上 下
94 / 122
この惑星で生き抜く

エリクサー完成

しおりを挟む
 色々言ってもミラが一番頭が柔らかいな。想像ができる事は大事な事だ。さて俺もエリクサー作りしてみよう。

 「ルクス?悪いが作業用ドローンで種を粉末にしてもらえるか?」

 「了解致しました」

 俺はよくエルフのユウコと水浴びをした泉?川?に水を汲みに行った。

 良く見ると確かに濁りがない綺麗な水だけどこの川は特殊だったんだな。あの日本の昔の言葉で言う灯台下暗しってやつかな?こんな近くにエリクサーのヒントがあるとか思わないよな

 「お待たせ。これくらいあれば足りるか?」

 「はい。それだけあれば十分です」

 「これも売る予定なんだろ?」

 「私はこのエリクサーがどれだけの効果があるか分かりませんが本当に万病に効くなら天文学的数字になると思います」

 いつカオス神がソンブレロの連中とこの惑星に来るかは分からないがそれは今日、明日の事ではないとして生活する上でお金は必要な物。稼ぐ事が悪いとは言わないが俺達がお金を使わず持っていると死蔵させてしまうためどうせなら使ったほうがいいと言った

 「お金がいらないからと物を無料で出していれば不特定多数の浮浪者が集まりもっと大変な事になります。なのでどうせならどこか気に入った街で本物の家でも購入するのはいかがですか?」

 「家か・・・・う~ん。それはまた考えておくよ。それとエリクサーの入れ物はどうするんだ?」

 「これです!ドローンにこの惑星の石灰石とエクセルシオにはない石と粒子が非常に細かい砂を見つけました。バーナーで炙り溶けた物質を固めたらこのような雅なガラス細工になりました」

 「おっ!これは綺麗だな!何色とも言えない太陽に当たると色んな色になるなんてエクセルシオでも珍しいぞ!」

 「特別な感じがして演出としても良いかと思います!」

 「さすがだ!それに入れよう!」

 それからドローンの粉末作業が終わりルクスが種の粉末と水の量が分かると言ったので俺は魔力を込める作業に集中した。それでも魔力込める事も半分はルクスのおかげなんだがな。

 「100個分の実の種でこれだけしかエリクサーは作れないのか!?」

 「そうですね。アシュタルト様が決めた物なのでなんとも・・・」

 出来上がったエリクサーはなんとたったと5本しかなかった。俺は50本くらいはできるかと思ったから少し残念だ。効果はどうやって調べようか・・・自分で自分の手を切るか・・・

 「ルクス?俺の手をーーっておい!!!何してる!!?」

 「大丈夫です!曹長で試すわけにはいかないので私で試します。切った所にエリクサーをかけてもらえませんか?」

 俺はルクスが切った手首の部分にすぐにエリクサーをかけた。すると血がすぐに止まり皮膚がどんどん盛り上がり再生し20秒もしないうちに元通りになった

 「これは凄い!!エクセルシオの再生クリームより効果が早いぞ!!」

 「確かにこれは素晴らしいです!是非知識の泉にアップデートしたいです!」

 「トレノ~?できたの!?」

 「ユウコ!!凄い!凄いぞ!!これは本物だぞ!!!」

 『また珍しいな!それにその入れ物は精霊界にもない物だな!!」

 「アグニはエリクサー知ってるのか?」

 『おう!昔まだ俺が下級の頃に怪我した事があってな?イフリート様に飲ませてもらったんだ!』

 『あーしも色んな人が作ったエリクサーを見たけどここまで澄んでるエリクサーを作れるのはアシュタルト様くらいしか居ないんじゃないか?』

 「どういう意味だ?」

 ルカが言ったのは魔力を込める時どうしても術者の魔力な為その術者の魔力により効果が変わるらしい。だがやはり元の魔法が魔法なので強力な効果は約束されるらしく効果が低いエリクサーでも欠損くらいはすぐに治るらしい。

 『さすがあーしの主だよ!こんな雑味がない魔力してるんだね!?だからあんたの魔力は美味しいんだ!』

 俺の魔力発生臓器はルクスに作ってもらった物だからな。マナの原料も純度100%のカリホルニウムだからな。

 「まあそれは良かったよ。だがあれだけあった種でこれだけしか作れなかった。とりあえずこれも売ろうと思う」

 「トレノはまたお金稼ぎの事考えてるの?」

 「いや、また新たな目標を見つけた」

 俺はさっきルクスと話したお金の使い道の事を言った。今でも使いきれないくらいのお金があるがこのまま持っていても意味がないからこの惑星でちゃんと使う事を言った。

 「やったぁ!!トレノも家を買うのね!」

 「あぁ。まだどこにするかは決めてないがみんなの部屋がある大きな家にする予定だ。だがその前にやはり帝都に行かないといけないけどな」

 「その家にミラも一緒に行ってもいいのですか!?」

 「当たり前だろ!!みんなで暮らそうぜ!競売も楽しみだな!」

 「ありがとうございます!これからも雑用はミラがしますね!!!それとそれがエリクサーですか!?」

 「そうだな。ルクスのおかげで効果が分かったんだ」

 その後はミラやユウコもエリクサーに喜び、入れ物の瓶容器にも驚き夜はみんなでボアのミルクシチューを食べ一日を終えた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

忘却の艦隊

KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。 大型輸送艦は工作艦を兼ねた。 総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。 残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。 輸送任務の最先任士官は大佐。 新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。 本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。    他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。 公安に近い監査だった。 しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。 そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。 機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。 完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。 意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。 恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。 なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。 しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。 艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。 そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。 果たして彼らは帰還できるのか? 帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?

【R18】ファンタジー陵辱エロゲ世界にTS転生してしまった狐娘の冒険譚

みやび
ファンタジー
エロゲの世界に転生してしまった狐娘ちゃんが犯されたり犯されたりする話。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件

森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。 学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。 そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……

天日ノ艦隊 〜こちら大和型戦艦、異世界にて出陣ス!〜 

八風ゆず
ファンタジー
時は1950年。 第一次世界大戦にあった「もう一つの可能性」が実現した世界線。1950年4月7日、合同演習をする為航行中、大和型戦艦三隻が同時に左舷に転覆した。 大和型三隻は沈没した……、と思われた。 だが、目覚めた先には我々が居た世界とは違った。 大海原が広がり、見たことのない数多の国が支配者する世界だった。 祖国へ帰るため、大海原が広がる異世界を旅する大和型三隻と別世界の艦船達との異世界戦記。 ※戦艦など知らない人も楽しめるため、解説などを出し努力しております。是非是非「知識がなく、楽しんで読めるかな……」っと思ってる方も読んでみてください!※

処理中です...