49 / 122
惑星に降り立つ
サクソンの街の石垣
しおりを挟む
ソフィーの訓練が終わり戻って来たらあの初老のバルさんは壊れた馬車から荷物を選別していた。
「あぁ、バル殿手伝いますよ」
「あぁトレノ殿申し訳ない。それとどうかワシの事はバルと呼び捨てで構わない」
「そんな目上の人に呼び捨てはできませんよ。それなら俺の方こそトレノと呼び捨てでかまいませんよ?殿とか呼ばれるの初めてでむず痒いです」
「そうですか・・・ならワシの事はせめてバルさんにしてくれれば・・・それとトレノ殿の事もさんにするようにしよう。恩人を呼び捨てにはできん」
「ならお互いそうしましょう。それで今回はサクソンに何か品を持って行ってたんですか?」
「そうです。ここから東に30日程馬車で移動した所にあるとある村で良質な絹や珍しい酒を作り出してワシはそれを独占契約を結び各地に運んでおるのだよ。オギゴにも運んでるんだが・・・トレノさんにも飲んでもらいたいと思って酒樽を探してるんだがどうも樽が割れて中身が出てしまってるようだ。すまん」
「いや確かに酒は好きですが普通に購入して飲みますよ!」
それから俺達は残ってるまだ大丈夫そうな色付きの良質な絹や調味料、見た事ない保存食や何かの瓶詰めを俺のマジックバックに入れ休憩してるとユウコが起きてきた。
「あっ、みなさんすいません寝過ぎてしまいました!」
「あなたがワシを助けてくれた方ですな!?この度どうもありがとうございます!このお礼は必ず…」
「いっいえ私はただ薬を塗っただけで・・・」
「いや、シルビアのおかげだよ。俺達はこれからこのバルさんと、サクソンに向かうようにしたけどかまわないか?」
「私は全然大丈夫です」
「そうか。なら昨夜と同じだが朝飯食べたら出発しよう。俺の見立てでは後5日程でサクソンに着くと思う。みんな頑張ってくれ」
"曹長 この絹は惑星レベルの割にかなり上質に見えます"
"うん?ああ。確かにこれで服なんか仕立ててもらったらかなり良い服になるだろうな。それがどうかしたのか?"
"気づきませんか マテリアのカプセルの原材料の7割は蚕の繭です"
"あっ!忘れてた!カリホルニウムにしか意識が向いてなかった!ユウコすまん!"
"いえ そこは大丈夫です できればこの絹を作ってる所を確認したいです もし我々と同じ製造方法ならこの惑星レベルでは相当高価な物です サハリン帝国に属してるか分かりませんが あのバルという男性が独占契約したくらいなので恐らく 帝国には属してないと思われます 早いうちに確保しておく事を提案致します"
"分かった。久しぶりにユウコに命令するな。何か懐かしいな。ここから東にドローンをステルスモードで向かわせて目標地 仮称 蚕の村にサハリン帝国と思われる人物が近付きにくいように工作しろ。排除まではしなくて良い"
"了解致しました 目標の村 仮称 蚕の村に向かい サハリン帝国らしき人物が近付いたらバレないように妨害行為を致します"
そこから俺達は4日間いつものように行軍しサクソンに向かった。途中レッドボアが居たので俺が狩り、エルフのユウコに魔法で水を出したもらいながら捌いて部位ごとにし、最終日の夜飯は石焼きで焼き肉にした。最後という事もあり調味料は遠慮せずにふんだんに使った。
「トレノ様!この行軍の最初の方にも食べましたがその時よりかなり美味しく感じます!!」
「確かにあんたの料理食べて来たけど中々美味しい物作るのが上手なんだね」
「そうなんだよ?トレノは私と二人の時もよく料理してくれて他にも美味しい物が一杯作れるんだよ」
「あぁ~!シルビア様ズルい!!!!」
「おいおい!そう言ってくれるのは嬉しいが俺は料理人じゃないぞ!?」
「皆と同じだがレッドボアは、それなりに美味いがこんなに臭くない肉は初めてだ。何か手を加えておるのか?」
「あぁ、これは解体する前に良く血抜きをして、臭みの元となる脂肪分をある程度除けてこの、黒いソースと少量の酒に漬ければ臭みが消えるんです。他にもこの丸い白い茎の根とかに臭み消しが入ってるのです。行軍最終日なので奮発しました」
「これはサクソンで料理屋で食う肉より美味いぞ!」
一通りみんなに褒められて最終日の夜は更けていった。
次の日の午前中やっと俺達はサクソンの街に到着した
「これは凄いな!オギゴより数倍でかいぞ!?」
「私達の故郷よ!凄いでしょ!さっ入りましょう!」
"曹長 素晴らしいの一言です この入り口の石垣はエクセルシオなら 歴史的文化価値に値します"
"そ、そうか。なら知識の泉とやらにアップデートでもしたらいいんじゃないか?"
