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池田マダムの確信 完
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「そんな真剣な顔して本当にどうしましたか!?」
「ううん。簡潔に言うね。まず、この病院の院長と私は知り合いなの。それで、合田君の傷の事で院長は警察を呼ぼうとしたのよ」
オレはこの事を聞いた瞬間、心臓が早くなってるのが分かった。
「・・・・・・」
「その傷なんだけど、枝が刺さったわけじゃないよね?安心して。院長には警察に言わないように言ってあるから。けど、私には本当のこと言ってほしいな」
オレはどこまで言っていいのか・・・。はたまた戦国時代に行けるんです!なんて言って信じてもらえるのだろうか・・・。
とりあえず、誤魔化す事にした。
「いやいや何言ってるのですか!?本当に庭の木を剪定しよーー」
「遠くからだけど、庭を見せてもらったけど肩に刺さりそうな枝なんてなかったわよ。それにもう一度言うね?私は合田君の味方よ。実は私・・・突拍子もない事考えているの」
「え?」
「さっき居た、あなたの友達の漆原君と一ノ瀬さん。合田君の紹介って言ってたまにあの子達が私のアトリエに刀とか瑪瑙石とか売りに来てたわよね」
「・・・・・・」
「合田君の怪我。それに漆原君や一ノ瀬さんの擦り傷や切り傷・・・ありえないことなんだけどこれだけはお願い。あなた達・・・どこか違うところに行っていない?」
このマダムはなんなんだよ!?なんでこれだけでそんな推測が出るんだよ!?あれか!?池田恒興の子孫だからか!?
「な、何を言っているのですか!?まったく意味が分からないのですが!?」
「そう・・・思い違いだったのね・・・。変な事聞いてごめんね。体ちゃんと治すのよ」
なんか急に寂しそうに見えるんだが!?中年のマダムでもなんか可哀想に見える。本当は正解!と言いたいところなんだけど・・・どうだかな・・・。
「えっと・・・ちなみになんでそんな事思ったのですか?」
「最初はあなたの彼女さんのあやめちゃん。あの子の所作、言葉遣い、以前の病院の時の車に乗る時震えていた事に違和感があった。そして1番は頭をつけるお辞儀や話し方の言い回し」
「お辞儀ですか!?」
「うん。この時代に、あんなに丁寧な挨拶する子なんてまぁ珍しいよね。服こそ現代の服だったけど、先に言った車での会話でそれとなく出身地なんかも聞いたりしたけど上手い事誤魔化されたしね」
この人凄すぎだろ!?洞察力と言うのか!?悪い人じゃないのは分かる。なんなら協力してくれそうなまであるのは分かるけど・・・。
オレは少し考えた。池田マダムは権力?で警察への通報を止めてくれた。且つ、オレを病院まで運んでくれたわけだし・・・。まぁいいかな。どうせ言ってもこの人は行けるわけないんだし。まさかこの歳でバージンなんて事はないよな!?
「池田さん・・・正直に言います。当たりです。オレの家の便所が戦国時代へ通じています。あなたの先祖、池田恒興さんにもよくしてもらっています。少し怖い人ですけど・・・。そして、この傷は三方ヶ原の戦いで負いました。馬場信春、武田信廉をオレが。内藤昌秀をあやめさんが。武田信玄を竹中半兵衛さんが討ちました」
「え!?待って!待って!詳しくその話教えて!大丈夫!誰にも言わないから!車からメモを持ってくるから色々教えて!」
なんだろう・・・急にキャピキャピしだして少し可愛いく見えるんだが!?
それから大変だった。1時間は話していただろうか。麻酔が切れてきたせいか腕がまたズキンズキンしてきたが、池田マダムの質問は止まらない。
オレ達が居る歴史とは違うという事、里志君や有沙さん、田中さんも戦国に行き来してる事。信長さんの元に居る事、そこで下賜された物を・・・
「池田さんのアトリエに持って行っていたのです。嘘ついてすいませんでした」
「いいの!いいの!あぁ~・・・なんて凄い事なの!私の先祖はどんな感じの人なの!?」
「え!?池田様ですか!?短気で綺麗好きな人ですよ!?あっ!ビールがかなり好きな人ですね!肉食は禁忌と言われていますが意外にもみんな肉が好きぽいですよ?後、氷もよくボリボリ食べる人です!」
「ちょっと待って!あなたそんなに色々な現代の物を持って行っているの!?」
「えぇ。冷蔵庫とかポータブル電源とかトランシーバーとかその他色々持って行ってますよ。田中さんが向こうで技術進歩をさせるって言って、水力発電装置を作るとか、電気を灯すとか言って奮闘してるところに三方ヶ原になったので、今は停滞してます」
「私も連れてってくれない!?もちろん誰にも言わないから!」
「誰にも言わないと言われても・・・」
「信じてって言っても信じられないだろうけど信じて!」
「連れて行く事は構いませんが条件があるのですよ。非常に聞きにくい事なんですが・・・池田様ってお子様居ますか?」
「え?急になに!?私は子供は居ないけど・・・」
「結婚はされてましたよね!?その・・・夜の方は・・・」
「え!?なに!?まさか体で支払えって事なの!?合田君ってそんな人だったの!?」
「違う!違う!断じて違います!あぁ!もう!性行為をした人は通れないんです!何故か分からないですが!!あれ?待てよ?ならなんで里志君達は?」
「なに言ってるの?」
「ちょっとこの話は保留にさせてください!年内にちゃんと言いますので!!」
「ただいま~!あら?池田さんじゃないですか?そんな馬鹿息子のことなんて心配しなくてもーー」
「いやですね?お母さん?早く治すように色々お喋りしてたのですよ!私も合田君と一緒に働いていますしね?じゃあ今度こそお暇させていただきますね?またね?合田君!」
去り際に、手紙を渡された。紙には携帯番号が書かれていた。
「武蔵!あやめちゃんって本当に良い子ね!大切にしなさい!むしろこの子と別れたりなんてすれば親子の縁切るからね!」
「どこに行ってたの?」
「ふふふ。女だけの秘密よ!あやめちゃんがあなたから離れるのは嫌って言うし、もう大人だからあやめちゃんに武蔵の事を任せるからね?」
「分かったから!母ちゃんもありがとうね」
「はいはい。じゃあ、あやめちゃん?後はよろしくね?」
「はい!お母様!」
初見から仲は良さそうだったが、更に仲良くなってるんだが!?
「ううん。簡潔に言うね。まず、この病院の院長と私は知り合いなの。それで、合田君の傷の事で院長は警察を呼ぼうとしたのよ」
オレはこの事を聞いた瞬間、心臓が早くなってるのが分かった。
「・・・・・・」
「その傷なんだけど、枝が刺さったわけじゃないよね?安心して。院長には警察に言わないように言ってあるから。けど、私には本当のこと言ってほしいな」
オレはどこまで言っていいのか・・・。はたまた戦国時代に行けるんです!なんて言って信じてもらえるのだろうか・・・。
とりあえず、誤魔化す事にした。
「いやいや何言ってるのですか!?本当に庭の木を剪定しよーー」
「遠くからだけど、庭を見せてもらったけど肩に刺さりそうな枝なんてなかったわよ。それにもう一度言うね?私は合田君の味方よ。実は私・・・突拍子もない事考えているの」
「え?」
「さっき居た、あなたの友達の漆原君と一ノ瀬さん。合田君の紹介って言ってたまにあの子達が私のアトリエに刀とか瑪瑙石とか売りに来てたわよね」
「・・・・・・」
「合田君の怪我。それに漆原君や一ノ瀬さんの擦り傷や切り傷・・・ありえないことなんだけどこれだけはお願い。あなた達・・・どこか違うところに行っていない?」
このマダムはなんなんだよ!?なんでこれだけでそんな推測が出るんだよ!?あれか!?池田恒興の子孫だからか!?
