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あやめの現代での奮闘4
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「なんだぁ~?それならそうと早く言えよ!」
「そうだよ?てっきり僕は武蔵君があやめさんと・・・い、い、イヤらしい事をしてるのかと思ってしまったよ!?」
「叫んでしまってごめんね?」
「誤解を招くようなところを見せてしまい申し訳ありません。私と合田様はそんな邪推な事は致しません」
いやいや、あやめさんや?邪推な事って・・・なんなら1日でも早く合体したいんだが!?
「っていうか、武蔵は結婚するんだろう?あやめさんもその呼び方変えればいいんじゃない?旦那に名字で呼ぶなんておかしいよ?」
「ホントそうだよ?せめて、武蔵君だよね~」
「いえ。私如きがそんな恐れ多い・・・」
「いや、あやめさん?ごめん。オレもそう呼んでほしいかも。後、里志君?有沙さん?田中さん?すいません。移すといけないので7日間程来ないようにしてくれますか?」
「そうだね。インフルだもんね」
「うん。分かったよ。また来週に土産話聞かせるからな!たまにマスクつけて様子を見にくるよ!」
「武蔵君?みんなのABCの事は気にせずちゃんと治すんだよ?」
確か田中さんはリニューアル2日前から呼ばれていたっけな?とにかく、一度寝よう。
今思うと、相当急いで帰ったんだな。オレのせいでみんなに無理させてしまったなぁ~・・・。今は早く治そう。
里志君や田中さんが帰ってから少し経った。オレも横になると体が治そうとしてるせいか、すぐに眠りに落ちた。時刻は21時だ。
薬のおかげか、熱も下がった。まぁ熱に関しては座薬のおかげってのもあるだろう。そして、あやめさん。あやめさんも和服からジャージに着替えて家の事をしてくれていた。
「あっ、起きられましたか?うるさかったですか?」
「いや・・。さすがにあの時間から明日までは寝られないよ」
「そうですよね。お腹空いてませんか?」
「いや、空いてないかな。けど薬飲まないといけないから、お粥だけ作ってくれる?」
「畏まりました!」
お腹空いたと言えば大事になるから気をつけないといけないな。
オレが歯磨きと顔を洗っていると、元ボットン便所の方から声が聞こえた。
「合田様?お姉ちゃん?失礼します」
「うん!?あの声は・・・いろはちゃん!?」
「いろは!?どうしたの!?」
うん。確定だ。姉妹揃ってオレと同じ未経験者なんだな。まぁ、いろはちゃんは年齢的にそうだろうとは思ってたけど。
「いえ。合田様が倒れられたので・・少しでも良くなるようにと思って・・・。兵糧丸になります」
「こんなにもよく材料があったね?」
兵糧丸・・・まさか本当にあったんだ!?黒い団子のようだけど・・・凄っい漢方の匂いがするんだが!?
「小川様と小泉様が蓮肉と山薬を、私が桂心を。伊織様と太郎様が近江に走り、商人から明人参と固まった砂糖を購入して作りました」
「みんなが作ったんだ。武蔵・・・様・・よければこれも食べてくれませんか?」
「あやめさん?そんな敬称はいらないよ。武蔵でいいよ。いろはちゃん?ありがとう。これはちゃんと食べるから!」
そもそも、明人参や固まった砂糖はなんとなく分かる。高麗人参と氷砂糖かな?桂心、蓮肉とはなんぞ!?山薬とか麻薬じゃないのか!?
味は・・・うん。まんま薬の味だ。好んで欲しいとは思わない。
「武蔵様!ありがとうございます。これは甲賀に伝わる秘薬になります。疲れが取れ、気力が漲る薬にございます」
「そうだったんだ。あやめさん?いろはちゃん?ありがとう。みんなにもお礼言わないといけないな。そんな事よりせっかくこっちに来たんだから明日、買い物でもして帰れば?」
「え!?いいのですか!?」
「いいもなにも、そのくらい旨みがないと面白くないでしょ?」
「お姉ちゃん・・」
「武蔵様がそう言ってくれてるんだからそうしましょう!明日私と出掛けよう!今日だって私が色々知ったから明日、いろはに教えてあげるよ!2番レジの使い方とか、福沢様が如何に凄いかや、樋口女史も侮れない事をね!」
まぁ近所のスーパーくらいなら大丈夫かな?有沙さんに一緒に行ってもらえればいいかな?
タミフルのおかげか、兵糧丸のおかげか分からないけど次の日にはオレは薬を飲まなくても熱は下がっていた。結局、いろはちゃんも未来のオレの家に泊まったわけだが、ちょっとしたところに可愛さを見る事ができた。
「捻るだけでお湯が出るのですか!?」
「温風が出るのですか!?」
「ひ、人が箱の中に!?閉じ込められているのですか!?」
極め付けは・・・
「まさか!?これは水遁の術!?あっ!これは隠れ身の術!?この箱の方はまさか上忍の方ですか!?」
ケーブルTVでしていた時代劇の一コマを見ての感想だ。夜中だからこんなものしかケーブルでもやってなくて見せたのだがまさかこんな反応をするとは・・・。
「おっはよ~!合田君!大丈夫!?」
「有沙さんそこでストップ!一応オレは熱は下がりました!」
「有沙お姉ちゃん!おはようございます!本日はよろしくお願いいたします!」
「まぁ!?可愛いね!さすがあやめちゃんの妹だね!礼儀も正しい!」
「いえ。私の方も本日はよろしくお願い申し上げます」
「市内散策してくるから、夕方までには帰るよん♪」
「気をつけてください。あやめさん?いろはちゃん?はいこれ!お小遣い!10万ずつ渡しておくから、服とか欲しい物あれば買っておいで~」
「ふゅ~!合田君!太っ腹!!」
「これは有沙さんに!同じ金額入れているから今日はお願いします」
「へ!?いやいや私には悪いよ!この前のお金もかなり残ってるのに・・」
「いいからいいから!向こうで使えそうな物があれば買って来てほしいんです!里志君も一緒だよね?」
「うん。里志はアッシーだよ!里志のお母さんの車借りたんだよ!」
「そっか。まぁみんなのお昼ご飯代にでも使ってよ!じゃあね!」
「分かったよ!ありがとう!大切に使うね!合田君はちゃんと寝てるんだよ!さぁ!いろはちゃん!あやめちゃん!行こう!」
「武蔵様、行って参ります!」「合田様、行って来ます!」
「いってらっしゃ~い」
里志君も有沙さんも居れば大丈夫だろう。
「そうだよ?てっきり僕は武蔵君があやめさんと・・・い、い、イヤらしい事をしてるのかと思ってしまったよ!?」
「叫んでしまってごめんね?」
「誤解を招くようなところを見せてしまい申し訳ありません。私と合田様はそんな邪推な事は致しません」
いやいや、あやめさんや?邪推な事って・・・なんなら1日でも早く合体したいんだが!?
「っていうか、武蔵は結婚するんだろう?あやめさんもその呼び方変えればいいんじゃない?旦那に名字で呼ぶなんておかしいよ?」
「ホントそうだよ?せめて、武蔵君だよね~」
「いえ。私如きがそんな恐れ多い・・・」
「いや、あやめさん?ごめん。オレもそう呼んでほしいかも。後、里志君?有沙さん?田中さん?すいません。移すといけないので7日間程来ないようにしてくれますか?」
「そうだね。インフルだもんね」
「うん。分かったよ。また来週に土産話聞かせるからな!たまにマスクつけて様子を見にくるよ!」
「武蔵君?みんなのABCの事は気にせずちゃんと治すんだよ?」
確か田中さんはリニューアル2日前から呼ばれていたっけな?とにかく、一度寝よう。
今思うと、相当急いで帰ったんだな。オレのせいでみんなに無理させてしまったなぁ~・・・。今は早く治そう。
里志君や田中さんが帰ってから少し経った。オレも横になると体が治そうとしてるせいか、すぐに眠りに落ちた。時刻は21時だ。
薬のおかげか、熱も下がった。まぁ熱に関しては座薬のおかげってのもあるだろう。そして、あやめさん。あやめさんも和服からジャージに着替えて家の事をしてくれていた。
「あっ、起きられましたか?うるさかったですか?」
「いや・・。さすがにあの時間から明日までは寝られないよ」
「そうですよね。お腹空いてませんか?」
「いや、空いてないかな。けど薬飲まないといけないから、お粥だけ作ってくれる?」
「畏まりました!」
お腹空いたと言えば大事になるから気をつけないといけないな。
オレが歯磨きと顔を洗っていると、元ボットン便所の方から声が聞こえた。
「合田様?お姉ちゃん?失礼します」
「うん!?あの声は・・・いろはちゃん!?」
「いろは!?どうしたの!?」
うん。確定だ。姉妹揃ってオレと同じ未経験者なんだな。まぁ、いろはちゃんは年齢的にそうだろうとは思ってたけど。
「いえ。合田様が倒れられたので・・少しでも良くなるようにと思って・・・。兵糧丸になります」
「こんなにもよく材料があったね?」
兵糧丸・・・まさか本当にあったんだ!?黒い団子のようだけど・・・凄っい漢方の匂いがするんだが!?