"もちろんそうさせてもらいます"
とりあえず宿だけ決めて、ソフィーの母親の元に行こうか。
「あぁ、バル殿手伝いますよ」
「あぁトレノ殿申し訳ない。それとどうかワシの事はバルと呼び捨てで構わない」
「そんな目上の人に呼び捨てはできませんよ。それなら俺の方こそトレノと呼び捨てでかまいませんよ?殿とか呼ばれるの初めてでむず痒いです」
「そうですか・・・ならワシの事はせめてバルさんにしてくれれば・・・それとトレノ殿の事もさんにするようにしよう。恩人を呼び捨てにはできん」
「ならお互いそうしましょう。それで今回はサクソンに何か品を持って行ってたんですか?」
「そうです。ここから東に30日程馬車で移動した所にあるとある村で良質な絹や珍しい酒を作り出してワシはそれを独占契約を結び各地に運んでおるのだよ。オギゴにも運んでるんだが・・・トレノさんにも飲んでもらいたいと思って酒樽を探してるんだがどうも樽が割れて中身が出てしまってるようだ。すまん」
「いや確かに酒は好きですが普通に購入して飲みますよ!」
それから俺達は残ってるまだ大丈夫そうな色付きの良質な絹や調味料、見た事ない保存食や何かの瓶詰めを俺のマジックバックに入れ休憩してるとユウコが起きてきた。
「あっ、みなさんすいません寝過ぎてしまいました!」
「あなたがワシを助けてくれた方ですな!?この度どうもありがとうございます!このお礼は必ず…」
「いっいえ私はただ薬を塗っただけで・・・」
「いや、シルビアのおかげだよ。俺達はこれからこのバルさんと、サクソンに向かうようにしたけどかまわないか?」
「私は全然大丈夫です」
「そうか。なら昨夜と同じだが朝飯食べたら出発しよう。俺の見立てでは後5日程でサクソンに着くと思う。みんな頑張ってくれ」
"曹長 この絹は惑星レベルの割にかなり上質に見えます"
"うん?ああ。確かにこれで服なんか仕立ててもらったらかなり良い服になるだろうな。それがどうかしたのか?"
"気づきませんか マテリアのカプセルの原材料の7割は蚕の繭です"
"あっ!忘れてた!カリホルニウムにしか意識が向いてなかった!ユウコすまん!"
"いえ そこは大丈夫です できればこの絹を作ってる所を確認したいです もし我々と同じ製造方法ならこの惑星レベルでは相当高価な物です サハリン帝国に属してるか分かりませんが あのバルという男性が独占契約したくらいなので恐らく 帝国には属してないと思われます 早いうちに確保しておく事を提案致します"
"分かった。久しぶりにユウコに命令するな。何か懐かしいな。ここから東にドローンをステルスモードで向かわせて目標地 仮称 蚕の村にサハリン帝国と思われる人物が近付きにくいように工作しろ。排除まではしなくて良い"
"了解致しました 目標の村 仮称 蚕の村に向かい サハリン帝国らしき人物が近付いたらバレないように妨害行為を致します"
そこから俺達は4日間いつものように行軍しサクソンに向かった。途中レッドボアが居たので俺が狩り、エルフのユウコに魔法で水を出したもらいながら捌いて部位ごとにし、最終日の夜飯は石焼きで焼き肉にした。最後という事もあり調味料は遠慮せずにふんだんに使った。
「トレノ様!この行軍の最初の方にも食べましたがその時よりかなり美味しく感じます!!」
「確かにあんたの料理食べて来たけど中々美味しい物作るのが上手なんだね」
「そうなんだよ?トレノは私と二人の時もよく料理してくれて他にも美味しい物が一杯作れるんだよ」
「あぁ~!シルビア様ズルい!!!!」
「おいおい!そう言ってくれるのは嬉しいが俺は料理人じゃないぞ!?」
「皆と同じだがレッドボアは、それなりに美味いがこんなに臭くない肉は初めてだ。何か手を加えておるのか?」
「あぁ、これは解体する前に良く血抜きをして、臭みの元となる脂肪分をある程度除けてこの、黒いソースと少量の酒に漬ければ臭みが消えるんです。他にもこの丸い白い茎の根とかに臭み消しが入ってるのです。行軍最終日なので奮発しました」
「これはサクソンで料理屋で食う肉より美味いぞ!」
一通りみんなに褒められて最終日の夜は更けていった。
次の日の午前中やっと俺達はサクソンの街に到着した
「これは凄いな!オギゴより数倍でかいぞ!?」
「私達の故郷よ!凄いでしょ!さっ入りましょう!」
"曹長 素晴らしいの一言です この入り口の石垣はエクセルシオなら 歴史的文化価値に値します"
"そ、そうか。なら知識の泉とやらにアップデートでもしたらいいんじゃないか?"
"もちろんそうさせてもらいます"
とりあえず宿だけ決めて、ソフィーの母親の元に行こうか。
0
お気に入りに追加
206
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる