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惑星に降り立つ

エクセルシオ剣技=無双四段乱れ雪月花

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 その後俺達が分からない事を一通りしゃべった所でやっと俺達の事を思い出しこちら向き直った。

 「いや助けてもったのに申し訳ない。ワシはサクソンの街で商会や商店に棚卸し、行商をしとるバルと申します。このソフィーとの関係はソフィーの父親とワシが昔から友達でその関係で知っておったのだ」

 「そうだったのですね。たまたま俺達が近くに居てよかったです。もう怪我は大丈夫です?」

 「どんな魔法や薬を使ってくれたが分からないがあの怪我で生きておる事が不思議でしょうがない。いったい何をしてくれたんだ?」

 「あれはとある薬を使いました。副作用とかも何も起こらないので安心してください」

 「そうか。ありがとうな。もうだめかと思ったのだ。それであの13人は金で雇ったワシの護衛でな・・・。」

 「バルおじさん?このトレノは知っています。しかも私のお母さんを助けてくれると言ってくれているんです!」

 「おおう!そうだったのか!いやはや!さすがトレノ殿だ!あのサハリン帝国の商会が最近行動に出る事が多くてああやって護衛を付けてたんだがまさかオーガロードが出ると思わなくてな。どうやってあのオーガロードを追い払ったのだ?」

 「あぁ。あいつなら無事倒しましたよ。一応珍しいと聞いたのでマジックバックに入れてますよこれです」

 「おっ!!本当じゃ!まさかこれをトレノ殿が!?」

 「まあ一応倒しましたよ。それとミラ?すまん!薬渡すの忘れていた。折れてる所見せてくれるか?」

 「いえ、トレノ様は夜番までしてくれてるので・・・痛っ!!」

 "忘れて寝ていたなんて 言えませんね"

 "余計な事言わないでくれ!"

 「よし!これでいい。それくらいなら多分10分くらいで治ると思う。あまり指を動かすなよ?」

 「本当にこれだけで!?ってあれ!?もう痛みがなくなってる!?凄い!凄い!トレノ様!ありがとうございます!」

 「いいさ。ミラは頑張ってるもんな」

 「なっなによ!?私は頑張ってないって言ってるわけ!?」

 「いや何も言ってないが?」

 「はっはっはっはっ!仲が良いんだな。それでトレノ殿よければワシもサクソンに連れて行ってくれないか?サクソンに帰ればお礼も渡す事ができるのだが・・・」

 「お礼なんかいりません!と言いたい所ですがそうすればバル殿が引け目を感じてしまうのは分かりますので・・・そうですね。一度落ち着いて話しでもしませんか?そんなに吹っかけるつもりはないので安心してください」

 「もちろん!助けてくれたからそれなりにとは思っておる!お手柔らかにな。それと失礼ながら・・・トレノ殿は冒険者と言ったが階級は・・・」

 「あっ、先日3等級に上がりました」

 「なんと!?3等級でオーガロードを!?ワシの護衛は皆2等級だったのだが・・・」

 「バル様?トレノ様は規格外なので比べてはいけません!」

 「おいおい!人を変人扱いするなよ?俺は普通だ!」

 「普通の3等級冒険者は一人でオーガロードなんか倒せません!」

 「そうなのか。あのバル殿?よければ俺の事は….」

 「ああ。大丈夫。秘密にして欲しいって事だろう?誰にも言わんから安心しなされ。それにこの薬を帝国が知ればな・・・」

 「ありがとうございます。まあまた後日お話しの時にでも。薬の事も言える範囲でなら言いましょう。えっと、ミラと、バル殿は少し休んでてください。もう一人居る俺のツレが起きれば出発しますので」

 「あぁ。分かった。そのツレ殿が起きればお礼を言わせてくれ」

 「私は休むなって言うの!?」

 「ソフィーはこれから俺と朝の訓練だ」

 「訓練って・・・分かったわよ!」



 




 ガキンっガキンっカンッカンッ

 「そうだ。今の動きができてたらあのゴブリンなんか苦労しなかったのになんで出来なかったんだ!?」

 「あの時はたまたま・・・」

 「相手は俺達を食べようとしてくるんだぞ?迷ってたら殺られてしまうぞ」

 「分かってるわよ!」

 「これは俺の国の師匠から教えてもらった事なんだがな。俺も国では非力な方でな。だが今から教える剣はあまり力もいらない技なんだが見ててくれ」

 "そんな仰々しく言わなくても訓練メニューとして教えた方が良いんじゃないですか"

 "この方が先生ぽいだろ?それに必殺の技とかは男心を刺激するもんだ。その技に名前があれば尚良し!"

 "相手は 人間の 女性ですよ"

 "細かい事は良いんだよ"



シュッシュッシュッシュッスパッ!



 「すっ凄い・・・早い・・・・」

 「分かったか?これは俺の国の師匠が編み出した5連撃だ。踊り子のようにステップをしながら相手の側面にステップし4回相手を斬り、焦点を絞られないようにし最後に首下を斬る。一対多の時に使える技だが一対一の時でも使えるんだ。コツとすれば軽く振り力まない。これだけだ」

 「私にできるかしら・・・」

 「見ててやるから思うようにやってみろ」



 「だいぶ様になってきたじゃないか!」

 「もう、限界・・・」

 「良く頑張ったな。後は反復練習して身体に覚えさせるだけだ。俺の剣の全てはここにある」

 "カッコつけて言ってますが 要は教えるのがめんどくなっただけですね"

 "何言ってる?俺はちゃんと基本は教えたじゃないか!後はあの基本を練習する以外ないだろ?"

 "まあ そうとも言いますね ではトレノ・リアク流エクセルシオ剣技は終了ですね"

 「トレノ・・・・ありがとうございました。後この剣技の名前を教えてくれたら嬉しいんだけど・・・」

 「うん?名前?名前か・・・」

 "おい!本当に名前聞いてきたぞ!?なんて答えれば良い!?"

 "男心 刺激される名前があるんじゃないですか 私に聞かないでください"

 「えっ!?まさかないの!?これ程素晴らしい剣技に!?」

 「いやある!あるんだが・・・そうだ!これは無双四段乱れ雪月花だ!」

 "あの例の 私の名前の由来となった地球 日本の エクセルシオ時間で言えば昔の規格の 子供が遊ぶ ゲームに出てきた技の名前ですよね"

 "良いじゃないか!好きなように付けても文句ないだろ!?"

 "このような発想は 通常 12歳~16歳の間に主に男性が思い浮かぶ 誰でも俺が主人公とか 思う感情のようですね"

 "なんだよ!俺がまだ子供と言うのか!?そうだよ!いつまでも俺は子供だよ!悪いか!?"

 "ふふふ 曹長もこんな一面があるんですね 初めて知りましたよ 曹長 お疲れ様でした"

 "なんだよ?急に・・・まあユウコもメニュー考えてくれてありがとうな"

 AIが笑う事なんか今まであったか!?ブライアン大将のAIでもそんな話し聞いた事ないぞ!?本格的にユウコが成長してるんだ。これは大発見だぞ  まぁ二度とエクセルシオに帰れないんだがな。


 「無双四段乱れ雪月花・・・素晴らしいこの剣技に合った名前なのね!私もこの無双四段乱れ雪月花の使い手と言ってもいいかしら!?」

 「うん!?ああ、まぁ良いんじゃないか?これからも精進するんだぞ?」

 この安易につけた名前が後々恥ずかしい思いをするとはこの時はまだ知らない
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