「小川様と小泉様が蓮肉と山薬を、私が桂心を。伊織様と太郎様が近江に走り、商人から明人参と固まった砂糖を購入して作りました」
「みんなが作ったんだ。武蔵・・・様・・よければこれも食べてくれませんか?」
「あやめさん?そんな敬称はいらないよ。武蔵でいいよ。いろはちゃん?ありがとう。これはちゃんと食べるから!」
そもそも、明人参や固まった砂糖はなんとなく分かる。高麗人参と氷砂糖かな?桂心、蓮肉とはなんぞ!?山薬とか麻薬じゃないのか!?
味は・・・うん。まんま薬の味だ。好んで欲しいとは思わない。
「武蔵様!ありがとうございます。これは甲賀に伝わる秘薬になります。疲れが取れ、気力が漲る薬にございます」
「そうだったんだ。あやめさん?いろはちゃん?ありがとう。みんなにもお礼言わないといけないな。そんな事よりせっかくこっちに来たんだから明日、買い物でもして帰れば?」
「え!?いいのですか!?」
「いいもなにも、そのくらい旨みがないと面白くないでしょ?」
「お姉ちゃん・・」
「武蔵様がそう言ってくれてるんだからそうしましょう!明日私と出掛けよう!今日だって私が色々知ったから明日、いろはに教えてあげるよ!2番レジの使い方とか、福沢様が如何に凄いかや、樋口女史も侮れない事をね!」
まぁ近所のスーパーくらいなら大丈夫かな?有沙さんに一緒に行ってもらえればいいかな?
タミフルのおかげか、兵糧丸のおかげか分からないけど次の日にはオレは薬を飲まなくても熱は下がっていた。結局、いろはちゃんも未来のオレの家に泊まったわけだが、ちょっとしたところに可愛さを見る事ができた。
「捻るだけでお湯が出るのですか!?」
「温風が出るのですか!?」
「ひ、人が箱の中に!?閉じ込められているのですか!?」
極め付けは・・・
「まさか!?これは水遁の術!?あっ!これは隠れ身の術!?この箱の方はまさか上忍の方ですか!?」
ケーブルTVでしていた時代劇の一コマを見ての感想だ。夜中だからこんなものしかケーブルでもやってなくて見せたのだがまさかこんな反応をするとは・・・。
「おっはよ~!合田君!大丈夫!?」
「有沙さんそこでストップ!一応オレは熱は下がりました!」
「有沙お姉ちゃん!おはようございます!本日はよろしくお願いいたします!」
「まぁ!?可愛いね!さすがあやめちゃんの妹だね!礼儀も正しい!」
「いえ。私の方も本日はよろしくお願い申し上げます」
「市内散策してくるから、夕方までには帰るよん♪」
「気をつけてください。あやめさん?いろはちゃん?はいこれ!お小遣い!10万ずつ渡しておくから、服とか欲しい物あれば買っておいで~」
「ふゅ~!合田君!太っ腹!!」
「これは有沙さんに!同じ金額入れているから今日はお願いします」
「へ!?いやいや私には悪いよ!この前のお金もかなり残ってるのに・・」
「いいからいいから!向こうで使えそうな物があれば買って来てほしいんです!里志君も一緒だよね?」
「うん。里志はアッシーだよ!里志のお母さんの車借りたんだよ!」
「そっか。まぁみんなのお昼ご飯代にでも使ってよ!じゃあね!」
「分かったよ!ありがとう!大切に使うね!合田君はちゃんと寝てるんだよ!さぁ!いろはちゃん!あやめちゃん!行こう!」
「武蔵様、行って参ります!」「合田様、行って来ます!」
「いってらっしゃ~い」
里志君も有沙さんも居れば大丈夫だろう。
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