わりに朝は簡単に魔石オーブンで作るパンの方が提供が早い。


 「うむ!実に美味かった。ではタケル!また明日にな・・・」

 「山岡!本当に美味だった!俺は今のところ文句なしだ!じゃあまた明日な!」

 「はい。お楽しみください。百合、菊さん!よろしく~」

 「「は~い」」

 「おっ!?なんと欲情的な服だ!?グフフ・・・ワテは菊に頼もうか」

 「津田のとっつぁん!アタイの技を是非堪能してください!」

 2人の男はニヤニヤしながら部屋に消えていった。酒は確実に強かったはず・・・。勃たなくってもオレは知らない。


 小太郎君や正吉君が作った飯を食べている。肉を焼いた物と分かる。まぁオレももう少し若ければ美味しいと思いお代わりまでしたと思う。砂糖をふんだんに使い、酒とたまりで焼いた焼き肉擬のようなものだった。とにかく甘くてさすがに量は食べられなかった。

 「ど、どうでしょうか!?」

 「うん。美味しいよ。砂糖もかなり使ったみたいだね。よく焦げ付かさずに焼けたものだなと思ったよ」

 「は、はい!ありがとうございます!」

 「僕達は奉公させてもらえるのでしょうか!?」

 「うん?もう雇うつもりだけど?坪内さんにもそう言われてるんだけど?詳しくは熊五郎っておじさんが居るから明日にでも給金の事とか聞いておいてね。生活に必要な物はオレが用意するから。ミナミさん、この2人に空いてる部屋を用意してあげてくれる?」

 「分かったよ!」

 「三喜子さんはオレが言う事を紙に書き写しておいてくれる?」

 既に日付けが変わるくらいの時間だ。だが桃源郷の中は明るい。オレは三喜子さんを私室に呼びオレが知ってる限りのメニューを伝える。今日の牛丼から始まり、すき焼き、焼き肉炒飯、唐揚げ、天麩羅、豚カツ、魔イモのじゃがバター、ポテトフライ。

 「とりあえずこれだけあればローテーションで作ればいいかな?後はたまにオレが思い付いた物作るから新しい物を作る時はまた言うから記しておいてよ。あの2人もこれで作れるだろう」

 「はい!聞いた事ないご飯ばかりで私も楽しみです!」

 「ははは。すぐに食べれると思うよ。さて・・・今日はもう遅いからオレ達も休もうか」

 オレが三喜子さんにそう言うと、どこからともなくイシュが現れる。

 「もしや1人で休むつもり?約束したよね?」

 「い、イシュ!?きょ、今日は勘弁してくれ!」

 「ラストヒール!」

 イシュには腰を引いて歩く演技も通用しなかったみたいだ。

 「吉乃様から新しい技を聞いたんだ。試すよ!」

 「あ、新しい・・・技・・・」

 「イシュ様!?わ、私もご一緒してもよろしですか!?」

 「三喜子様も気になるのね。いいわ!一緒にタケルに温もりを貰いましょう!」

 転移する前、した後もこんな女に囲まれて毎日本能のままに過ごす生活に憧れていたが実際こうなってみるとこんなに辛いとは思わなかった。

 「タケル様・・・私にはもう飽きましたか?」

 「いや飽きてないです。寧ろ土下座案件です」

 「良かったです!みんなに聞けば2回、3回と交わるとどんどん、気持ちよくなってくると聞きましたので楽しみです!」

 「おーい!タケルゥゥ~!2人を部屋に案内した・・・あっ!?イシュ!それに三喜子!?なんで裸なんだ!?まさかタケルに抱いてもらうのか!?アタイと混ぜてくれよ!」

 もう1人チャレンジャーが現れた。また長い戦いになりそうだぜ。



 「ほーら!タケル!タケルのマラなんて少し触るとすぐに大きくなるんだから!タケルは可愛い顔してるのにマラは凶暴なんだから!」

 ジュポジュポジュポジュポジュポジュポジュポ

 「ミナミ様?あなただけじゃなく私もタケルを味あわさせて?」

 ジュルジュルジュルジュルジュルジュルジュル

 「わ、私もタケル様に気持ちよくなってもらいたい・・・」

 チュポチュポチュポチュポチュポチュポチュポ

 こ、これが3点攻めというやつなのか・・・乳首に尻に愚息と全部攻められて・・・ヤバい・・・これまた新しい扉を開いてしまったみたいだ・・・。あれだけ今日は1人でいたいと思っていたがどうやら身体は違ったみたいだ。

 (あるじ~!もっと液が欲ちぃ~)