「な、何を言っているのですか!?まったく意味が分からないのですが!?」
「そう・・・思い違いだったのね・・・。変な事聞いてごめんね。体ちゃんと治すのよ」
なんか急に寂しそうに見えるんだが!?中年のマダムでもなんか可哀想に見える。本当は正解!と言いたいところなんだけど・・・どうだかな・・・。
「えっと・・・ちなみになんでそんな事思ったのですか?」
「最初はあなたの彼女さんのあやめちゃん。あの子の所作、言葉遣い、以前の病院の時の車に乗る時震えていた事に違和感があった。そして1番は頭をつけるお辞儀や話し方の言い回し」
「お辞儀ですか!?」
「うん。この時代に、あんなに丁寧な挨拶する子なんてまぁ珍しいよね。服こそ現代の服だったけど、先に言った車での会話でそれとなく出身地なんかも聞いたりしたけど上手い事誤魔化されたしね」
この人凄すぎだろ!?洞察力と言うのか!?悪い人じゃないのは分かる。なんなら協力してくれそうなまであるのは分かるけど・・・。
オレは少し考えた。池田マダムは権力?で警察への通報を止めてくれた。且つ、オレを病院まで運んでくれたわけだし・・・。まぁいいかな。どうせ言ってもこの人は行けるわけないんだし。まさかこの歳でバージンなんて事はないよな!?
「池田さん・・・正直に言います。当たりです。オレの家の便所が戦国時代へ通じています。あなたの先祖、池田恒興さんにもよくしてもらっています。少し怖い人ですけど・・・。そして、この傷は三方ヶ原の戦いで負いました。馬場信春、武田信廉をオレが。内藤昌秀をあやめさんが。武田信玄を竹中半兵衛さんが討ちました」
「え!?待って!待って!詳しくその話教えて!大丈夫!誰にも言わないから!車からメモを持ってくるから色々教えて!」
なんだろう・・・急にキャピキャピしだして少し可愛いく見えるんだが!?
それから大変だった。1時間は話していただろうか。麻酔が切れてきたせいか腕がまたズキンズキンしてきたが、池田マダムの質問は止まらない。
オレ達が居る歴史とは違うという事、里志君や有沙さん、田中さんも戦国に行き来してる事。信長さんの元に居る事、そこで下賜された物を・・・
「池田さんのアトリエに持って行っていたのです。嘘ついてすいませんでした」
「いいの!いいの!あぁ~・・・なんて凄い事なの!私の先祖はどんな感じの人なの!?」
「え!?池田様ですか!?短気で綺麗好きな人ですよ!?あっ!ビールがかなり好きな人ですね!肉食は禁忌と言われていますが意外にもみんな肉が好きぽいですよ?後、氷もよくボリボリ食べる人です!」
「ちょっと待って!あなたそんなに色々な現代の物を持って行っているの!?」
「えぇ。冷蔵庫とかポータブル電源とかトランシーバーとかその他色々持って行ってますよ。田中さんが向こうで技術進歩をさせるって言って、水力発電装置を作るとか、電気を灯すとか言って奮闘してるところに三方ヶ原になったので、今は停滞してます」
「私も連れてってくれない!?もちろん誰にも言わないから!」
「誰にも言わないと言われても・・・」
「信じてって言っても信じられないだろうけど信じて!」
「連れて行く事は構いませんが条件があるのですよ。非常に聞きにくい事なんですが・・・池田様ってお子様居ますか?」
「え?急になに!?私は子供は居ないけど・・・」
「結婚はされてましたよね!?その・・・夜の方は・・・」
「え!?なに!?まさか体で支払えって事なの!?合田君ってそんな人だったの!?」
「違う!違う!断じて違います!あぁ!もう!性行為をした人は通れないんです!何故か分からないですが!!あれ?待てよ?ならなんで里志君達は?」
「なに言ってるの?」
「ちょっとこの話は保留にさせてください!年内にちゃんと言いますので!!」
「ただいま~!あら?池田さんじゃないですか?そんな馬鹿息子のことなんて心配しなくてもーー」
「いやですね?お母さん?早く治すように色々お喋りしてたのですよ!私も合田君と一緒に働いていますしね?じゃあ今度こそお暇させていただきますね?またね?合田君!」
去り際に、手紙を渡された。紙には携帯番号が書かれていた。
「武蔵!あやめちゃんって本当に良い子ね!大切にしなさい!むしろこの子と別れたりなんてすれば親子の縁切るからね!」
「どこに行ってたの?」
「ふふふ。女だけの秘密よ!あやめちゃんがあなたから離れるのは嫌って言うし、もう大人だからあやめちゃんに武蔵の事を任せるからね?」
「分かったから!母ちゃんもありがとうね」
「はいはい。じゃあ、あやめちゃん?後はよろしくね?」
「はい!お母様!」
初見から仲は良さそうだったが、更に仲良くなってるんだが!?
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