 3人かと思えば4人だったようだ。いやスーラは勘弁してほしい。

 「三喜子さ・・・ん・・・そのゆっくりした舐め方気持ちが良い・・・」

 「クスッ!!良かったですぅ~」

 チュポチュポチュポチュポチュポチュポ

 「タケル!吉乃様から教わった技出すね~」

 ジュルポッ ジュルポッ ジュルポッ

 「おぉ・・・おぉ~・・・その吸引・・・うを・・・ヤバい!出る・・・出る・・・アァ・・・イクぅ・・・・」

 「ダメよ!我慢して!もっと濃いの出して欲しいから!!」

 「もう!イシュばかり反則だ!アタイにも交代して!!」

 ジュポジュポジュポジュポジュポジュポジュポ

 シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ

 ミナミさんがそう言ったあと、より一層3人の動きが早くなる。オレなんかが我慢できるはずがない。

 「うっ・・・もう!タケル!まだイッちゃだめって言ったじゃん!」

 「イシュ・・・悪い・・・」

 レロレロレロレロレロレロレロレロレロ

 「タケル様・・・もう終わったのですか・・・私に挿れてほしかった・・・」

 「三喜子様?大丈夫よ。ラストヒールをかけているからすぐに大きくなるから。3人でタケルを味わうまで終わらないから安心して」

 「ヒィ~!!」

 「なに?タケル?アタイ達がそんなに嫌なのかい?」

 「え?嫌じゃないです。むしろ土下座案件です」

 「そう。なら・・・うわ!凄い!本当にタケルのマラって疲れ知らずね!もう大きくなってるよ!イシュ!最初はアタイだよ!もうアタイ濡れまくってるから挿れるよ!ズボッ」

 「あっ!?え!?ミナミさん・・・そこは・・・」

 「ふふふ。イシュもタケルに・・・気持ち良くなってもらうために頑張ってるから・・・アン・・・アタイも新しい事を・・・アァン・・・やっぱタケルの大きい・・けど気持ちいいよ・・」

 「タケル様のマラがミナミ様のお尻に・・・」

 「三喜子・・・あんたは早いからまだ真似・・しない方がいいぞ・・・アァ・・・タケル!アタイのどうだい!ゆっくり動いて!!」

 初めてのアナルへの挑戦・・・羞恥心も相まって普通に気持ちが良い。イシュはイシュでなにかメモしてるし。三喜子さんは目を丸くして凝視している。
 
 「タケル~!!アタイ幸せだよ~!!!」

 「あぁ・・・イキそう・・・イク・・・ハァーハァーハァー」

 「ふふふ。ありがとうね。次はイシュの番だよ」

 「タケル?私には遠慮しないでね?タケルの気持ちいい事なら私はもっと強くなれる気がするの」

 「お、おぅ・・・そうだな・・・」

 イシュの強くなれる気がするというのは本当だからな。なぜか分からないけど。

 オレの戦いはまだまだだ。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

一般職アクセサリーショップが万能すぎるせいで、貴族のお嬢様が嫁いできた!〜勇者や賢者なんていりません。アクセサリーを一つ下さい〜

茄子の皮
ファンタジー
10歳の男の子エルジュは、天職の儀式で一般職【アクセサリーショップ】を授かる。街のダンジョンで稼ぐ冒険者の父カイルの助けになるべく、スキルアップを目指すが、街全体を巻き込む事態に? エルジュが天職【アクセサリーショップ】で進む冒険物語。

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※異世界転移が何番煎じか分からないですが、書きたいのでかいています! 面白いと思ったらブックマーク、感想、評価お願いします!!※ ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。

スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。 地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!? 異世界国家サバイバル、ここに爆誕!

性転のへきれき

廣瀬純一
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

強奪系触手おじさん

兎屋亀吉
ファンタジー
【肉棒術】という卑猥なスキルを授かってしまったゆえに皆の笑い者として40年間生きてきたおじさんは、ある日ダンジョンで気持ち悪い触手を拾う。後に【神の触腕】という寄生型の神器だと判明するそれは、その気持ち悪い見た目に反してとんでもない力を秘めていた。

Another World〜自衛隊 まだ見ぬ世界へ〜

華厳 秋
ファンタジー
───2025年1月1日  この日、日本国は大きな歴史の転換点を迎えた。  札幌、渋谷、博多の3箇所に突如として『異界への門』──アナザーゲート──が出現した。  渋谷に現れた『門』から、異界の軍勢が押し寄せ、無抵抗の民間人を虐殺。緊急出動した自衛隊が到着した頃には、敵軍の姿はもうなく、スクランブル交差点は無惨に殺された民間人の亡骸と血で赤く染まっていた。  この緊急事態に、日本政府は『門』内部を調査するべく自衛隊を『異界』──アナザーワールド──へと派遣する事となった。  一方地球では、日本の急激な軍備拡大や『異界』内部の資源を巡って、極東での緊張感は日に日に増して行く。  そして、自衛隊は国や国民の安全のため『門』内外問わず奮闘するのであった。 この作品は、小説家になろう様カクヨム様にも投稿しています。 この作品はフィクションです。 実在する国、団体、人物とは関係ありません。ご注意ください。

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

処理中です...